
ニュースや新聞でビットコインが話題になることが増えてきました。
ビットコインはいつ生まれて、どの様な価格変動をしてきたのだろうか?と疑問に思う方もいるでしょう。
最初の仮想通貨ビットコインのコレまでの歴史を詳しく解説したいと思います。
本記事の内容
ビットコインのこれまでの歴史と価格変動
その歴史を価格の変化と一緒に見ていきましょう。
以下の表は、ビットコインの歴史上で特に大きなニュースになった15の出来事になります。

ビットコインの歴史:2008年に誕生
10月:ナカモトサトシ氏によってビットコインの理論がネット上に公開される。
初めてビットコインの概念が作られたのは、2008年10月31日にナカモトサトシという人物によってインターネット上にアップロードされた論文“Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”(ビットコイン:ピア・ツー・ピアによる電子決済手段)の中で発表された、管理するための中央機関を持たない送金システムの構想でした。
(論文の英語原文はコチラです→https://bitcoin.org/bitcoin.pdf)
ビットコインの歴史:2009年
1月:初めてのブロックが作られる
ナカモトサトシ氏の論文をもとにして2009年の1月2日にビットコインが作られ、初めてのブロックが作られました。
1月:サトシ氏とHal Finnery氏の間で初めてのビットコイン取引が行われる
ブロックにして170ブロック目です。
Hal Finnery氏がサトシ氏からビットコインの送金を受けたのが初めて行われたビットコインの取引でした。
10月:New Liberty Standardによってビットコインの価値が示される
このときの価値は1ドル約1,300BTCでした。
ビットコインの歴史:2010年
5月:ビットコインが初めて商品購入に使われる
5月22日、掲示板でハンドルネームLaszlo氏が1万ビットコインで他のユーザーに25ドルのピザを購入してもらい、これが初めてのビットコインによる商品購入となりました。
6月:米国ニュースサイトSlash Dotで紹介される
米国の有名なニュースサイト、Slash Dot(スラド)でビットコインが紹介されました。
これにより米国での知名度は大きく上がり、一時価値が数倍にも増加しました。
7月:マウントゴックスの取引開始
後に大きな問題を起こしてしまうマウントゴックスですが、最初はカードゲーム「Magic: The Gathering」のトレーディングサイトでした。
この後、世界のビットコイン取引の7割を占めるまでに成長します。
8月:ビットコインの偽装事件
8月15日には当時のビットコインのバグを突いて184億BTCが偽装される事件が起きました。
しかし素早い対応によって事なきを得、被害は最小限で押さえられました。
そのバグもすぐに修復されました。
9月:採掘プールのマイニング成功
「採掘プール」と呼ばれる複数のパソコンでマイニングを行うグループが初めて「マイニング」(ブロックを作る事)に成功しました。成功したのは「Slush Pool」という団体でした。
10月:ビットコインが資金洗浄に使われる可能性を危惧する声明が発表
マネーロンダリングに関する金融活動作業部会から、ビットコインが資金洗浄に使われる可能性を危惧する声明が発表さました。
「マネーロンダリングに関する金融活動作業部会」とはFATFと呼ばれる資金洗浄を防止するため設立された国際機関です。
ビットコインの匿名性が資金洗浄に悪用される可能性を危惧していました。
11月:マウントゴックス内でのビットコインの総取引数が10万ドルを超える
Mt.Goxによる調査で、取引の総額が10万ドルを超えたことが分かりました。
12月:携帯端末同士の初めての取引
ユーザーネーム「ribuck」が「doublec」というユーザーに、Bitcoindを使って0.42ビットコインを送金しました。
これが世界で初めての携帯端末によるビットコイン送金です。
ビットコインの歴史:2011年
1月:総発行予定量の25パーセントがマイニングされる
総発行予定量の25パーセントがこの月にマイニングされました。
ブロック数にして10万5千ブロックです。
ビットコインの発行の仕組みや半減期について詳しく知りたい方はコチラをチェックしてみてくださいね。
3月:ビットコインの価値が初めて1ドルに
3月9日に初めてビットコインが一ドルの価値を持ちました。
4月:TIME誌がビットコインに関する記事を掲載
4月16日付けのTIME誌でビットコインについての記事が書かれました。
ビットコインはオンラインの決算システムを変え、銀行や政府に挑戦するものになるかもしれないという内容の記事で、ビットコインの知名度は大きく上がりました。
6月:闇サイトで使われビットコインに注目が集まる
TIME誌で知名度は上がりましたが、当時インターネットの「深層ウェブ」(Googleやヤフーで検索しても出てこないサイト)にあった闇サイト、「シルクロード」で支払い手段として使われていたため、ビットコインのイメージも悪くなってしまいました。
6月:マウントゴックスのハッキング事件:25000BTCが盗まれる
マウントゴックスでハッキング事件が起き、合わせて2万5000ビットコインが盗まれてしまいました。
時価総額にして3750万円分でした。
ビットコインの歴史:2012年
5月:FBIのビットコインに関するレポートが流出
この年の5月9日にFBIがビットコインが資金洗浄やネット上の闇取引に使われる恐れがあるとしたレポートが流出、物議を醸しました。
9月:ビットコイン財団の設立
ビットコイン財団はユーザーの利益のためにビットコイン技術をはじめとするオープンソースの標準化や保護、そして促進を行うための財団として設立されました。
11月ビットコイン最初の半減期
ビットコインの「半減期」(マイニングで手に入るコインが半分になる時期)がこの時期にありました。
これによりビットコインの価値も大きく上下しました。
ビットコインの歴史:2013年
3月:キプロスショック
キプロス政府が国民の銀行預金への課税を条件に経済支援を受け入れ、国民は大慌てで銀行から預金を引き出す事態になりました。
これがいわゆる「キプロスショック(危機)」です。
キプロス共和国の通貨価値が暴落し、国民は安定した通貨を買い求めました。
このとき注目されたのがビットコインです。
ビットコインなら通貨価値を完全に失うことなく、いつでも取引したりどこの国の通貨にも交換することができるためですね。
10月:バイドゥがビットコイン導入
中国の富裕層が外貨と交換するためにビットコインを使い始め、中国のグーグルのようなサイトであるバイドゥがビットコインに対応しました。
10月:闇サイト「シルクロード」閉鎖
ビットコインが使われていた闇サイト「シルクロード」が当局に規制されました。これによりシルクロードは閉鎖されました。
12月:中国政府がビットコイン規制
中国政府が突然、ビットコインの規制を発表、ビットコインの価値が下落しました。
12月:NHKによるビットコイン特集
日本ではNHKがビットコインの特集を放送したため、ビットコインの国内の知名度が大きく上がることになりました。
ビットコインの歴史:2014年
1月:Bitflyerのサービス開始
Bitflyerという日本の取引所がサービスを開始しました。
代表取締役は加納裕三氏で、ゴールドマンサックス証券出身の方です。
2月:マウントゴックスの資金消失
巨額の仮想通貨が取引所「マウントゴックス」から焼失する事件が発生しました。75万ビットコイン、時価総額480億円が消失してしまいました。
この損失を補填しきれずにマウントゴックスは2月28日に経営破たんしてしまいました。
これによりビットコインは危ないという神話が世の中に広がる結果になりました。
6月:Zaifのサービス開始
テックビューロ株式会社が運営する日本の取引所「Zaif(ザイフ)」がサービスを開始しました。
8月:Coincheckのサービス開始
Coincheckがサービスを始めました。
代表取締役は和田晃一良氏で、全システム開発を担当しました。
8月:Mt.Goxの経営者、マルク・カルプレス氏の逮捕
2月に経営破たんしたマウントゴックスですが、社長のマルク・カルプレス氏が口座残高の水増し容疑と顧客からの資金着服の疑いで逮捕されました。
マウントゴックスから消えた75万コインが実際はカルプレス容疑者によるものと明るみになりましたが、被告は保釈金を払って2016年に保釈されました。
ビットコインの歴史:2015年
6月:ニューヨーク州でビットコインの免許制が導入
マウントゴックス事件など、仮想通貨取引所の事件を受け、ニューヨーク州の金融サービス局(DFS)が仮想通貨の取引を行う企業を対象にした規制を行いました。
通称「ビットライセンス」と呼ばれるこの規制は資金洗浄防止、セキュリティの維持などを目標としたものです。
免許の取得費用が5000ドルで、いくつかのコイン関連企業はニューヨーク州から撤退しましたが、登録したことで信頼性が高まる企業もありました。
11月:Unicodeとしてビットコインのマークが認可される
ビットコインを示すマーク₿(Bの上下に4本の縦線)がUnicodeのバージョン10に含まれることになりました。
ビットコインの歴史:2016年
3月:DMMのビットコイン決済対応
DMMの運営サービスにおいてビットコインによる支払い対応がスタートしました。
3月:Bitpointのサービス開始
取引所、Bitpointがサービスを開始しました。
代表取締役社長は金融、投資のスペシャリスト、小田玄記氏です。
4月:Bitbankのサービス開始
取引所、Bitbankがサービスを開始しました。
代表取締役社党は廣末紀之氏です。
8月:Bitfinexがハッキングを受ける
2016年8月2日、Bitfinexという香港の取引所がハッキングを受け、12万ビットコインが盗まれました。
マウントゴックスでの事件に続く規模のハッキング事件で、時価総額777億円がハッキングで盗まれてしまいました。
これはビットコインに対する危険神話を強化してしまい、価格が急落する事になりました。
ビットコインの歴史:2017年
4月:日本で改正資金決済法
この法制によって今まで規定されていなかった仮想通貨の定義が定まりました。
また、仮想通貨交換業者の登録制が導入されました。
7月:ビットコイン購入時の消費税撤廃
ビットコインを購入するときの消費税が撤廃されるという事は、政府がビットコインをドルやユーロと同じ通貨として認めたという事になります。
「支払い手段」としてビットコインが認められたことも示しています。
これにより、仮想通貨の取引はより一層発展していきました。
8月:ビットコインキャッシュの誕生
ビットコインのブロックチェーンからハードフォークした「ビットコインキャッシュ」が作られました。
9月:JPモルガンCEOがビットコインは詐欺と発言する
JPモルガン・チェースのCEO、ジェイミー・ダイモン氏はビットコインはいずれ崩壊する。詐欺であると発言し、物議を醸しました。
「通貨は中央銀行が管理し、経路や用途を政府が監視するものである」として、通貨としての在り方について述べました。
これによりビットコインの価格も下落しましたが、2週間後に戻りました。
また、ジェイミー・ダイモン氏は2018年の1月にこの発言を「後悔している」と発言しています。
9月:仮想通貨の交換業者を金融庁が11社登録
金融庁が11社を仮想通貨の交換業者として登録し、申請中の17社は「みなし業者」とする事を発表しました。
10月:ビットコインゴールドが誕生
この月、ビットコインのブロックチェーンからハードフォークした新しい通貨が生まれました。
この「ビットコインゴールド」は、今まで一部の資金力や組織力がある集団に集中してきたマイニングの方法を変更し、より多くの人がマイニングに関われるようにしたものです。
ビットコインゴールドは取引を開始する時点でビットコインを所持している人へ所持量によって無償で支給されるため、ビットコインゴールドを入手するための多くの人がビットコインを買い求め、価値が上がりました。
12月:金融庁の登録企業が16社に
金融庁は新たに登録企業を増やし、登録企業は16社に増えました。
12月:最高値の220万円を付ける
ビットコインは12月に史上最高値である220万円になりました。
その後緩やかに下がっていますが、再度何かの拍子に上昇する可能性は十分あります。
ビットコインの歴史:2018年
3月:16社の登録業者が新団体を設立
16の登録企業が集まり、新団体を設立する計画を立てているようです。
coincheckのハッキング事件などを受け、安全性に不安が出ているため、取引業者側の自主規制のために設立された団体のようです。
ビットコインの歴史と価格変動のまとめ
ここまで2009年からのビットコインの歴史についてまとめてみました。
もう一度今までのチャートを振り返ってみましょう。
ビットコインは価値がほぼない状態から始まって220万円まで価値を上げたものすごい通貨であることが分かっていただけたと思います。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |