ビットコインの創設者って誰?サトシ・ナカモトの正体に迫る

もはや常識になりつつあるビットコイン。

 

その存在を聞いたことがないという人はほとんどいないでしょう。

 

そんなビットコインを作った人って誰なのでしょうか?

 

この記事では、ビットコインの創設者と言われているサトシ・ナカモト氏の業績や正体について解説します。

ビットコインを作った人!謎に包まれたサトシ・ナカモト氏

ビットコインを作った人はサトシ・ナカモトと言われる人物です。

 

ビットコインの創始者は「サトシ・ナカモト」の名前でビットコインの仕組みを考案した論文を発表し、ビットコインのシステムの構築を主導しました。

 

その後、彼はコミュニティを抜けています。

謎に包まれたビットコイン創始者

偉大な功績を持つサトシ・ナカモト氏ですが、その正体は未だにはっきりとはわかっていません。

 

この記事では「彼」と表記しますが、男性か女性かすらわからず、そもそも一人ではなく複数人のグループである可能性もあります。

ビットコインの創始者は大金持ち

サトシ・ナカモト氏は莫大な資産を保有していると考えられます。

 

その理由は、彼が大量のビットコインを保有していると考えられるからです。

 

サトシ・ナカモト氏は全体の5%に当たるビットコインを保有していると考えられています。

 

日本円にして1兆円を超える金額です。

 

一説によると、サトシ・ナカモト氏は資産に対する課税を恐れて名乗り出ていない可能性もあるそうです。

 

そして何より大切なことは、5%のビットコインを保有する彼が、ビットコイン市場に対して大きな影響力を持つことです。

 

そのため、世界中のビットコイン関係者がサトシ・ナカモトの正体をつかもうと躍起になっています。

ビットコイン考案者、サトシ・ナカモト氏の正体は?

サトシ・ナカモト氏の業績と手がかりから正体に迫っていきたいと思います。

ナカモト氏の業績〜ビットコイン誕生〜

サトシ・ナカモト氏は2008年にインターネット上にビットコインのシステムについての論文を発表しました。

 

その論文がこちらです。論文:Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System

 

彼の思想に共感した人々がコミュニティを作り、分担してコードを書き、仮想通貨ビットコインが誕生しました。

 

そして2009年にビットコインのシステムは公開され、サトシ・ナカモトからコミュニティのメンバーであるハル・フィニー氏にビットコインが送金されました。

 

ナカモト氏はその後もコミュニティと連携しながらビットコインのシステム作りに努めますが、2010年にコミュニティに仕事を引き継ぎ、表舞台から姿を消します。

 

この章ではサトシ・ナカモトが活動の中で残した手がかりから彼の正体に迫っていきます。

 

ビットコインの詳細な歴史についてはこちらをご覧ください。

仮想通貨ビットコイン誕生からの歴史と価格変動をチャートで解説

ビットコインを作ったのは日本人?

「サトシ・ナカモト」という名前は日本人に特有の姓名であり、それを根拠に彼は日本人であると推測する人もいます。

 

一方で、彼は論文やメールで流暢な英語を用いており、英語のネイティブスピーカーであると考えられています。

 

サトシ・ナカモトが日本人であるとは断定できないものの、少なくとも日本に何らかの関連がある人物と予測できます。

ナカモト氏を追え!〜有力な手がかり〜

ナカモト氏の正体については多くの人が推察を行っており、幾つかの有力な手がかりがあります。

 

まず一つ目は使用言語です。

 

上でサトシ・ナカモトは英語のネイティブスピーカーであると述べましたが、彼はさらに、イギリス英語の綴りやスラングを多く用いていたことが証言されています。

 

イギリス英語のネイティブスピーカーという事実から、サトシ・ナカモトの出身国はイギリスやオーストラリア、南アフリカなど限られた地域に絞り込まれます。

 

二つ目のヒントは彼の活動時間です。

 

彼のビットコインフォーラムへの投稿を分析したところ、サトシ・ナカモトは世界時間で5時から11時の間はほとんど活動していないことが明らかになりました。

 

彼が標準的なライフスタイルで活動していたとすると、彼が住んでいた地域は、北米の東部から中部、南米の西部に限定されます。

誰が本物?ビットコイン製作者サトシ・ナカモト氏の候補者たち

サトシ・ナカモトの正体については様々な憶測が飛び交っていますが、どのような人物がサトシ・ナカモトの正体として挙げられているのでしょうか。

 

この章ではサトシ・ナカモトの候補者達について紹介していきます。

最有力候補:クレイグ・ライト氏

最初の候補者はオーストラリア人の企業家、クレイグ・ライト氏です。

 

彼は自らサトシ・ナカモトであると名乗り出ています。

 

彼はビットコインの開発陣以外では持ち得ないような大量のビットコインを用いて投資を行ったり、サトシ・ナカモトのものとほぼ同じメールアドレスを所持しているなど、有力な証拠を残しています。

 

さらに彼は、サトシ・ナカモトしか知らないと言われる、ビットコイン開発の初期段階で作成された暗号キーを用いて署名をする実演を行いました。

 

複数の関係者もクレイグ氏がサトシ・ナカモトであると支持しており、現在最も有力なサトシ・ナカモトの候補者であると言えます。

ABC予想を解明した天才、望月新一教授

京都大学の数学者である望月新一教授もサトシ・ナカモトではないかと噂されました。

 

事の発端は、アメリカの情報技術のパイオニアであるテッド・ネルソン氏が、YouTubeに望月教授がサトシ・ナカモトであると主張する動画を投稿したことです。

 

望月教授が日本人でありながら英語が堪能であること、ネット上に論文を投稿するスタイルがビットコインの論文の発表方式と似ていることから、彼がサトシ・ナカモトであるとする説は急速に広まりましたが、望月教授自身はきっぱりと否定しています。

ビットコイン・ゴールドを作ったニック・サボ教授

三人目の候補者はニック・サボ教授です。

 

サボ教授がサトシ・ナカモトであると主張したのはイギリスのアストン大学の研究チームです。

 

彼はビットコイン登場以前からデジタル通貨の研究を行っており、彼の論文の書き方がビットコインの論文と似ていることが根拠でした。

 

しかし、サボ教授本人は自分はサトシ・ナカモトではないとコメントしています。

同姓同名の別人だった!ドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモト氏

四人目の候補者はその名もドリアン・プレンティス・サトシ・ナカモト氏です。

 

カリフォルニア在住の日系人男性で、そのままズバリ、サトシ・ナカモトという名前を持ちます。

 

しかし、根拠はそれだけでした。

 

彼は自分はビットコインすら知らなかったときっぱり否定し、彼がサトシ・ナカモトだと主張したアメリカのニューズ・ウィーク誌は批判されました。

結局サトシ・ナカモト氏の正体は誰なの?

サトシ・ナカモトはこれらの候補者の中の誰なのか、この候補者の中にはいないのか、それとも複数の人物なのか、確かなことは言えません。

 

現状ではクレイグ・ライト氏が最も有力な候補者ですが、彼はサトシ・ナカモトではないと主張する人々もおり、決着はなかなかつきそうにありません。

 

しかし、現在進行形で多数の人・機関がサトシ・ナカモトの正体を探ろうと活動しており、いずれはその正体もはっきりするのではないかと思われます。

ビットコインの創設者は冷凍保存されている!?なぜ?

日本で最近ビットコインの創設者が冷凍保存されているという噂が流れました。

 

実際にSNSやネットでは多数の言及がみられます。

 

この噂の詳細と真偽について簡単に解説します。

噂の発端は日本のテレビ番組

ビットコインの創始者が冷凍保存されているという噂は、2017年12月22日に放送されたテレビ東京の「ウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説スペシャル 2017」というテレビ番組が発端のようです。

 

番組では、アメリカのアリゾナ州にあるアルコー延命財団の施設を紹介しました。

 

アルコー延命財団は、「永遠の命」の実現のために研究を行っており、実際に死亡した人の遺体を冷凍保存しているそうです。

 

そして、同財団の代表が、「ビットコインの創設に関わったメンバーも冷凍保存されている」と発言しました。

 

この発言によって日本でビットコインの創設者が冷凍保存されているとの噂が流れたと推察されます。

サトシ・ナカモト氏ではない

しかし、実際に冷凍保存されている人物はサトシ・ナカモトではありません。

 

冷凍されているビットコインの創設に関わったメンバーは、サトシ・ナカモトの右腕としてビットコイン開発に携わったハル・フィニーという人物です。

 

彼は筋萎縮性側索硬化症(ALS)に侵され、2017年8月に死去しましたが、生前に冷凍保存を希望していました。

 

ビットコインの創設に関わったメンバーが冷凍保存されていることは確かですが、サトシ・ナカモトではありませんでした。

ビットコインの創設者についてのまとめ

ビットコインの創設者はサトシ・ナカモトという人物ですが、その正体は謎のままです。

 

彼は大量のビットコインを保有していると考えられるため、多くの関係者が正体を探ってきましたが、明確な結論は出ていません。

 

ビットコインという世紀の大発明をした人物の正体がわからないという事実は、仮想通貨が導く匿名性の高い社会を暗示しているのかもしれません。

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