
世界でもトップクラスの取引量を誇るバイナンス(Binance)。
海外の取引所と言えばバイナンスと言うイメージもあります。
それほど定番の取引所と言えます。
登録して取引をするとなれば様々な「手数料」が気になります。
何も考えずに取引や入出金すれば資産が少しずつ目減りしてしまいます。
そこで、今回はバイナンスの手数料に関して解説致します。
これを読めばバイナンスを利用するときに必要な手数料がわかりますので、ぜひ、最後までお読みください。
本記事の内容
バイナンスとは?特徴を解説
まずは簡単にバイナンスの特徴を解説します。
バイナンスは2017年7月に開設された仮想通貨取引所になります。
当初は中国国内に拠点を構えていましたが中国政府の仮想通貨に対する規制強化から香港に拠点を移します。
さらに2018年3月、香港からマルタ島に移転しています。
取引所としての特徴は後ほど詳しく触れていきますが「取引手数料の安さ」、「取り扱い通貨の多さ」があげられます。
取引画面は日本語非対応となってしまいましたが、スマホアプリにも対応しているので取引のしやすさも人気の理由の一つでしょう。
バイナンスでかかる手数料一覧
バイナンスを利用するときに必要になる手数料は以下の表のようになります。
種類 | 概要 |
取引手数料 | 仮想通貨の取引の際にかかる手数料 |
入金手数料 | バイナンス口座に仮想通貨を入金する際の手数料 |
出金手数料 | バイナンス口座から仮想通貨を出金する際の手数料 |
バイナンスでは表中の3つの手数料が必要になります。
バイナンスの口座に「入金」した資産で「取引」し、儲けが出たら「出金」し日本円にしたりウォレットで保管する通常の流れに全て手数料が絡んできます。
覚えておきましょう。
バイナンスで取引する時の取引手数料
ではここから、バイナンスで取引するときの取引手数料からみていくことにします。
バイナンスの取引手数料は全銘柄一律の0.1%
バイナンスでは100種類を超える仮想通貨が取り扱われていますが、取引手数料は全銘柄0.1%となっています。
バイナンスでは「ビットコイン」、「イーサリアム」、「バイナンスコイン」、「USドルテザー」を使い様々な仮想通貨の売買が可能ですが全てにおいて0.1%の取引手数料となります。
ビットコインの売買であってもアルトコインの売買であっても一律の手数料は非常に分かりやすいです。
他の取引所と比較するため表をつくりました。
ご覧ください。
取引所名 | ビットコインの取引手数料 | アルトコインの取引手数料 |
バイナンス | 0.1% | 0.1% |
ビットトレックス(海外) | 0.25% | 0.25% |
ポロニエックス(海外) | 0.15〜0.25% | 0.15〜0.25% |
ビットフライヤー (国内) | 0.01%〜0.15% | 0.2% |
ザイフ(国内) | 0% | 0.1%〜0.3% |
表を参考にすると主な取引所と比較してもバイナンスの手数料は安いことが浮き彫りになります。
ちなみに取引手数料に幅があるのは通貨ペアにより手数料の変化があるためです。
バイナンスコイン(BNB)で手数料支払いをすると半額になる
バイナンスでは取引所が発行しているトークンである「バイナンスコイン(BNB)」があります。
嬉しいのはバイナンスコインを使った手数料支払いをしておくと取引手数料が0.05%になります。
バイナンスユーザーにとって大きなメリットになります。
口座開設をしたら、もしくはまだ持っていないバイナンスユーザーは購入しておきましょう。
バイナンスコインは仮想通貨市場でも人気銘柄で時価総額ランキングでも20位以内に位置しています。
市場価値も高く、取引に使えば手数料を安くすることができるメリットを考えると確実に保有しておきたいところです。
バイナンスコイン(BNB)の豆知識
バイナンスコインは2018年7月中旬現在、1500円ほどの価格で時価総額ランキングをみると20位以内にランクインしています。
バイナンスの多くのユーザーが手数料の支払いに使っていることが予想できる時価総額の順位となっています。
取引手数料がやすく済むだけではなく今後、保有していることでさらなる価格の高騰も考えられます。
BNBの最新価格チャートは次のとおりです。
取引所をウガンダに開設するなど、さらなる利用者増加も見込まれますので保有する価値は十分にあるでしょう。
取引手数料をバイナンスコインで支払う設定方法
取引手数料をバイナンスコインで支払うには設定をしなくてはなりません。
まずは取引画面にログインしてください。
その後、「Account」をクリックしてマイページに進みます。
アカウント名の下に「Using BNB to pay for fees」のボタンをONにすれば設定完了です。(黄緑色に変化)
この設定を行うと登録から1年間は取引手数料が50%割引となります。
2年目以降は割引率が下がります。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 |
50%割引 | 25%割引 | 12.5%割引 | 6.75%割引 | 割引なし |
年々割引率が下がるのは残念ですが簡単な設定で手数料は安くなります。
バイナンスコインを購入したら設定を忘れずに行いましょう。
取引手数料を計算してみる
取引手数料は安いと掴めてきたと思いますが実際、どれくらい差し引かれるのか。
そう思っている方もいるでしょう。
ただ、計算自体はそこまで難しくありません。
例えば、1BTC(ビットコイン)を使って何か仮想通貨を買ったとすれば0.001BTCが手数料として差し引かれます。
日本円で考えると100万円分のビットコインの取引には1000円の手数料がかかります。
単純に取引額に0.01を掛け算してあげると簡単に計算できます。
バイナンスのスプレッドはどうなっているのか
仮想通貨の取引をしていると「スプレッド」という言葉を聞いた経験があると思います。
スプレッドも手数料に匹敵するものですので解説していきます。
スプレッドは隠れた手数料?考え方を解説
スプレッドとは売値と買値の差額を意味します。
例えばビットコインが1万円で購入できるときに8000円で売却金額が出ていれば2000円の差が生まれますがこれをスプレッドと言います。
この差額は取引所に支払われる手数料と言えます。
はっきりと明記されたものではなく「隠れた手数料」と呼ばれることもしばしばです。
スプレッドは刻一刻と変化する市場の売値と買値によって決まるので一定ではありません。
どのタイミングの取引が最良なのか見極める必要があります。
バイナンスはユーザーも多く取引量も豊富ですのでスプレッドの幅は狭い傾向があります。(差額が小さい)
指値注文ならスプレッドを考える必要はない
バイナンスの取引では「成行注文」と「指値注文」があります。
成行注文とは取引のタイミングで最安の売値についてすぐに買い注文が成立します。
また、最も高い買値に対して売り注文が成立することにもなります。
一方、指値注文とは自分が希望する金額で売り注文を出したり買い注文を出したりします。
成行注文にしてしまえば1万円で購入した仮想通貨が8000円で買われてしまう可能性もあるのですスプレッドが発生し差額が手数料として支払うことと同じになります。
スプレッドを発生させたくなければ指値注文をする必要があります。
1万円で購入したらそれ以上の指値で売り注文を出せばスプレッドを発生させなくても済みます。
しかし、デメリットもあり市場の変化で希望した金額で取引が成立しない可能性があるのです。
売買のチャンスを逃すことにもなるので、「もっと安くなってから買おう」、「まだ寝上がるするだどうからもう少し高い値段にしよう」と思っても上手くいかないことも…。
バイナンスで成行注文と指値注文をする方法
成行注文と指値注文の意味がわかったところでバイナンスの取引画面でどのように操作するか紹介します。
まずは成行注文です。
希望する通貨ペアを選択(今回はETH/BTC)し、「Market」をクリックします。
その後、希望する数量を入力し「BUY(購入)」または「SELL(売却)」をクリックすると即座に取引が成立します。
数量の下に25%、50%などとありますが、これは保有している資産のどれくらいの割合で買うか、もしくは保有している資産のどれくらいを売るかです。
指値注文は「Limit」をクリックしたら希望の金額と数量を入力し「BUY(購入)」または「SELL(売却)」をクリックしましょう。
希望の金額と数量に売り注文が入れば取引が成立です。
バイナンスの口座に入金した時の入金手数料
バイナンスの口座に「入金する」とは取引に使う資産をお手持ちのウォレットや他の取引所からの送金することがメインだと思います。
バイナンスに入金するのはビットコインかイーサリアム
バイナンスで取引するために入金するとなれば国内の取引所で購入できる「ビットコイン」か「イーサリアム」になります。
日本円の入金はできませんのでご注意ください。
バイナンス口座への入金手数料は無料だが送金元には手数料を支払う
バイナンス口座に入金するときの入金手数料は無料になります。
しかし、自分のウォレットなどからバイナンスの口座へ送金しても取引ですから送金元には手数料を支払うことになります。
例をあげると、国内の取引所であるビットフライヤーでビットコインを購入しバイナンスの口座に送るとします。
ビットフライヤー では送金手数料が0.0004BTCかかります。
送金元にする取引所やウォレットはどれほど手数料をとるのかも送金前に確認しましょう。
バイナンスの口座に入金する方法
送金元の手数料を確認したら実際にバイナンスに入金をしますが入金方法も簡単に解説します。
まずはログインし「Funds(資産)」、「Blances(預金の引き出し)」を進みます。
コイン一覧からビットコイン(BTC)もしくはイーサリアム(ETH)を選択し、「Deposit(入金)」をクリックしてください。
受け取り用のアドレス(英数字かQRコード)が表示されますので送金元のアドレス欄に貼り付ける、QRコードの場合は読み取ってください。
試しにビットバンクから送金する流れを紹介します。
まずはビットバンクの取引画面にログインし、マイメニューの部分にカーソルを合わせます。
メニューがプルダウンしますから「出金」をクリックします。
出金をクリックすると銘柄一覧が映りますのでビットコインかイーサリアムを選択します。(今回はビットコインを選択)
出金をクリックするとバイナンスで表示されたアドレスを入力する画面になります。
アドレスと送金する数量を入力し、「引出内容を確認」をクリックしてから再確認します。
2段階認証コードを入力し、出金を確定させるとバイナンスの口座に届きます。
アドレスは入力ではなくプルダウンで選択になっていますので、初めてバイナンスに送金するときは「アドレスを追加」からアドレスを登録しましょう。
ラベル、バイナンスのアドレス、2段階認証コード、SMS認証コードをそれぞれ入力し「追加する」をクリックして完了です。
SMS認証コードとはビットバンクに登録した携帯電話番号宛にワンタイムパスワードとして数字が発行されるものです。(いわゆるCメールで)
その数字を入力すれば完了です。
バイナンスの口座から出金(送金)する時の手数料
今度はバイナンスの口座からウォレットや取引所の口座に送金する場合です。
銘柄によって送金手数料が異なる
バイナンスから送金するときに発生する手数料は銘柄によって異なります。
例えばビットコインならば0.005BTCの送金手数料がかかります。
上記の画像のように手数料がそれぞれ発生します。
画像では見にくいかもしれませんし、全銘柄を記載できませんから「バイナンス送金手数料一覧」で確認してください。
「Minumum Withdrawal」は最低出金額、「Transaction Fee」は送金手数料を意味します。
NEO(ネオ)は出金手数料が無料
バイナンスの出金手数料をみていくと「NEO(ネオ)」は出金手数料が無料になっていることに気づくと思います。
これはお得な情報ですので紹介しておきます。
ネオは中国版のイーサリアムと呼ばれ、本家イーサリアムよりも優れた機能を持つことから注目度の高い銘柄です。
また、「GAS(ガス)」も出金手数料は無料ですが、こちらはネオのプラットフォーム上でのみ使えるトークンです。
バイナンスの出金方法
バイナンスから資産を出金するには入金方法と同じような流れで「ログイン」、「Funds(資産)」、「Blances(預金の引き出し)」と進んでください。
コイン一覧から出金したい銘柄を選び「Withdrawal(出金)」をクリックし出金先アドレスをコピペして金額入力、「Submit」をクリックし、その後、2段階認証のコードを入力。
2段階入力コードを入力すると最終確認画面に切り替わりますので内容を再確認して同意すれば完了となります。
バイナンスの手数料をしっかり理解して取引しよう
バイナンスには取引手数料をはじめいくつかの手数料があります。
「塵も積もれば山となる」と言われるように、気にしないとどんどん出費が増えます。
手数料をしっかりと理解して取引に生かしていきましょう。
バイナンスの口座開設がまだのかたは下のボタンからどうぞ。
バイナンスの口座開設方法を詳しく解説した記事もありますのであわせてご覧ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。