
仮想通貨について調べる中で、「ホワイトペーパー」という言葉を見かけて、「どういう意味か分からない。知りたい!」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、
・仮想通貨でのホワイトペーパーとはどういう意味なのか
・仮想通貨のホワイトペーパーがダウンロードできる一覧
・英語のホワイトペーパーを日本語に翻訳する方法
・ホワイトペーパーとICOの関係について
などの点を解説していこうと思います。
皆さん是非、この記事を読んで仮想通貨にまた一段と詳しくなり、効果的に投資しましょう。
本記事の内容
仮想通貨のホワイトペーパーの意味とは?
早速、仮想通貨においてホワイトペーパーとは何かについて解説していきます。
ホワイトペーパーとは何?
単刀直入に言うと、ホワイトペーパーとは、「特定のサービスや製品を売り込む際に発行される、利点や長所、市場の分析などがまとめられた仕様書」のことです。
もともとは白書という意味で、政治などでの年次報告書を指すものでしたが、現在はマーケティングの分野でも上のような意味で用いられています。
ホワイトペーパーは何の目的で存在する?
ではなぜホワイトペーパーは存在しているのでしょうか。
その答えは、ホワイトペーパーを読むことで製品やサービスについての情報を一気に得られ、便利だからです。
新しいものが世に出たとき、何の解説もなかったら、どんなにいいものでも注目は集まりませんよね。
そこで企業はホワイトペーパーを作成して、消費者に公開することで製品について知ってもらおうとするのです。
仮想通貨でのホワイトペーパーの使い道とは
ホワイトペーパーは、仮想通貨の分野でも存在します。
仮想通貨のホワイトペーパーは、仮想通貨の発行前に仮想通貨について知ってもらうための公開文書の役割を持ちます。
仮想通貨について知って投資の判断材料にするのに、ホワイトペーパーはとても有効なのです。
ビットコインのホワイトペーパーは英語の論文!和訳も存在
では、仮想通貨のホワイトペーパーとはどんなものなのか具体的に見ていきましょう。
ここでは代表例として、まずビットコインのホワイトペーパーを紹介します。
有名なビットコインのホワイトペーパー
ビットコインのホワイトペーパーは、2008年10月31日にSatoshi Nakamotoという謎の人物によって公開された、"Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System"という英語の論文です。
この論文は長大そうにも思えますが、実際には9ページとコンパクトにまとまったものです。
内容は、マイニングやブロックチェーン、P2Pやプルーフオブワークなどについてまとめてあり、仮想通貨すべての基礎といっても過言ではありません。
ここから原文のままで読むことができます。(全編英語です)
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf
興味がおありで、英語が得意な方は読んでみるのも良いでしょう。
日本語で読めるサイトもある!

そういう方のために、実はビットコインのホワイトペーパーを日本語訳で掲載しているサイトがあります。
http://www.kk-kernel.co.jp/qgis/HALTAK/FEBupload/nakamotosatoshi-paper.pdf
こちらのサイトからなら和訳バージョンを読むことができます。
仮想通貨のホワイトペーパー一覧!ダウンロードはこちらから!
ご安心ください。
こちらに、ビットコインも含めて仮想通貨の主要な銘柄のホワイトペーパーのリストを製作しました。
ここから、メジャーなネム、リップル、イーサリアムなどのホワイトペーパーもご覧いただけます。
これらのホワイトペーパーで仮想通貨の知識をより深めて、投資に役立てていただけたら幸いです。
ホワイトペーパーを英語から日本語に翻訳する方法
仮想通貨のホワイトペーパーの一覧を掲載したわけですが、残念ながらほとんどのものが英語で書かれているというのが実情です。
その必要はありません。
ここでは英語で公開されたホワイトペーパーを日本語に翻訳するための方法を、解説していきます。
ホワイトペーパーの和訳1:Google Chrome を使う
ウエブサイトを丸ごと翻訳したい場合は、日本語訳のために必要なGoogle Chromeを準備するところから始めましょう。
https://www.google.co.jp/chrome/index.html パソコン版のリンク
https://www.google.co.jp/chrome/browser/mobile/ モバイル版のリンク
上記のアドレスから、Google Chromeのダウンロード画面にジャンプします。
パソコン版だとこのような感じです。
青い Chromeをダウンロード と書いてあるところをクリックして、同意してインストール、実行 とすれば、Google Chrome がインストールされます。
そのあとは、Google Chromeで日本語に翻訳したいサイトを開きます。
そして、ページ上で右クリックして、日本語に翻訳 ボタンをクリックすれば、日本語でホワイトペーパーを読むことができます!
ホワイトペーパーの和訳2:ホワイトペーパーをダウンロードしてGoogle翻訳で開く
もし、読みたいホワイトペーパーがPDF形式などのファイルである場合は、別の方法で日本語にします。
まずお目当てのホワイトペーパーのファイルを保存します。
画面右上の、↓のマークをクリックするとファイルが保存できます。
次に、Google翻訳のホームページを開き、ドキュメントを翻訳 をクリックします。(赤丸)
ファイルを選択 をクリックして、先ほど保存したファイルを選択し、青い翻訳ボタンをクリックすると和訳が表示されます。
ホワイトペーパーとICOの関係
今まで、ホワイトペーパーそのものについて解説して、どういうものなのかをわかっていただけたかと思います。
ここでは、そのホワイトペーパーと関連した、ICOについても解説していきます。
そもそもICOとは?
ICOとはなにか、このページをご覧の皆さんはご存知でしょうか。
ICOとは、Initial Coin Offering の略であり、まだ取引所に上場していない新規の仮想通貨を、投資家向けに発行・販売することで資金調達を行うことです。
ICOとホワイトペーパーの関連を解説
そのICOが、今まで見てきたホワイトペーパーと一体どのような関係があるのでしょうか。
上で、ホワイトペーパーは、特定のサービスや事業を売り出す際の仕様書だとお話ししました。
つまり、新しい仮想通貨をいざ世の中に出そうとするときに行われるICOでは、その仮想通貨のホワイトペーパーが発行されるというわけです。
みなさんがICOに参加する際にも、その仮想通貨のホワイトペーパーを読み、判断材料にして、しっかりと考えたうえで投資するかどうかを決めることをお勧めします。
ICOでは詐欺が多い!?
しかしながら、ICOに関する明確な法律などはない上に、不特定多数の人々に出資をさせることができるので、詐欺が非常に多いです。
そもそもホワイトペーパーがなかったり、あったとしても初めから書いてあるサービスを実行する気がさらさらなかったりする場合もあります。
日本では特に、仮想通貨関連で投資して利益を得ようという動きが活発なために、そのような業者も数多く存在するのです。
ホワイトペーパー自体が英語でとっつきにくいものであることも、詐欺が多い現状に拍車をかけています。
ICOに参加する前に必見!詐欺コインかどうかを見分ける4つの方法
ICOの中には詐欺コインもあると解説しました。
ICOに参加したコインが詐欺コインで、あとで返ってこなかったりかなり価値が下がって損をしてしまったりしたくないですよね。
100パーセント安全か詐欺かを判断することは難しいですが、詐欺どうかを見分ける際に注意すべき確認すべき4つのポイントについて解説したいと思います。
見分ける方法①:セミナーや友人から持ち掛けられた話であること
儲け話を持ちかけるのは、持ちかける側の利益になるからです。
セミナーなどが行われ、人目につかない場所で仮想通貨についての夢にあふれる話を聞かせるのも、怪しいと思うべきです。
見分ける方法②:最低購入価格や価格保証、買取保証が存在すること
これらはすべて、仮想通貨には一般的に存在しません。
ビットコインなどでも最小で10円分などから購入できるのに、最低5万円からの購入などとしてあるものは、販売側が確実に利益を得るための詐欺の場合が大半です。
価格保証や買取保証も、まっとうな仮想通貨なら存在するはずがありません。
価格高騰の可能性の半面、いつ価格が下落するかもしれないというリスクがあるのが現状の仮想通貨です。
にもかかわらず、確実に価格が上がるとか、いつでも何パーセントまで買い取ると言われている場合には詐欺を疑いましょう。
もともと仮想通貨を開発しておらず元手が一円もかかっていないから、ある程度までの返金にはためらいなく応じるのです。
見分ける方法③:有名人が関与していると宣伝してある
詐欺においては非常に多いパターンです。
しかし、有名人が写真に写ったり、イベントに登場しているからといって、その仮想通貨が未来性があって信用のおけるものとは限りません。
開発者が、著名な人物とされていたり、立派な経歴にされている場合にも同様に注意しましょう。
見分ける方法④:日本だけ、またはある代理店だけで限定販売
ICOの目的上、また仮想通貨が持つ性質上、新しい仮想通貨についてはできるだけ多くの人に知ってもらったほうがいいに決まっています。
それなのに日本や販売所を限定するのは非常にうさん臭く、詐欺だと考えましょう。
公式サイトが日本語と英語だけだったりする場合にも気をつけましょう。
仮想通貨のホワイトペーパーの意味・ICOとの関連まとめ
簡単にまとめると、
・仮想通貨のホワイトペーパーは新しい仮想通貨の仕組みや利点などが書かれた仕様書のこと
・仮想通貨に投資する際には、ホワイトペーパーを読み込んだ上で知識を付けて判断することが望ましい
・新規仮想通貨を上場前に発行するICOに参加する際にも、ホワイトペーパーが欠かせない判断材料になる
ということでした。
急速に保有する人の数は増えていますが、その実態は難しい仕組みになっている仮想通貨。
投資の際は少しでも知識をもって臨みたいものです。
その上でICOなどに参加する際には、多くの場合でビットコインまたはイーサリアム建てで新規の仮想通貨を購入することになります。
以下に、ビットコイン・イーサリアムを購入できる取引所を紹介しましたので、是非参考にしていただければと思います。
お読みいただいてありがとうございました。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |