
リップル社が開発している仮想通貨XRPは近年、仮想通貨時価総額やその市場での勢いを増し、日々その知名度が増加していることは間違いありません。
XRPが持つ優れたテクノロジー、送金速度、そして手数料やスケーラビリティの問題などに加え、数ある名の知れた企業とのパートナーシップが進んでいることはその発展に大きく影響しているといえます。(特に、ユーザー目線でのXRPという通貨に対する信頼という意味で。)
100をも超える銀行やその他の金融機関がすでにリップルネットワークを導入し始めており、仮想通貨企業の中でも一番と言っていいほどリップルは他企業とのパートナーシップを進めています。
戦略的パートナーシップの締結はリップル社によって2018年も継続的に行われることが見込まれ、これはリップルだけでなく仮想通貨企業全体の文化として浸透していく可能性があると思います。
以下で、リップル社が今後または2018年中にもその戦略的パートナーシップを結ぶ可能性のある3つの大きな企業を取り上げました。
リップルとパートナーシップ候補1:スターバックス
スターバックスは世界中27000以上の地域と国で日々何百ものお客様に対してコーヒーサーブのサービスを提供し、コーヒーチェーンショップの中でも世界で最も知名度の高いブランドの一つと言えます。
スターバックのCEOは以前から、ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨の有用性について語っており、将来的にはスターバックスにおける事業の拡大には必要なものであることは間違いないと述べていました。
しかし、現在のスターバックスはビットコインを決済の手段として認めておらず、同氏自身もビットコインは決済に向いていないという見解を持っています。
仮にスターバックスが未だ将来的に、仮想通貨による決済の手段を導入するロードマップ上にあるのだとしたら、XRPは最も適している選択だといえます。
XRPはその取引スピード、取引手数料などの利点を持ち合わせており、小売店にとっては共通通貨として最適な仮想通貨です。
スターバックスは既にアプリによる決済手段(今現在はクレジットカードを使用)の導入もすでに始めているため、XRPの導入にはそこまで労力がかからないことも想像できます。
リップル社とスターバックスのパートナーシップが仮に達成されれば、仮想通貨市場全体にとっても大きくそして画期的な出来事であり、他の通貨にもプラスの要素となることになるでしょう。
リップルとパートナーシップ候補2: アマゾン
昨年アマゾンが仮想通貨に関わるドメイン取得を行って以来、世界最大のEC企業が仮想通貨の領域についに参入かと、大きな話題となりました。
アマゾンや、リップルから公式な声明は未だないとはいえ、アマゾンのECシステムを見る限り、アマゾンとXRPの相性が抜群であることは一目瞭然です。
他の仮想通貨は発行枚数が比較的少数なため、その流動性の低さが問題として指摘されていますが、XRPは1000億もの発行枚数を有しているため、その流動性に対して何も問題が無いことがわかります。
また、アマゾンも世界に顧客を抱えている一方、一つ一つの国によって違う通貨による支払いを受け付けており、統一した通貨が存在しているわけではありません。
仮にリップル社との提携がなされた場合、アマゾン社はXRPの持つ安い取引手数料、そしてその取引スピードの速さは世界的小売企業にとって最大の武器となることは優に想像つくことが出来ます。
そして、その提携でアマゾンだけでなくリップルも世界の大企業へ登りつめることに結果としてなるでしょう。
リップルとパートナーシップ候補3: ポルシェ
あまり知られていませんが、ポルシェは世界で初めて、ブロックチェーン技術の実践的導入の調査を行おうとしています。
ポルシェはXain社というベルリン発のブロックチェーン企業とパートナーシップを結び、ポルシェの自動車に対してブロックチェーンを組み込む実験を独自に進めています。
もちろんXain社も独自で開発しているブロックチェーン技術を持ち合わせてはいるものの、ポルシェが本格的にブロックチェーンの導入を勧めるならば、パートナーシップの先駆けとなっているリップルと接触を行うことが想像できます。
すでにリップル社が提供するプラットフォームはあらゆる企業によって信頼されているため、ポルシェも何ら弊害なくパートナーシップを結ぶことが出来ます。
自動車業界はブロックチェーン技術によるドアの施錠や開錠を管理できるようになる可能性を秘めており、それに加え、ブロックチェーンを利用した自動運転の導入なども可能性があるといえます。
もちろん、これらのパートナーシップの噂は公式に語られているわけではなく単なる推測に過ぎませんが、仮に実現したとなればリップルに限らず全ての仮想通貨の可能性が広がることとなります。
そのパートナーシップが実現するまでは、ただ待つことしかできませんが、仮に実現すれば、アマゾンでの注文、スタバでの支払い、ポルシェのドアの開閉など全て、リップルのネットワークを使ったブロックチェーンで管理する生活が訪れるかもしれません。
ANALYSIS
Three Potential Partnerships That Could Propel Ripple to the Top
ByStaff, Posted on March 17, 2018
考察:リップルとXRPのこれから
リップル社は、いち早く『パートナーシップ』に対して積極的に動き始めました。
もちろん、リップル社のターゲットが金融機関やそもそも、XRP以外のメインでリップルネットワークというプラットフォームを持っていたことが、既存の企業とパートナーシップを結べたことに疑問の余地は無いでしょう。
これまでに数多くのブロックチェーンスタートアップがICOを行い、資金調達をしたにもかかわらずプロダクトが存在しないということは残念ながら多くありました。
その中でリップルを振り返ると、プロダクトは既に存在しておりそれを実践的導入の中で改善開発していくという段階まで来ており、他の企業とはかなり先を行っている企業だということが出来ます。
言い換えると、既にリップルは複数の世界的大企業を含める多くの企業から『信頼』を得ているということになり、これからの信頼経済の中ではとても大事なセクターを得ていると見ることが出来ます。
しかし、リップル社のXRPという通貨はもちろん、金融機関や私たちにとって富の移動を便利にする一方、金融機関にとってみれば今まで得ていた収益が大きく減ることに繋がる為、簡単に受け入れられるものではありません。
XRPが金融機関にとって、どの様なメリットを与え、そしてその手数料で得ていた収益を上回るメリットをどの面で与えられるのか、そして金融機関の柔軟性がキーとなっていくことは間違いありません。
XRPを含めたすべての仮想通貨プロジェクトが、ビットコインが目指していたP2Pの世界を成し遂げるビジョンにもう一度立ち直し、その戦略を練り直すことが今、求められているのかもしれません。