
皆さん、覚えていますか?
リップルと言えば、2017年の1年間での相場が200倍以上という急上昇を見せた仮想通貨であり、投資家にとってはまさに夢の仮想通貨でしたね。
ここではそんなリップルが
・そもそもどんな仮想通貨でありどのように誕生したのか?
・相場変動を引き起こした出来事とは?
・今後のリップルの普及が期待できるステファン氏のCoilとは?
についてご解説します。
本記事の内容
- そもそもリップルとは?XRPとは別物?
- リップルのシステム誕生の歴史をリップルの重要人物4人と共にご紹介
- リップル社の現在の重要人物2人を解説
- 相場変動から見るXRPの歴史を4つに分けて解説 2017年~2018年
- ①XRPの相場が急上昇するまで 2017年1月~12月中旬
- ②XRPの相場が100円を突破し一時400円に到達 2017年12月中旬~2018年1月初旬
- ③XRPの相場が下落傾向に… 2018年1月初旬~3月
- ④XRPの相場が緩やかに回復するも徐々に下落 2018年4月~現在
- リップルのプロジェクトとXRPは今後どうなる?気になるニュース3選
- ステファン氏の設立したCoilとは?
- リップルの歴史まとめ
そもそもリップルとは?XRPとは別物?
そもそも皆さんは「リップル」「XRP」について正確にご存知でしょうか?
この両者は全くの別物です。
国際送金システムとしてのリップル・通貨としてのXRP
まず、「リップル」について見ていきましょう。
リップルとは一言で言えば、国際送金システムのことです。
現在の金融機関を利用した国際送金には、送金の際に複数の金融機関を経由することで発生する所要時間や手数料といった面での課題があります。
リップルはこういった課題を抱える国際送金の現状を改善します。
一方で、「XRP」とは私たちがよくリップルと呼んでいる仮想通貨のことです。
XRPの最大の特徴は特定な通貨ではなくどんな通貨にも交換できるブリッジ通貨であるという点です。
というのも、現在の通貨の両替事情にはマイナー通貨に両替する際に直接の両替ができないといった問題があります。
ですが、XRPを挟むことで希望の通貨に交換することができます。
XRP・リップルがつくられた目的とは?
XRPやリップルはリップル社が掲げる価値のインターネットの実現という理念の達成のための手段として生み出されました。
価値のインターネット(Internet of Value)の原理は情報がインターネットによって時間や場所に関係なくやり取りされるのに似ています。
つまり通貨などをはじめとするあらゆる価値資産のやりとりを時間や場所を問わずに行えるようなシステム体系のことです。
リップル社の名前は2度変わっている?現在のリップル社はRipple Inc
最後に「Ripple」について解説します。
Rippleとはズバリ、リップルを生み出した会社の現在の名前であるRipple Incのことです。
皆さんの中には他にもリップルに関連がありそうな社名として「Ripple Labs」といった名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、Rippleは過去に2度、社名を変えています。というのもRippleは体制の変化や知名度の拡大に応じて社名を変更してきました。
はじめ2012年にクリス・ラーセンという人物によってOpenCoin Incという会社が創業されました。
現在のRippleの前身です。
そのわずか1年後である2013年、Ripple Labs Incという社名に変更されました。
そして現在のRipple Incという社名に変わったのは2015年のことであり、その後ますますリップルの知名度は上がっていきます。
リップルのシステム誕生の歴史をリップルの重要人物4人と共にご紹介
リップルは2004年に誕生し、現在に至ります。
その誕生の歴史を振り返る中で、チェックしておきたい重要人物が4人います。
重要人物①リップルの基礎システムの開発者 ライアン・フッガー
1人目の重要人物はライアン・フッガー氏です。
まさにリップルの生みの親と呼べる存在です。
2004年:リップルの基礎システムRipple Payを考案
Ripple Payは現在のリップルの支払いシステムの基礎になっているものです。
ちなみにビットコインの考案者であるサトシ・ナカモト氏がビットコインの論文を公開したのが2008年のことです。
ライアン・フッガー氏がいかにすごい人物であるかがわかります。
重要人物②リップル社のシステム開発に大きく貢献 ジェド・マケーレブ
2人目の重要人物はジェド・マケーレブ氏です。
ジェド・マケーレブ氏はリップルの開発に携わるのみならずマウントゴックスというビットコインの取引所を開設しました。
2013年にクリスラーセン氏がOpenCoinを創業した際にはCTO(最高技術責任者)に就任し会社を支えました。
しかし、2013年に入るとOpenCoinの会社運営から遠ざかり、個人間送金に適したステラの開発に集中します。
というのも、そもそもXRPは金融機関の間での送金に適しています。
一方でステラは個人間送金に適していることから、定かではありませんがリップルが実現できなかった点を補う目的があったのではないかと考えられます。
2011年:Consensus Legerを開発
マケーレブ氏は現在のXRP Legerの元になったConsensus Legerを開発しました。
XRP Legerとは取引記録を書き込むための分散型台帳のことです。
ビットコインで言うブロックチェーンがそれにあたります。
これによりリップルの管理システムの大元が作られたことになります。
重要人物③リップル社の創業者 クリス・ラーセン
3人目の重要人物はクリス・ラーセン氏です。
皆さんの中にもご存知の方が多いのではないでしょうか?
というのも一時期、ラーセン氏が総資産額でFacebookを開発したマーク・ザッカーバーグ氏を抜いたというニュースでもちきりでしたね。
リップルの相場が急上昇した時に最も恩恵を受けた人物がラーセン氏であると言えるでしょう。
ラーセン氏はフッガー氏やマケーレブ氏とは異なり技術者の立場からではなく経営者の立場からリップルを支えました。
リップルが様々な企業と提携が取れたのもラーセン氏の腕によるものであるという声が大きいです。
そんなラーセン氏は、2012年にリップルプロジェクトに参加しました。
そして、その後ライアン・フッガー氏にリップルプロジェクトの指揮権を譲渡されました。
そして2013年についにOpenCoin社を創業し、2017年には社長を辞任し会長職に就きました。
重要人物④XRP独自のコンセンサスアルゴリズムの開発者 デヴィット・シュワルツ
4人目の重要人物はデヴィット・シュワルツ氏です。
シュワルツ氏は2人目の重要人物だったマケーレブ氏がリップルの開発から手を引いた後の2013年にOpenCoinの役員に就任し、XRPの開発をリードした人物です。
コンセンサスアルゴリズムとはXRPの取引記録を書き込む際の合意形成の体系のことを意味します。
というのも、他の仮想通貨がPoWというコンセンサスアルゴリズムを用いているのに対して、XRPは独自のコンセンサスアルゴリズムを開発しました。
それを開発したのがデヴィット・シュワルツ氏です。
リップル社の現在の重要人物2人を解説
現在のリップルを支える2人の重要人物について解説します。
重要人物①今年5月にリップル社CTOを辞任 ステファン・トーマス
5人目の重要人物はステファン・トーマス氏です。
ステファン氏は今年の5月までリップル社のCTO(最高技術責任者)でした。
ステファン氏のリップル社での業績としてはInterledgerの共同開発があります。
Interledgerは通貨の種類をまたいだ送金や決済を実現します。
例えば私たちは日頃、日本円を使用していますが海外にいる家族や友人のために海外送金をしたいときに、複数の決済サービスを経由して送金しますよね。
しかし、その際時間と手数料が必要になります。
一方でInterledgerを利用すればリップルのネットワークのみを経由するため送金にかかる時間を短縮でき、また、手数料も節約できます。
そんなInterledgerを開発したステファン氏はなぜリップル社を辞任したのでしょうか?
それは、ステファン氏が新しくCoil社を立ち上げたからです。
しかし、ステファン氏は完全にリップル社と縁を切ったわけではありません。
むしろ、リップル社の今後の発展のためにリップル社を辞任し、独立したと思われます。
そんなステファン氏のCoil立ち上げの経緯については後程詳しく解説します。
重要人物②現在のリップル社CEO ブラッド・ガーリングハウス
最後に解説する重要人物はブラッド・ガーリングハウス氏です。
ガーリングハウス氏は2016年までリップル社の最高経営責任者(CEO)を務めたクリス・ラーセン氏の後任で現在のリップル社のCEOです。
リップル社のCEOになるまでは最高執行責任者(COO)としてCEOの経営方針に従った業務を統括する立場からリップルの発展に貢献してきました。
そんなガーリングハウス氏は今月1日に「SWELL 2018」という国際会議を開催し、新たにメキシコの大手決済サービス会社であるCuallix社との提携を発表しました。
後程解説しますがこれまでリップル社は世界中の金融機関との提携を成功させており、その動きは今後もますます拡大していくと予想できます。
相場変動から見るXRPの歴史を4つに分けて解説 2017年~2018年
とりわけ相場変動が著しかった2017年~2018年の歴史を見ていきましょう。
価格が著しく上がった時の要因や逆に下がった時には必ず要因となる出来事が起こっています。
リップル投資家必見です。
①XRPの相場が急上昇するまで 2017年1月~12月中旬
XRPの相場が急上昇する2017年の1年間でチェックしておくべき出来事を3つご紹介します。
とりわけ相場変動が著しかった2017年~2018年の歴史を見ていきましょう。
価格が著しく上がった時の要因や逆に下がった時には必ず要因となる出来事が起こっています。
3月:イギリスの中央銀行がリップル社と提携
イギリスの中央銀行であるイングランド銀行がリップル社と提携しました。
ここではブロックチェーンの実証実験にXRPが使われました。
リップル社の信用度の高さが示されることになった出来事と言ってもいいでしょう。
10月:Swellカンファレンス実施
Swellカンファレンスとはリップル社が主催する国際会議のことです。
この会議でリップル社の今後の提携先やその他の方針について話し合われます。
ですから、その話し合いでリップル社の信用度や人気が上がるような内容が発表されればXRPの信用度が上がり、価格も上がるのではないかと注目されていました。
ですが、Swellカンファレンス開催前日まで価格が上がったのに対して開催後は下がってしまいました。
投資家たちの期待以上の内容は発表されなかったということです。
12月:リップル社が保有する550億XRPのロックアップが完了
まずこの出来事の背景にはリップル社が自社の仮想通貨であるXRPを保有しているという点があります。
「リップル社が当初発行した1000億枚のうち630億枚のXRPを保有している」ということが投資家たちの心配の種でした。
というのも、これだけのXRPが一度に市場に流入すればリップルの価格は大暴落してしまいます。
そんな投資家たちの懸念を払拭するべくリップル社が行ったのが「ロックアップ」という措置です。
これは保有するXRPの市場への放出を一定期間行わないことを意味します。
一定期間とは正確には55か月です。
ロックアップされた550億XRPのうち毎月10億XRPずつ期限を迎え、放出されます。
XRPを一度に全部ではなく徐々に一定のペースで放出していくことを公表することで、投資家を安心させる狙いがあると考えられます。
②XRPの相場が100円を突破し一時400円に到達 2017年12月中旬~2018年1月初旬
2017年12月中旬~2018年1月初旬にかけてリップルは目を見張る価格上昇を見せました。
12月15日:1XRP=100円を突破
それまで1XRP=25円を推移していましたが、3~4日程で相場が約4倍に跳ね上がりました。
要因:日韓で国際送金実験
その要因として、日韓の間で国際送金実験が実施されたことが考えられます。
というのもこの送金実験は日本の37の銀行と韓国の大手銀行2行がリップル社の国際送金システムを使って行うというものでした。
この実験に関して仮想通貨大国である韓国と日本では非常に注目を集めました。
国内でも日本経済新聞などのメディアに取り上げられるなどリップルのシステムに対する期待が高まりました。
12月27日:1XRP=200円を突破
その後も2週間近くの間、順調に上昇を続け、1XRP=200円を突破しました。
要因:リップル社CEOがテレビ出演し戦略を語る
現リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏がCNBCなどのアメリカの大手メディアに生出演しました。
ここではリップル社の代表がXRPに関して発言するということで注目が集まりました。
1月3日:1XRP=300円を突破、翌日も勢い止まらず一時400円台へ
XRPの価格上昇はとどまるところを知りません。
わずか1週間ほどでまた相場価格が100円上昇、それに加えたったの1日でさらに100円上昇し、一時1XRP=400円台を記録しました。
要因:XRPがオーストラリアの取引所CoinJarに上場予定であることをリップル社が発表
リップル社がオーストラリアのビットコイン取引所である、CoinJarにXRPの上場を予定していることを発表しました。
CoinJarにはXRPの他にもイーサリアムとライトコインが上場しました。
仮想通貨の時価総額2位のイーサリアムと肩を並べたということもあり注目を集めました。
③XRPの相場が下落傾向に… 2018年1月初旬~3月
ここから、うなぎ上りだったXRPの相場が下がり、バブル崩壊のような時期に突入します。
1月6日~:暴落が始まる
そもそもこの暴落はリップルの相場が短期間に急上昇しすぎたことも要因なのですが考えられる要因がその他にも2つあります。
要因①:コインベースがXRPの取り扱いをしないと発表
その要因の一つにはコインベースがXRPの取り扱いをしないと発表したことがあります。
日本国内で大手仮想通貨取引所であるビットフライヤーですらその利用者は200万人ですからどれだけ大規模かがわかります。
そんなコインベースへのXRP上場の期待が高まっていただけに相場は下落しました。
要因②:各国が仮想通貨規制に乗り出す
ハイリスクかつ詐欺などの犯罪に仮想通貨が利用されるケースが後を絶たない中、ついに規制の動きが出始めます。
発端は、仮想通貨大国である中国と韓国が規制へ動き始めたことです。
この規制の動きにインドネシアやロシアなど各国が続きました。
これまで順調にXRPを普及してきたリップル社も、各国での仮想通貨規制化の波には抗えませんでした。
1月10日には安値が200円台にまで下落、1月16日には安値が100円を切りました。
リップルだけでなくビットコインなど他の仮想通貨もその煽りを受け相場が下落しました。
2月:サウジアラビアの中央銀行がリップル社と提携
XRPの相場が下落する中、明るいニュースもありました。
それは、サウジアラビアの中央銀行がリップル社と提携するというニュースです。
この提携でサウジアラビアの中央銀行はリップルのxCurrentという国際送金や決済時のスピードを高め、そのプロセスを可視化するソフトを導入できます。
④XRPの相場が緩やかに回復するも徐々に下落 2018年4月~現在
一時、相場は100円台にまで回復しました。
しかし、やはり仮想通貨市場全体の相場が下落傾向にありXRPも例外ではなく、徐々に下落が進みます。
4月~5月:相場が緩やかに上昇する
仮想通貨市場は規制の煽りを受けるもリップルのシステム自体の信用度が落ちたわけではないので各国でリップルシステムを導入の導入が進みます。
4月:スペインの大手銀行がxCurrentを使った国際送金・決済アプリをリリース
スペインの大手サンタンデール銀行が先ほども登場したxCurrentを用いた国際決済アプリをリリースすることを発表しました。
5月初旬~現在:相場が徐々に下落
やはり仮想通貨市場全体の相場が下落傾向にありXRPも例外ではなく、徐々に下落しています。
ですが、それに併せ相場の下落の要因と考えられる出来事がありました。
要因:リップル社が集団訴訟を起こされる
仮想通貨投資家集団はリップル社のXRPトークンがアメリカの証券取引法に違反すると主張し訴訟を起こしました。
トークンは既に存在するブロックチェーンシステム上に作られたという点で仮想通貨とは区別されます。
何においても訴訟となるとマイナスなイメージがついてしまうのは仕方がありませんね。
リップルのプロジェクトとXRPは今後どうなる?気になるニュース3選
ここまでの部分でリップルの相場変動から歴史を見てきましたが、ここではリップルの今後について気になる話題3つについて解説したいと思います。
ニュース①リップル社のCEOがコインベースに上場を求める
コインベースはこれまで有価証券とみなされる可能性がある仮想通貨の上場に慎重な姿勢をとってきました。
ですから前にも解説したとおりコインベースはXRPの上場を否定しました。
ですが、リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウス氏はあえて、XRPが有価証券であることを否定するために上場を求めました。
というのも、リップル社は今年に入って「XRPは有価証券ではないのか」と3回の訴訟を起こされています。
3回の訴訟ではすべてリップル社が勝訴していますが、今後もこの問題はついて回ることでしょう。
XRPのコインベースへの上場が認められればこの問題の決着に大幅に前進することになります。
ニュース②xRapidが公式リリースされる
今月2日、xRapidが公式にリリースされることが発表されました。
まずはMercuryFX, Cuallix, Catalyst Corporate Federal Credit Unionの3つの金融機関に導入されることになります。
xRapidはxCurrentと同様、銀行間の送金のためのソフトです。
しかしxCurrentとは異なりXRPのブリッジ通貨としての特徴を駆使して従来発生してしまっていた無駄なコストを削減してより安価な送金を実現します。
つまり、xRapidによって決済をこれまでと比べてより早く、より安く行うことができるようになるわけです。
ニュース③今年5月にはXpringプロジェクトが発足
リップル社は今年の5月、新たにXpringプロジェクトを発足させました。
XpringプロジェクトはXRPやXRP Legerを使用したプロジェクトを展開する企業を技術面や資金面で支援するという主旨のものです。
このプロジェクトの目的はリップル社のXRPやXRP Legerのさらなる普及です。
これまでリップル社は金融機関など企業向けに自社の技術を導入してきました。
ですが今回のXpringプロジェクトを通してより、一般にXRPが普及していくことが期待できます。
ステファン氏の設立したCoilとは?
先ほどお伝えしたCoilはステファン氏が今年5月に設立した会社です。
Excited to launch @Coil_, a new startup building #micropayment applications on #XRP and @Interledger. We're creating a new business model for the web! https://t.co/X0WWxmulLQ
1/5— Stefan Thomas (@justmoon) 2018年5月14日
Coilの目的は即時送金かつ即時決済を可能にするプラットフォームの提供
ステファン氏はこのプラットフォームを提供することでサイト制作者や利用者が損をしないウェブペイメントの手段を提供したいと考えています。
というのも一般的にサイト制作者は他のサービスを経由して広告料やサイトの購読料で利益を上げています。
しかし、広告も購読料もウェブ利用者が記事を読む際に負担になってしまいますし、広告の契約変更などによりサイト制作者が損をするケースも多発しています。
具体的には、Coil社はこの現状を解決するためにInterledgerとマイクロペイメントを根底に据えています。
Coilはサイト制作者に対して前にも書きましたがInterledgerにより即時送金を可能にしました。
またマイクロペイメントにより毎回の少額決済を可能にしました。
こうすることでウェブ制作者が収益が発生したその都度、直接受け取ることのできる仕組みを作りました。
リップル社・XRPとCoilはむしろシナジーを生む
リップル社とCoilはシナジーを生み出していると言えます。
というのも、一般的に会社を辞めたにも関わらず次の会社に移っても前の会社から技術面や資金面での援助を受けるなんてことはありえませんね。
しかし、ステファン氏の場合は独立したのちもリップル社からの技術面や資金面での援助を受けています。
また、両社はカバーしている領域が異なっています。
リップル社はこれまで世界の大手銀行と提携するなどそのサービスを法人向けに展開し、リップル社のシステムやXRPを普及してきました。
一方、Coilはリップル社の技術を用いてウェブペイメントに焦点を当てた個人向けのサービスを展開し、リップル社のシステムやXRPを普及してきました。
このようにして、XRPを世の中に普及するという点においてリップル社とCoilはシナジーを生みだしていると言えます。
Coilは今後XRPを使用・普及させていきXRPと一緒に成長していく
Coilが提供するサービスはリップル社の技術のInterledgerを基盤としていますし、XRPトークンを使用しています。
というのも、ステファン氏は独立したもののCoilはリップス社から技術面でも資金面でも援助を受けています。
また、Coilは6月にCodiusの提供を発表しました。
Codius is back! Read the announcement: https://t.co/g0GJX0Gik6
— Stefan Thomas (@justmoon) 2018年6月6日
Codiusは元々ステファン氏がリップル社に在籍時代に開発していたリップル社のスマートコントラクトシステムにあたるものです。
スマートコントラクトは取引が行われた瞬間に自動で記録する技術のことだよ。
このようにリップル社で行ってきた技術開発をCoilでも引き続き続けるなどリップル社とCoilの連携してXRPを使用・普及させていく姿勢が見て取れます。
これからの両社の成長に期待です。
リップルの歴史まとめ
リップル社には価値のインターネットという通貨などの価値資産を即時やり取りするシステム体系を構築するという理念がありました。
この理念の実現のためにライアン・フッガーを始めとする重要人物たちがその手段としてリップル社やXRP、リップルを生み出しました。
今後のリップルの動きに期待です。