ビットコインを持たない者nocoinerに訪れる本当の試練

この記事の著者であるMarc Hochestein氏はCoinDeskにおける編集者の一員です。

 

この記事は、元々毎週日曜日に登録者に向けて配信しているニュースレターCoinDesk Weeklyで配信された内容となっています。

Nocoinerが示すもの

Nocoiner』という用語はUrban Dictionaryによると、ビットコインを所持していない者を指すとされています

 

しかし、ビットコインを持っていないからというだけで全ての人がnocoinerと呼ばれるべきかと言えばそれは違います。

 

単純に、個人の投資ポートフォリオに仮想通貨が入っていない者をnocoinerと呼ぶのではなく、むしろ仮想通貨に対して独善的な考えを持っている人こそがnocoinerに当てはまるのではないでしょうか。

 

ビットコインコミュニティー内でnocoinerという用語が用いられ始めた同じ時期の12月に、Urban Dictionaryにもnocoinerに関する投稿が以下の様に行われました。

 

Nocoinerとはビットコインの価格が低いときに買いそびれ、そしてその機会損失を悔いている者。Nociner達は、その機会損失を犯した恨みをビットコインホルダー達に、ビットコインは崩壊する、ビットコインは詐欺だ、または価格下落が必ず起こるなどで、恐怖を煽っています。

 

言い換えるならば、nocoiner達は哲学者が定義するルサンチマンに当たると言えます。

 

La Wik氏が定めるルサンチマンは『自身の劣等感や、失敗事実に伴う痛みを外部の変わり身に再帰属させる』ことであると主張されています。

 

@crackbaggedとしてTwitter上で著名な人物が昨年の6月に、ルサンチマンの様な心理学的側面から見た同氏の見解をMediumに投稿しました。

 

内容はビットコインホルダーに対する呼びかけで、ビットコインが100万ドルに達した際に周囲に自慢するのは控えるべきだと、以下の様な理由と共に説明を行っています。

 

 

ビットコインという言葉を出しただけで、攻撃的な態度に変わってしまう可能性があります。呪いをかけられ、井戸の中に放り投げられてしまうことや、最悪それ以上の報復攻撃を受ける可能性があることは否めません。Nocoiner(ビットコインを所持していない者)の精神は危険な面が多々あります。

 

ビットコインの黎明期からビットコイン関連のスタートアップの弁護士を務め、現在ではウォレット提供を行うBlockchain社において取締役を務めているMarco Santori氏はTwitterにてnocoinerという用語に対する同氏の嫌悪感を示しました。

 

同氏は、『nocoinerという言い合いは我々v.s彼らと定義さし差別化を図りたいだけであり、部族間の争いに似ている』との見解を示しました。

 

しかしながら、nocoinerと呼ばれる人々もビットコインホルダーと同じレベルで彼らの意見の発信を行っていることも、また事実です。

 

Nocoiner達はただ単純にビットコインに対して懐疑的、また弱気なのではなく、ビットコインが必ず失敗に終わるということに対して絶対的自信を持っています。

 

Nocoinerは仮想通貨の存在価値に疑問を呈するどころか、仮想通貨の存在価値は皆無であるとの見解を示しています。

 

(Nocoiner達は、仮想通貨に存在価値があるとすれば犯罪用途であると主張し、結果としてその主張はAppeal to the Lawと呼ばれる誤謬の一種となってしまっています。)

 

Nocoiner達は、ビットコインホルダー達のビットコインに対する宗教的情熱を嘲笑しています。

 

しかし、nocoiner自身も彼らのビットコインに対する主張に、ビットコインホルダーと同じような主教的情熱を持っています。

 

Nocoinerという言葉は、4chan上の掲示板では幾分昔から使用されていたのは明白ですが、初めてTwitter上で使われたのは2017年の2月ごろだと言われています。

 

ただ、実際はSatoshi氏のホワイトペーパーが公表されたよりもはるか昔、地球に人類が誕生した時点でnocoinerという概念は誕生したと考えられます。

 

19世紀後半、ニーチェは既に当時のnocoinersとタランチュラを比較し以下の様に例えています。

 

"In all their lamentations soundeth vengeance ... and being judge seemeth to them bliss."

 

ドットコムから私たちが学べる事

 

ビットコインのジェネシスブロックが誕生する10年以上も前の1990年代後半、私自身がまさに初期のnocoinerでした。

 

私は銀行において投資情報を集め新聞の様に発行を行う部署に勤めていたため、当時のドットコムブームに愕然としながらもFucked Companyと呼ばれるウェブサイトを定期的にチェックしていました。

 

同サイトでは、匿名でスタートアップ企業のレイオフの噂や、倒産の噂などが投稿されていました。

 

その様な調査を通し、ドットコムのスタートアップの実情は、収益や収入が全くないことに気が付かされた私はインターネットバブルが崩壊し、きちんとした企業の市場価値を分析することが出来る日を待ち望みました。

 

私の名誉のために述べておくと、当時私が見たほとんどのテック企業は最終的には倒産したり買収される結果となっています。

 

インターネット業界は依然として経済を変革させている一方、金融業界やその他の分野はインターネット程の発展を遂げることはできませんでした。

 

その当時の教訓から学べることは、オープンマインドを保ち、ウォールストリートが唱える四半期ごとの予想をまずは自身の考えで超えてみるところから始まります。

 

そして、世界はどの様に動いているのかということを、美しい馬(WWWやビットコイン)の周りにたかる『ハエ』達(Pets.com, Mt.Gox) に惑わされず信じぬくことが大切です。

 

言い換えるならば、nocoinerとならないためにビットコインをわざわざ所有する必要はそもそもありません。

 

ただし、今まで述べてきたようなnocoinerとならないことが大事なのです。

 

仮想通貨界における『差別』の始まり

ビットコインが誕生して以来、私たちはビットコインに関わる新たな言葉をたくさん作ってきました。

 

ブロックチェーン、仮想通貨、暗号通貨、アルトコインなどSatoshi氏のホワイトペーパー以前は辞書にすら載っていなかった言葉が大量に新たに使われ、現在では当たり前のように使われています。

 

それの一つに過ぎないnocoinerという言葉がここまで大きな話題に、そして仮想通貨界の中で議論の的になるのは、上記でも述べられている通り、人間が地球に誕生してからずっと繰り返し行っていた他者と自分との差別化が仮想通貨の中でも始まっているからなのかもしれません。

 

歴史が示している通り、あるコミュニティー間における『差別』は両者にとっていい結果へとは導きません。

 

仮想通貨、そしてブロックチェーン自体の発展のためにもコミュニティーはこの『差別』問題を重く受け止めるべきなのではないでしょうか。

 

The real problem with nocoiners

Marc Hochstein | Feb 19, 2018 at 03:35 UTC 

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