
毎日テレビや雑誌、ウェブで毎日のようにニュースに取り上げられるようになってきたビットコイン。
そんなビットコインの発行の仕組みや枚数はどのようになっているのでしょうか。
と、いろいろ疑問がでてきますよね。
ビットコインを買う前にしっかりとビットコインについて知った上で投資したいですよね。
今回は、
・ビットコインの発行量は何枚?現在何枚が発行されているの?
・ビットコインは何年後にすべて採掘(マイニング)されるの?
・ビットコインが発行上限に達したらどうなるの?
など、ビットコインの仕組みについてできるだけで分かりやすく解説していきたいと思います。
ぜひ、最後までお読み頂きビットコインについて知っていただいた上で、投資していただきたいと思います。
本記事の内容
仮想通貨「ビットコイン」の発行量には上限はあるのか?
「そもそもビットコインには、発行上限があるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
まず初めに結論から言いますと、ビットコインには発行上限があり、その上限は2100万枚になります。
もっと正確言いますと、20,999,999,9769BTCが発行上限になります。
数字を分かりやすくするために、発行枚数が2100万枚と表現されることが一般的なんです。
ビットコインは、マイニング(採掘)という取引の承認作業した際にどんどん新しいコインが発行されて市場に生まれます。
ビットコインの発行上限が2100万枚の有限である理由とは?
どうしてビットコインには2100万枚という発行上限があるのでしょうか?
その理由を国が発行する法定通貨(日本円や米ドル、ユーロ等)の特徴と比較して解説したいと思います。
無限にお金を発行することが可能な法定通貨
日本円や米ドル、ユーロといった通貨は国や政府が管理をしているため、無限にお金を刷って発行することが可能なんです。
例えば、日本銀行が日本円を作りすぎてしまうと日本円の価値が下がってしまいますよね。
すると、物価の価値が上昇してしまいいわゆるインフレ状態になります。
いつも1個100円で買えたりんごが、円の価値が下がってしまい1個500円にまで物価の価値が上がってしまう経済現象をインフレと言う
実際に、最近起きたジンバブエのスーパーインフレが起きた動画がコチラです。
日本やアメリカと言った先進国は、経済が安定しているために、急激なインフレやデフレになりにくいです。
しかし、発展途上国では急激に発展しているためインフレが起きやすいのです。
ビットコインは発行量・発行ペースが決まっているためインフレしない
ビットコインは2100万枚という発行量と有限であり、また発行ペースが一定に設計されています。
発行枚数を有限にして発行ペースを同じにすることで、インフレしないような仕組みになっているのです。
ビットコインの発行者(元)は誰なの?発行主体はあるの?
ビットコインは誰が作ったのでしょうか。発行元(発行主体)の企業はあるのでしょうか。
まず結論を言いますと、ビットコインには「発行主体」や「発行者」は存在せしません。
ビットコインとブロクチェーンのアイデアは、サトシナカモトという顔や年齢、性別、国籍は一切分からない謎の人物が2008年11月想の論文を発表しました。
論文:Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System
サトシ・ナカモトがプログラムを書いてビットコインを生み、ビットコインはそのプログラムに沿って発行されています。
なので、ビットコインには日銀が日本円を発行しているような発行主体も、発行者もいないのです。
現在のビットコインの発行枚数はどのくらい?発行量の推移
今現在(2017年12月現在)、約1700万枚/2100万枚ものビットコインが発行されています。
つまり、2009年からビットコインの取引が始まりわずか8年足らずで総発行量の約80%はすでに発行されているということになります。
以下のグラフはビットコインの発行量の推移を表してします。
ビットコインは2033年には99%のビットコインが発行されています。
つまり、すべてのビットコインの発行が終わる2140年までの107年間で残りの1%が新規で発行されることになります。
ビットコインの総発行量は2100万枚で有限!あと何年で発行が終わるの?
ビットコインの発行量が2100万枚と有限だと言うことは、いつかは新規発行が終わるという事です。
まずはじめに結論から言いますと、ビットコインは2140年に新規発行がすべて終了します。
つまり、市場に2100万枚のビットコインが流通するということです。
なんて疑問に思いますよね。
なぜ2140年にビットコインの発行が終わるのか?について詳しく解説したいと思います。
ビットコインが新規発行される仕組みとは?メカニズムを解説
なぜ2140年にビットコインの発行が終わるのか?を理解するために、
そもそもどうやって新しいビットコインが生まれているのか?についてまずは解説したいと思います。
ビットコインは、マイナーがマイニング(採掘)という作業をすることよって、お礼として新規ビットコインが支払らわれるときに発行されます。
ビットコインを誰かに送った時にその取引は正しいか?をチェックする承認作業のことを言う
そして、このマイニングをしているのがマイナーと呼ばれる人達が、取引をチェックして正しければ承認をして、ブロックチェーン上に追加されていきます。
ビットコインの取引履歴がつまったブロック(情報の塊)が1つ1つ鎖のように繋げて、取引の改ざんや不正をできないように管理できる技術
マイナーがマイニングをした際に、マイニング作業を手伝ってブロックチェーンに追加したお礼として新規のビットコインが発行されているのです。
マイナーは報酬でどのくらいのビットコインをもらっているのか?
マイナーは報酬でのくらいのビットコインをもらっているのでしょうか?
つまり言い換えると、何ビットコインが新規に発行されているのか?とも言うことができます。
2017年12月現在、マイニング1回の報酬に12.5BTCが新規発行されます。
今(2017年12月)は1BTC=約160万円なので、2000万円も報酬としてマイナーがもらっていると考えるとかなり驚きですよね?
1回のマイニングは約10分なので、1時間で75BTC、1日で1800BTC、1ヶ月で54000BTCが新規発行されている計算になります。
ビットコインのマイニングによる発行量は4年に1度半減期がくる!
ビットコインはずっとマイニング報酬が12.5BTCで一定な訳ではありません。
実は、ビットコインは4年に一度、半減期がきて1マイニングに当たる報酬が半分になるんです。
ビットコインの半減期 | マイニングによる新規発行量 |
2009年にビットコインが誕生 | 50BTC |
2012年11月に1回目の半減期 | 25BTC |
2016年7月に2回目の半減期 | 12.5BTC |
ビットコインは4年に1度半減期がくると表現しました。
ですが、正確に言いますと「ブロックチェーンに21万ブロック作られると半減期になる」というルールになっています。
21万ブロックに約4年かかる=4年に一度の半減期がくるという意味なんです。
今現在は何ブロックがブロックチェーンにつながっているの?
今現在何ブロックがブロックチェーンにつながっているのか?気になりますよね。
最新のブロック数はコチラで確認できます。
1番左にあるブロック高の数字が、今(12月現在)作られたブロック数になります。
画像の最新のブロック数が「501494」です。
なので、501494-420000=81494が2回目の半減期から作られたブロックの数になります。
今は、12.5BTCの報酬で210000ブロック毎に半減期なので、
210000(ブロック)×50BTC(最初の報酬)+210000×25BTC(1回目の半減期)+81494×12.5BTC(2回目の半減期)=16768675枚
が今現在発行されているということになります。
ですので、初めにビットコインは今現在約1700万枚が発行されていますと言った通りになりますよね。
なぜ2140年にビットコインのマイニング(採掘)が終わるのか?
それでは、最初の問に戻りましてどうして2140年に新規のビットコインの発行が終わるのか?について解説したいと思います。
最後のブロックがブロックチェーンに繋がれるのが2140年
マイニング報酬は、21万ブロック生成すると報酬が半減し、ビットコインの枚数が2100万枚という条件を計算すると、最終ブロックは6,929,999番目になります。
10分で承認してブロックチェーンに新しくブロックが追加されます。
以上を計算すると、
6,929,999ブロック(総量)×10(分) = 約132年(=69299990分)
という計算になります。
ビットコインは2009年から始まったので、2009年+約132年=約2140年という計算になると言うことなんです。
ビットコインの最小単位「1satoshi」を下回るのが2140年
ビットコインの最小単位は、小数点以下にゼロが8つ並ぶ「1satoshi = 0.000000001BTC」です。
ビットコインのマイニング報酬が半減期で、半分になっていくとやがて「1satoshi」を下回ることになるために、それ以上小さくできなくなります。
この最小単位1satoshi以下になる時が、計算上2140年というわけなんです。
ムーアの法則とビットコインの半減期の関係性とは?
どうして、サトシ・ナカモトさんはこのような4年に1度報酬が半減してしまうような仕様にしたのでしょうか?
ビットコインをマイニングしている人達からすると、報酬が半減するのでマイナーからするとイヤですよね。
あなたは、ムーアの法則をご存知でしょうか?
半導体の集積密度が18ヶ月(1年半〜2年)スパンで倍増していくという法則
マイニング処理にはものすごく難しい処理がコンピューターで行われていますが、ムーアの法則を当てはめると、2年でマイニングする速度が約2倍になることになります。
「マイニング処理が2年で2倍になるのであれば、半減期は2年に一度ではないの?」と思う人もいるかと思います。
マイニングには難易度があり常に変動するため、処理速度が上がってもマイニングがちょうど10分で終わるように計算されています。
そのため、4年に一度半減期があれば、ちょうど報酬と処理速度が釣り合うだろうと言うことで4年に1度の半減期になっています。
ビットコインは発行上限に達したらマイニングされなくなる?!
ビットコインは2140年に新規発行が終わったらどうなるのでしょうか。
確かに、マイナーがいなくいなくなるのでは?なんて思う人もいるでしょう。
2140年以降のビットコインがどうなっているのか?について解説したいと思います。
ビットコインの送金時の手数料がマイナーへの報酬となる
マイニングしているマイナーは、ビットコインの報酬をもらうために、ものすごいお金をかけてPCや設備を整えています。
なので、「2140年以降は報酬がもらえないから、マイナーはマイニングをしなくなるのではないのか?」と思う人もいるかと思います。
上図から分かる通り、ビットコインの承認作業の報酬として、新規発行だけでなく人々が送金時に払っている手数料も手に入ります。
今現在は手数料が安く送金できますが、2140年には低い手数料では送金できなくなる可能性があります。
なぜなら、マイナーは送金手数料が高い人から優先して承認します。
なので、2140年以降に2100万枚も世界中で流通して多くの人が使うようになれば、手数料も上がるのでマイナーが高い手数料をもらうためにマイニングするモチベーションになります。
ビットコインの発行量や上限枚数についてのまとめ
ビットコイン発行量や上限枚数について、ビットコインの仕組みから詳しく解説してきました。
ビットコインの仕組みを知ると、よくサトシ・ナカモトはこんな設計を考えたな!と思いますよね。
発行量が決まっているということは、金と似ているため安全な資産価値として見られています。
1年で何十倍にもビットコインの価値が上がっており、今現在もどんどん上がっていっています。
銀行にお金を預けていてもマイナス金利でお金は一ミリも増えないので、自分の資産を増やすためにビットコインを購入しておくのは賢い考え方ではないでしょうか?
ちょっとでも仮想通貨に興味を持っている方は、まずは少量でも良いので実際に買ってみてくださいね。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
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