
最近、dragonchainという仮想通貨を目にするけどどんな通貨なんだろう?と思う人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、dragonchainはもともとは、ディズニーが自社のプライベートブロックチェーンとして開発していたプロジェクトなのです。
今回は、
・仮想通貨dragonchain(ドラゴンチェーン)の特徴や仕組みとは?
・dragonchainはどこの取引所で売買することができるのか?
・dragonchainのニュースや時価総額の順位からわかる今後の将来性
について詳しく解説していきたいと思います。
まずはmanepiで作った30秒でわかりやすいドラゴンチェーンの解説動画をご覧ください。
この動画をご覧頂いた後に、この記事を読んで頂くと内容を理解しやすいです。
それでは記事の内容をご覧ください。
本記事の内容
dragonchain | DRGN(ドラゴンチェーン)とは何か?初心者でも簡単に分かる概要
dragonchain(ドラゴンチェーン)は通貨単位がDRGNの仮想通貨プロジェクトのことです。
2015年に開発がスタートし、2016年にはオープンソースが公開、2017年10月に資金調達が行われDRGNの取引が始まりました。
ビットコインの運営が始まったのが2009年ですから、dragonchainは比較的新しい仮想通貨と言えますね。
dragonchainは、一般によく知られたJavaやC#などのプログラミング言語を使って、企業や組織が簡単にプライベートチェーンを作ることができるビジネス向けプラットフォームという特徴があります。
データの保管や売買ができるほか、発足したばかりの企業を支援する”インベキューション”もこのdragonchainを介して行うことができます。
現在はdragonchain Foundationが開発と運営を担当していますが、開発当初はディズニーがすべてを担っていたということもあり、話題性のあるプロジェクトです。
そんな仮想通貨dragonchainですが、まずは簡単にdragonchainの概要について解説したいと思います。
dragonchainの入門まとめ |マネピWiki
通貨の名前 | dragonchain(ドラゴンチェーン) |
通貨単位 | DRGN |
発行上限枚数 | 433,494,437DRGN |
取り扱い国内取引所 | なし |
取り扱い国外取引所 | Kucoin |
開発組織 | dragonchain Foundation |
開発者 | Joe Roets |
公式サイト | https://dragonchain.com/ |
ホワイトペーパー | https://dragonchain.com/assets/Dragonchain_Business_Summary.pdf |
dragonchainのスペックをbitcoinと比較
比較項目 | dragonchain | bitcoin |
総発行枚数 | 433,494,437DRGN | 21,000,000btc |
取引承認システム | PoW(Ethereumブロックチェーンに準ずる) | PoW |
取引承認スピード | 5秒 | 10分 |
ブロックサイズ | 可変(Ethereumブロックチェーンに準ずる) | 1MB |
半減期 | ‐ | 210,000ブロック毎 |
dragonchain | DRGN(ドラゴンチェーン)の特徴とは?仕組みや技術について解説
それでは、詳しくdragonchainの特徴や仕組み、使われている技術について解説していきます。
当初はディズニーが開発を進めていた
dragonchainは2015年にウォルト・ディズニー社が自社のプライベートチェーンとして開発し、Joe Roets氏をはじめとする開発メンバーが中心となって2016年にオープンソースソフトウェアとして公開しました。
現在はdragonchain Foundationという非営利財団が管理や開発を全て行っており、ディズニーは関わっていません。
Dragonchainプラットフォームが完全リリースする際には、Dragonchain.Incが運営をすることになっています。
dragonchainの3つの機能|プラットフォーム・インキュベーター・エコシステム
dragonchainの3つの機能を表した図です。
dragonchainのサービスは大きく分けて、プラットフォーム、インキュベーター、エコシステムの3つです。
この3つが合わさって、
「最も安全で柔軟性があり、ビジネスに適したブロックチェーンのプラットフォームとエコシステム」
を実現しようとしています。
dragonchainがめざすプラットフォームとは?
dragonchainは、数10億円規模のビジネス分野でありながら、ブロックチェーンサービスの恩恵を受けられていない芸術、ワイン、自動車、法律、デジタルマーケティングの分野を、ブロックチェーンの機能を通して刷新することをビジョンとしています。
パブリックとプライベートのブロックチェーンを組み合わせたハイブリッド型のネットワークで、プライベートブロックチェーン上でスマートコントラクトを簡単に実装できます。
dragonchainはビジネスとブロックチェーンのつながりを簡略化し、データの安全確保、決済を簡単にする仕組みも併せ持っているのです。
下の図はイーサリアムとドラゴンチェーンのプラットフォームを比較した表です。
dragonchainではスマートコントラクトをプライベートブロックチェーンで処理、承認することからブロック生成が早く、取引量の増大にも対応していることがわかります。
dragonchainの強み①JavaやC#などの言語でスマートコントラクトを簡単に導入可能
予めプログラミングされたとおりに契約が実行されるので、信用を担保する第三者を立てるコストの削減ができることや、契約相手を信用する必要性がないというメリットがあります。
例えばイーサリアムのプログラミングは”Solidity”という言語を使っているので、実際のところ、イーサリアムのスマートコントラクトはごく一部の技術者しか書けない状態になっています。
仮に内容に誤りがあっても、それを確認したり訂正したりすることができませんでした。
しかしDragonChainではJavaやC#、Node、Pythonなど、一般的にプログラミングに用いられている言語を使用できます。
難解な言語を新たに習得する必要がなく、開発のコストや時間を削減できるほか、市場への投入も早く実現させることができるというメリットがあります。
dragonchainの強み②AWSへのアクセスによるスケーラビリティの実現
dragonchainは、クラウドコンピューティングサービスのAmazon Web Service(AWS) Lambdaにフルアクセスすることでスケーラビリティを実現します。
将来的にはGoogle AppやApache OpenWhiskにも展開する予定です。
dragonchainの強み③セキュリティレベルが高い
dragonchainはパブリックチェーンを採用していますが、独自のプライベートチェーンを持つことができ、パブリックとプライベートのハイブリットなブロックチェーンとなっています。
ビットコインやイーサリアムなどのパブリックチェーンは透明性があるということがメリットな一方で、コードの穴が見つかると攻撃をされるというデメリットがあります。
Dragonchainのプライベートブロックチェーン上では、プロジェクトの重要なビジネスデータやスマートコントラクトロジックの公開を制限できます。
公開されず保護されているという意味で、セキュリティやプライバシーの面ではイーサリアムネットワークよりも優れているといえます。
dragonchainのプライベートチェーンではノードが独自の5段階のコンセンサスを用いて承認するように設計されており、信頼性を担保しています。
ドラゴンチェーンにある5段階のコンセンサス
Level1: Business (Approval) Verificationローカルビジネスルールに従った承認
Level2: Enterprise verification (validation)ーローカルビジネスデータに関係なく、企業ごとに定義されたブロックとトランザクションの有効性をチェック
Level3: Network diversity verificationーLevel2の検証結果が多様なソースから来ていることを保証することでセキュリティを検証
Level4: External partner (notary)ーレベル3の検証に暗号的に署名する公証人の機能
Level5: Public bridgeーBitcoinなどのパブリックブロックチェーンとの橋渡しをする機能
Level2から5まではプライベートブロックチェーンのユーザーが必要に応じて選びます
スタートアップ事業の支援|Dragonscale Incubator(インキュベーター)
Dragonscale Incubatorという新規事業を支援するサービスをご紹介します。
Dragonchainプラットフォーム上では、新規事業が資金調達するためのICOを立ち上げることが可能です。
サービスやDApps(分散型アプリ)をDragonchain上で運営することもできます。
各サービスは、Dragonchainのサイドチェーンとして独自のプライベートブロックチェーンを持ちますので、スケーラビリティという観点でイーサリアムネットワークの機能による制限はありません。
Dragonscale Marketplaceが顧客企業をサポート
Dragonchainの顧客企業が、仮想通貨、マーケティング、ソフトウェア開発のスペシャリストにアクセスできるマーケットプレイスです。
顧客企業は既存のスマートコントラクトにアクセスすることも可能で、できるだけ簡単にブロックチェーンを導入したい企業にとっては便利なサービスだと言えるでしょう。
DRGNトークンの特徴と使い道!どんな用途で使われるの?
dragonchainプラットフォームで使用するDRGNトークンについてより詳しく解説します。
DRGNはERC20に準拠したトークン
dragonchainは、イーサリアムネットワーク上に構築されており、DCNトークンはERC20に準拠しています。
DRGNトークンは既に発行済みであり、追加発行はありません。
の発行上限枚数は433,494,437DRGNで、2017年10月のICO時に1300万ドルを調達し、 238,421,940DRGNが配布されました。
スタートアップ企業への積極的な支援にDRGNトークンを使用
DRGNの使い道には
- スタートアップ企業への支援
- スマートコントラクトの作成
- スタートアップ企業の新規プロジェクトのアーリーアクセス
の3つがあります。
また、DRGNの所有量に応じてDSSポイントを入手することができ、DragonChainを利用して行われるICOに比較的安価で参加することができます。
dragonchainの仕組みや特徴を動画で理解しよう!
ここでは、詳しくdragonchainの特徴や仕組み、使われている技術についての動画をご紹介します。
英語の動画ではありますが、dragonchainが作成した動画を一度ご覧になると、理解度も上がるかと思いますので、是非見てみてください。
dragonchainの現在の相場チャートと時価総額とは?
dragonchainの現在の相場チャートと時価総額を見ていきましょう。
リアルタイムで見るdragonchainの現在のドルレートと価格推移
現在の対ドルレートは下のとおりです。
細心のチャートを確認したい場合は、こちらをどうぞ。
dragonchainの時価総額ランキングは何位?
最新の時価総額のランキングは左のrankの欄に書いてある数字です。
dragonchainの最新ニュースから分かる将来性!今後の動向は?
この項目では、dragonchainチームから発表されたロードマップと最新のニュースをご紹介します。
ニュースを事細かにチェックすることで、その仮想通貨の将来性や今後の動向を探ることができます。
dragonchain上で初のICOが開催|Look lateral
2018年1月8日、dragonchain上のプラットフォームで初のICOがはじまりました。
ICOを行っているのはLook lateralという企業で、アートと仮想通貨を結び付け、誰もがアートを感じられる市場実現を目指しています。
Looklateralはブロックチェーンを使ってFIMARTというプラットフォームを立ち上げ、独自トークンを発行します。
また、今後のICOにはLifeID – LifeID、IDPay、ClevX、Seed2Youの4企業が参加する予定です。
2018年のロードマップ
Dragonchainの2018年のロードマップは次のとおりです。
- 2018年4月 Powの実用化
- 2018年5月 Herokuの商用アドオンの公開
- 2018年6月 分析ツール、インターネット上での取引を可能にするマーケットプレイスの公開
- 2018年7月 開発者向けへの授業の開始
- 2018年8月 市場進出、Google Cloudの提供開始
- 2018年9月 ダッシュボードとマーケットプレイスの商品化
- 2018年10月 Azureの運用開始
dragonchainの最新のニュースはTwitterやフォーラムが早い!
dragonchainの最新情報を得るために最適な方法は公式Twitterをフォローすることです。
早く正確な情報が手に入るので、今後も情報を収集していきたいという方はフォローしておくと良いでしょう。
Tweets by dragonchaingang
Follow @dragonchaingang
また、フォーラムにも最新のニュースが細かく載っていますので、合わせてチェックしておきましょう。
dragonchainの購入方法は?オススメの取引所をご紹介
DRGN|dragonchainはKucoin、EtherDeltaという海外の取引所で取引することができます。
Kucoinは日本語にも対応しているので、おすすめです。
日本の取引所では取り扱っていませんので、国内で口座を開設してBTCやETHを入手し、HitBTCのウォレットへ送金する必要があります。
日本国内の取引所ではビットフライヤーが1番セキュリティが高いので、初めて開設する人はビットフライヤーで口座開設するとよいでしょう。
dragonchainの仕組みから買い方までのまとめ
dragonchainの仕組みや購入方法を解説してきました。
dragonchainはまだ開発途上のプロジェクトですが、ロードマップに準拠し、着実に成果を上げています。
Dentacoinのロードマップが上手くいけば、まだブロックチェーンの恩恵を受けられていない産業の市場が刷新され、より身近な存在になることでしょう。
また、元々はディズニーが開発していたということもあり、もしかしたらディズニーとのコラボもあるのではという期待感も持てます。
日本の取引所では扱っていませんが、将来的に考えて非常に期待の持てる仮想通貨の一つと言えるのではないでしょうか。
最後までお読み頂いてありがとうございます。
ぜひ、他の気になる仮想通貨の記事も見てみてください。
下に、オススメの国内取引所もまとめておきましたので、まだ国内の取引所の口座がないという方はまずは無料で登録してみましょう。
【日本の仮想通貨取引所と手数料一覧】
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0.01〜0.15% | 0.001btc | 有 | 324円 | 216〜756円 | 0.0004btc | 有 | 有 | |
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無料 | 0.001btc | 有 | ・3万円未満:756円
・50万円未満:1,000円 ・それ以上:入金額×0.108%+486円 |
400円 | 0.001btc | 有 | 有 | |
btc,bch,eth, ltc,xrp |
無料 | 0.0001btc | 有 | 無料 | 無料 | 無料 | 有 | 無 | |
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無料 | 0.001btc | 有 | 無料 | 無料 | 無料 | 無 | 無 | |
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無料 | 0.0001btc | 無 | 無料 | 540〜756円 | 0.001btc | 無 | 無 | |
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【海外の仮想通貨取引所と手数料一覧】
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