「お金」ってそもそもなに?お金の役割と歴史を解説

「お金」とは何か説明することは出来ますか?

マネピ@兄
よく考えたら、お金ってなんなんだろう?!

生活でお金を使いこなしていても、実際に言葉でお金の定義や役割を説明することは難しいと思います。

 

この記事では、お金の定義と役割、お金が価値を持つ理由とお金が誕生した歴史について、丁寧に解説していきます。

 

お金の定義ってなに?

まず、お金の定義について解説したいと思います。

 

そもそもお金と貨幣、通貨はどう違うのでしょうか?

 

また、人々は「お金」という存在をどう捉えてきたのでしょうか?

 

お金と貨幣、通貨の違い

「お金」は、経済学の言葉では「貨幣」と呼び、国家によって価値が保証されている貨幣を、「流通貨幣」すなわち「通貨」と呼びます。

 

つまり、お金と貨幣は同じものを指す言葉で、お金=貨幣のうち、国家によって価値が保証されているものを通貨と呼びます。

 

貨幣の定義

貨幣とは、その性質から「経済的価値を数字で表したもの」と言うことが出来ます。

 

しかし、これでは、漠然としていて意味が分かりづらいです。

 

お金について、偉人が残した名言を見てみましょう。

 

お金にまつわる名言

お金にまつわる有名な名言には次のようなものがあります。

 

金は鋳造された自由であるドストエフスキー

 

金に執着することはあらゆる悪の根源である新約聖書

 

最も裕福になることは私の関心事ではない、寝るときに我々は素晴らしいことをしたと言えることが私にとっては重要なことだ―スティーブ・ジョブズ

 

人生に必要なものは、勇気と想像力、そして少しのお金である―チャップリン

 

いかがでしょうか?

 

示唆に富んだ発言ばかりですが、お金の定義を考える上ではあまり有効ではなさそうです。

 

最後に経済学で貨幣がどう定義されているかを述べます。

 

経済学における貨幣の定義

経済学においては、貨幣は、「価値交換機能」「価値尺度機能」「価値貯蔵機能」の3つの役割を持つものとして定義されています。

 

次の章では、これらの3つの機能について解説していきます。

お金の役割は3つ

貨幣の3つの役割である、

  • 「価値交換機能」
  • 「価値尺度機能」
  • 「価値貯蔵機能」

 

それぞれについて解説します。

お金の役割1:価値交換機能

お金の価値交換機能とは?貨幣の価値交換機能とは、商品・サービスに対して報酬の支払いを行う機能です。

 

例えば、私が食堂でラーメンを食べるために、1000円を支払う時、私は貨幣の価値交換機能を使っています。

 

もし、私が支払った1000円が、昨日、一冊の本を古本屋に売って得たものであった場合、私が持っていた本の価値が、貨幣を通じてラーメンという価値に交換されています。

 

そのため、貨幣の商品・サービスの支払いを行う機能を、価値交換機能と呼びます。

 

お金の役割2:価値尺度機能

お金の価値尺度機能とは?貨幣の価値尺度機能とは、商品・サービスの価値を客観的に数字で表す機能です。

 

例えば、私が持っている本と、自転車は、どちらの価値が高いのでしょうか?

 

本と自転車は機能が全く違うので、この2つのモノを比べるだけでは、どちらの価値が高いかはわかりません。

 

しかし、本が1000円、自転車が20000円の値段であると分かれば、自転車の方が20倍高い価値があることがわかります。

 

このように、商品・サービスの価値を1000円、20000円と数字にして示すことで、それらの価値を客観的に示して比べられるようにすることが、貨幣の価値尺度機能です。

 

お金の役割3:価値貯蔵機能

お金の価値貯蔵機能とは?価値貯蔵機能とは、貨幣の商品・サービスの価値を保存する機能です。

 

例えば、私が魚を釣ったとします。

 

魚は釣りたては高い価値を持ちますが、2日もすれば腐ってしまい、価値がなくなってしまいます。

 

そこで、私は魚をレストランに500円で売ります。

 

こうすることで、私は釣りたての魚が持っていた500円の価値を、半永久的に持ち続けることができます。

 

このように、貨幣を用いて価値を保存し、貯蓄する機能を価値貯蔵機能と呼びます。

 

経済学では、以上のような「価値交換機能」「価値尺度機能」「価値貯蔵機能」の3つを兼ねそなえた道具を貨幣と定義します。

 

貨幣の役割に注目したこの定義は、お金の性質を的確に言い表しています。

 

お金はどうやって出来た?3つの役割から考えるお金の歴史

お金、つまり貨幣は価値交換機能、価値尺度機能、価値保存機能の3つの役割を持つことがわかりました。

 

経済活動に不可欠な貨幣ですが、歴史的にはどのように成立したのでしょうか?

 

貨幣が出現する前の物々交換の時代から考えてみましょう。

お金ができる前〜物々交換の時代

貨幣が出現するまでは、人々は、物々交換によってモノを交換していました。

 

私の持つ牛1頭と、隣の家に住む人の布10メートルを交換するといった具合です。

 

この状態では、私と相手が、お互いにお互いの欲しいものを持っている場合にのみ取引が成立しました。

 

人気商品の登場とお金への変化

やがて、皆が欲しがり、多くのモノと交換される人気商品が登場します。

 

「米」が人気商品となったとしましょう。

 

すると、今は米は欲しくないけれど、米で他のモノを買いたいから、自分のモノを米と交換してあげるよという人が出てきます。

 

「自分が持っているモノは米と交換で売るよ」という人が増えていくと、次第に、ほとんどのモノを米との交換で手に入れることができ、モノの価値をどれくらいの量の米と交換できるかで比べられるようになり、米を貯蓄することで価値を保存することができるようになります。

 

こうして、米は、貨幣の3つの役割を備えた、「お金」へと変化します。

 

より使いやすい貨幣へと変化

晴れてお金となった米ですが、次第に使いづらいことがわかってきます。

 

まず、米は、他のモノに比べて、重さあたりの価値が低いため、あらゆるモノと米を交換するためには、大量の米を持ち歩く必要が出てきます。

 

隣町へ牛を買いに行くために、米俵をいくつも担いで行くのは面倒です。

 

また、米は長期間保存していると、質が落ちて価値が下がってしまいます。

 

これでは長期間の価値の保存は出来ません。

 

そこで、皆が欲しがる価値があり、持ち運びが楽で、長期間の保存が可能なモノが貨幣として選ばれていきます。

 

例えば、金属や貝殻、石などは、これらの要素を兼ね備えたモノであり、世界中で貨幣として使われていました。

 

貨幣と信用

3つの役割から貨幣の歴史について見てきました。

 

この章では、貨幣と信用の関係性について述べていきます。

実物貨幣と名目貨幣

物々交換の商品から発生してきた貨幣と、現在世界で使用されている通貨には大きな違いがあります。

 

それは、前者が貨幣の素材そのものに価値があるのに対し、後者は貨幣の素材そのものには価値が無いことです。

 

例えば、米は、食料としてそれ自体に価値があります。

 

一方で、日本の千円札は、10円程度の原価で作られる紙片に過ぎません。

 

米のように素材そのものが商品として価値がある貨幣を実物貨幣(又は商品貨幣)、千円札のように素材そのものには価値がないが、多くの人がその価値を認めている貨幣を名目貨幣と呼びます。

 

名目貨幣は信用で成立する

なぜ素材そのものに価値のない名目貨幣が、経済的価値を表す貨幣として認められるのでしょうか?

 

それは名目貨幣が皆から価値があると信用されているためです。

 

つまり、名目貨幣は、多くの人がその貨幣に価値があると信用することで価値を持っています。

 

政府が発行する通貨の場合、政府が通貨の価値を保証し、国民が政府を信用して通貨に価値があると認めることで、通貨に名目貨幣としての価値が成立し、使用可能になります。

 

千円札の場合、日本政府が紙に千円分の価値があることを保証し、人々が日本政府を信用することで価値が成立します。

 

日本における権力の登場と通貨の成立

歴史的に、名目貨幣はその土地を治める権力によって発行されてきました。

 

多くの人が信用する存在が権力であるためです。

 

日本では江戸時代に、各地を治める藩や旗本によって紙幣が発行され始めました。

 

この紙幣は、米などの産品や幕府が発行する金貨や銀貨と交換できる兌換紙幣でしたが、その交換の保証は、発行する藩や旗本が行っていたため、名目貨幣の一種と言えます。

 

明治維新の後、日本政府により名目貨幣の発行が開始され、現在私達が使用している「円」という単位の通貨が成立します。

 

新たな決済手段の登場

近世以降は現金の通貨によって行われていた決済ですが、近年は電子マネーやクレジットカード、仮想通貨といった新たな決済手段が登場しています。

 

これらの決済手段の特徴や違いについて詳しく知りたい方はこちらのページを御覧ください。

仮想通貨ビットコインと電子マネー・クレジットカードの違いを比較

お金の定義と役割、歴史のまとめ

お金の定義や捉え方は様々なものがありますが、最も説得力のある定義は、「価値交換機能、価値尺度機能、価値貯蔵機能の3つの役割を果たす道具」というものです。

 

価値交換機能は支払いを行う役割、価値尺度機能は価値を客観的に数字で示す役割、価値貯蔵機能は価値を保存する機能です。

 

お金は物々交換の延長から発生し、人々が欲しがることと、3つの機能を満たすことを条件に、材質が様々に変化してきました。

 

素材そのものに商品価値が無い名目貨幣が成立するには、権力による価値の保証と、人々の権力に対する信用が必要でした。

 

現在は、国家権力が定めた名目貨幣である通貨が、世界中で使われています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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