イーサリアムの発行枚数に上限がない理由と発行元や発行量を解説

発行上限ができるのではないかと話題になっているイーサリアム。

 

マネピ@兄
そもそもどうしてイーサリアムには発行上限がないの?

 

 

イーサリアムに発行上限ができるって本当?

 

 

これらの疑問に加え、現在の発行量や発行元などといった情報はイーサリアムをすでに持っている方やこれからイーサリアムの購入を考えている方にとってかなり気になるところですね。

 

そこで、イーサリアムにはどうして発行上限がないのか、そして今後果たして発行上限はできるのかについて発行の仕組みや開発者に触れながら解説してきたいと思います。

 

イーサリアムの発行枚数や発行の仕組みについて解説

イーサリアムの現在の発行枚数や発行の仕組みはどのようになっているのでしょうか?

現在までの発行枚数は何枚?

イーサリアムは発行年の2015年に7200万枚が発行されました。

 

そして、20184月の時点で約9900万枚が発行されています。

 

この3年ほどでおよそ2700万枚が新たに発行されています。

 

ビットコインの発行上限枚数が2100万枚なのでかなりの勢いでイーサリアムが発行されていることがわかります。

 

するとコインが大量に発行されること、または、コインが無限に発行されることがどんな意味を持つのか、気になりますね。

 

このことは、次の発行上限枚数についての章でご解説します。

イーサリアムの発行元は?発行量はマイニングで無限に増える?

イーサリアムは発行元が不特定多数であり、発行量がマイニングによって増えます。

 

れは仮想通貨の代表格ビットコインとの共通点と言えます。

 

というのも、イーサリアムの管理システム自体はビットコインで使われているブロックチェーンがもとになっているからです。

 

マネー博士X
ブロックチェーンとは通貨の取引を記録するのに共有されているノートのようなものなんじゃ。

 

マイニングとは、このブロックチェーンに取引記録を書き込む作業のことだよ。

 

このマイニングの見返りとしてビットコインやイーサリアムがもらえるため、仮想通貨を稼ぐ手段として選ばれることが多いです。

 

ですがイーサリアムがビットコインと異なっているのは、マイニングによって理論上無限に増え続けるという点です。

 

イーサリアムが現在とっているマイニング方式では毎回、多額の電気代がかかってしまうため個人がマイニングを始めたいと思っても気軽に始められるものではありませんが、この「無限に増え続ける」という特徴によって問題も生じつつあります。

 

その問題についても後程ご解説します。

 

イーサリアムの開発者や開発元って誰なの?どうやって生まれた?

イーサリアムは2015年に発行されました。

 

このイーサリアムを開発したのが若き天才と称されるヴィタリック・ブテリン氏です。

 

 

そんなヴィタリック氏はなんと19歳のころからイーサリアムの開発を始めました。

 

マネピ君
ヴィタリック氏はビットコインに興味をもって新しい通貨の開発をしてみようと思ったんだって。

 

なるほど、だからイーサリアムの仕組みはビットコインのものと類似しているんだね。

 

 

イーサリアムの発行上限枚数とは?

先程、発行量はマイニングによって無限に増え続けるという話をしましたが、それは、イーサリアムの「発行枚数上限がない」という特徴によるものです。

どうして、現在のイーサリアムには発行枚数上限がないの?

現在のイーサリアムには発行枚数上限がありません。

 

れは、発行初期に「とりあえず」ということで発行上限枚数を設けなかったのと同時に、後程ご紹介する開発者であるヴィタリック氏が当初、マイニングの報酬として新しくコインを発行することをマイナーに平等にコインを配る手段であるとみなしていたからです。

 

ほとんどの仮想通貨が設けている発行上限をあえて設けないことでビットコインのようにマイニングし尽くされてコインが局部的に集中化するのを避けたかったのではないかと考えられます。

 

イーサリアムはビットコインの「富の集中化」という問題を解決しようとしたコインだったんですね。

そもそも発行上限枚数が持つ意味とは?

発行上限枚数には、希少性を付与するという役割があります。

 

希少性とは、あるものの数が限られていることによって生まれる価値のことです。

 

これにより、貨幣の価値は一定に保たれます。

 

 

それならイーサリアムのように発行上限枚数がない、つまり、無限に貨幣が発行される状況ではどうなるんだろう。

 

 

マネピ@兄
うーん、普通に考えるとその貨幣の価値は段々と減少していくよね。

 

 

すが、イーサリアムの価格は初めて発行された発行年の2015年に比べて高騰しています。

 

つまり、ユーザーがイーサリアムの貨幣の側面に注目しているのではなく何か別のものに注目し、価値を見出しているんですね。

イーサリアムの価値は何で決まる?

イーサリアムの価値は貨幣の希少性という価値以外のもので決まっていることがわかります。

 

その背景にはイーサリアムが開発された目的があります。

 

仮想通貨の代表格ビットコインが通貨としての目的が強かったのに対し、イーサリアムにはインターネットに変わるシステムの開発という目的がありました。

 

私たちが通貨として認識しているイーサリアムは正確にはイーサーと呼ばれるものであり、イーサリアムとは後で解説するスマート・コントラクトというシステムやDAppsという分散型アプリケーションを生成するプラットフォームのようなものの総称です。

 

世界中から注目を集め多くの人の期待や支持を得ています。

 

このスマート・コントラクトやDAppsこそ、イーサリアムの価値を決めている要因だったのです。

様々な仮想通貨の発行上限枚数を比較

 

イーサリアムの発行上限枚数に上限がないとわかると、他の仮想通貨の発行上限枚数も気になりますね。

仮想通貨の種類 発行上限枚数
ビットコイン 2100万枚
リップル 1000億枚
モナーコイン 約1億500万枚
ライトコイン 8400万枚
ネム 約90億枚

 

これは主要な仮想通貨の発行上限枚数です。

 

仮想通貨の種類によってバラツキがあることがわかります。

 

1億枚に達している仮想通貨もあれば1億枚未満の仮想通貨もあります。

 

発行上限枚数が多いほど流動性が高いため価格が変動しやすく、少ないほど希少性が高いといった特徴があります。

今後発行制限ができるかもしれない?

EIP(Ethereum Improvement Proposals)とは?

「発行制限がかかるのではない」かと言われる背景に、イーサリアムの開発者ヴィタリック氏による提案EIP-960というものがあります。

ヴィタリック氏による提案EIP-960とは?

ヴィタリック氏はEIP-960という提案をGitHubという開発者向けの共有ウェブサービス上でしました。

 

その提案の内容こそが「イーサリアムに発行枚数上限を設定し、その上限枚数を1億2千万枚にする。」というものでした。

 

この提案は財力を持つ組織のマイニングによる富の集中化が起こる可能性を防ぐ目的でされました。

 

というのも、いくら多額の電気代がかかると言ってもマイニングさえできれば無限にイーサリアムを手にすることができるのではないかという話になりますね。

 

案の定、中国の仮想通貨マイニングを主に行っているBitmainという企業ががイーサリアム用のASIC(特定用途向け集積回路)を開発したと発表しました。

 

それはAtminer E3というものであり、ヴィタリック氏はこれを警戒したのです。

発行上限ができた場合、価格にどんな影響があるの?

先ほども触れたように発行上限には、貨幣に希少性を持たせるという役割があります。

 

ですから、イーサリアムに発行上限が設けられた場合、注目されているスマートコントラクトやDAppsなどによる現在の価値に加え、貨幣の希少性の価値が新たに付与されることになります。

 

よって、価格は現在よりも上昇すると考えられます。

EIP960はいつ施行される?

ヴィタリック氏による提案EIP-960が施行される時期について公式に明言はされていませんが次のアップデート時に施行される可能性が高いです。

 

次の章で詳しく見ていきましょう。

イーサリアムのアップデート方法とは?

 

イーサリアムは具体的にはハードフォークというアップデート方法をとっています。

ハードフォークとは?

ハードフォークのメカニズム

ハードフォークとは仮想通貨のアップデート方法の一つであり、それまでの特性を持った旧コインと改善された特性を持つ新コインが全く別のコインとして存在するという特徴を持ちます。

 

イーサリアムは、もともとフロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティと呼ばれる全4回に及ぶアップデートを行うつもりでした。

Ethereum4つのアップデートステージ

イーサリアムのアップデート①フロンティア

第1回目のハードフォークであり20157月に実施されました。

 

このハードフォークの目的は機能の不具合の修正でした。

イーサリアムのアップデート②ホームステッド

2回目のハードフォークであり20163月に実施されました。

 

このハードフォークにより、採掘の難易度を決定する調整アルゴリズムが変更されました。

 

この頃から、世界中の企業や利用者から注目を集め、価格が大きく高騰しました。

イーサリアムのアップデート③メトロポリス

3回目のハードフォークであるメトロポリスは、さらに2回に分かれておりビザンティウム、コンスタンティノープルと名づけられました。

 

しかし、実施されたのはビザンティウムのみです。ビザンティウムは201710月に実施されました。

 

このハードフォークではコンセンサスアルゴリズムの移行準備や匿名性の強化による安全性の補強などが行われました。

 

コンセンサスアルゴリズムについては後程ご解説します。

イーサリアムのアップデート④セレニティ

4回目のハードフォークであるセレニティの実施時期は未定です。

 

このハードフォークによって完全にコンセンサスアルゴリズムが移行されるのではないかとみられています。

コンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行される?

先ほど登場したコンセンサスアルゴリズムとはマイニングの方式の種類のことです。

 

現在のイーサリアムでは、PoWProof of Workというマイニング方式がとられています。

 

 

PoWは最初に誕生したマイニング方式でありマイニングで行われる複雑で膨大な計算をいかに早くどれだけの量行ったかによって報酬を得られる仕組みです。

 

ビットコインもこのマイニング方式をとっています。

 

ですが、毎回のマイニングにおいて多額の電気代が発生してしまうためイーサリアムを多く所持している人が多く報酬を得るというよりは財力のある人がより多くの報酬を得ることになります。

 

それでは、イーサリアム保持者が報われませんね。

 

PoSProof of StakePoWのそんな問題点を解決するために誕生しました。

 

PoSは簡単に言ってしまえば、コインを多く保有している人がより多くの報酬を得るという仕組みです。

 

PoS

 

PoSというマイニング方法に変更することでイーサリアムをより多く保持している人が、より報酬を得られる仕組みが作られるというわけです。

イーサリアムの発行枚数、上限まとめ

イーサリアムは現在発行上限枚数が設けられていないものの、今後発行制限がかかる可能性は十分にあります。

 

これまでのイーサリアムに発行上限がなかったのは、まだまだイーサリアムが発達段階であったと同時に開発者であるヴィタリック氏が当初、マイニングの報酬に新しいコインを発行することを平等にコインをマイナーに配当できる有効な手段とみなしていたからでした。

 

ですが、もはやその手段は有効ではないとヴィタリック氏は考えているため、いつ発行上限ができてもまったくおかしくないのです。

 

発行制限がかけられるタイミングは次回のアップデート時であると見られるので今後のイーサリアムの動きに注目しつつぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

 

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