
IOTA(アイオータ)という仮想通貨をご存知ですか?
取引所に上場した直後に価格が500倍になり、時価総額が6位をマークして、注目をあつめた仮想通貨です。
この記事では
・IOTAの特徴や独自技術Tangleの仕組みについて理解したい
・IOTAの最新ニュースや今後の動向、将来性が気になる
・IOTAを取り扱う取引所や購入方法を知りたい
という方のために、時価総額上位の注目の仮想通貨、IOTAについて解説してまいります。
本記事の内容
IOTA(アイオータ)とは何か?初心者でも簡単に分かる概要
IOTAの仕組みやTangleの特徴を詳しく解説する前に、まずは簡単にIOTAの概要をまとめました。
IOTAの入門まとめ|マネピwiki
通貨の名前 | IOTA(アイオータ) |
通貨単位 | IOTA(MIOTAやKIOTAなどの表記も有) |
発行上限枚数 | 2,779,530,000 IOTA |
取り扱い国内取引所 | なし |
取り扱い国外取引所 | Bitfinex、Coinone、OKEx、Binance |
開発組織 | IOTA Foundation |
開発者 | David Sønstebø |
公式サイト | https://iota.org |
ホワイトペーパー | https://iota.org/IOTA_Whitepaper.pdf |
IOTAとビットコインのスペックを比較
後述しますが、IOTAはブロックチェーン技術を使わない通貨です。
新たなIOTAが発掘されることがないため、ブロックサイズや半減期などはありません。
比較項目 | IOTA | Bitcoin |
総発行枚数 | 2,779,530,000 IOTA | 21,000,000BTC |
取引承認システム | POW (Proof of Work) | POW |
取引承認スピード | 1000TPS (transaction per second) | 3~5TPS |
ブロックサイズ | - | 1MB |
半減期 | - | 210,000ブロック毎 |
IOTAの特徴とは?仕組みや技術ついて解説
IOTAはIOT(アイ・オー・ティー)のための仮想通貨で、イオタではなくアイオータと読みます。
2015年の11~12月にICOを行い、なんと現在、時価総額ランキングの上位10位にくい込むような通貨です!
一番の特徴はなんといってもIOTAがブロックチェーンを応用した、独自の技術Tangle(タングル)を利用した通貨であること。
IOTAの特徴やtangleの仕組みについて、ご紹介していきます!
IOTのために作られた仮想通貨IOTA
まずIOTとは、「Internet Of Thingsの略で、様々な『モノ』がインターネットを介してつながりあい情報交換できる仕組み」のことを言います。
今後、ますますIOTが普及し、あらゆるモノがインターネットにつながっていくのは想像に難くないですよね。
IOTAはそんな時代のために生み出された仮想通貨です。
IOTAを使えば、IOTデバイス同士のデータの受け渡しや、小さなデータの送受信や少額の決済が「高速、かつ無料で、しかも確実に」行えるようになります!
ブロックチェーンの不可能を可能にするIOTAの新技術“Tangle”とは?
今までの仮想通貨で使われてきたブロックチェーン。
もちろん革命的な技術であったことには間違いないのですが、ブロックチェーンには
・データ送受信のスピードが遅い
・少額の取引(micropayment)をするには手数料が高い
という問題点がありました。
でもIOT機器同士でデータをやり取りするのに時間がかかったり、いちいち手数料をとられていては、実用化は難しいですよね。
そこでIOTAで使われているのが独自の新技術、Tangleです。
Tangleの仕組み|IOTAはマイナーがいない
Tangleの何がそんなにすごいか、結論から述べますと、Tangleのシステムではマイナーが存在せず、データ取引の際の承認者は取引の当事者同士となるため、手数料が実質ゼロとなるうえ、取引スピードが劇的に速くなるのです!
実は、先ほど述べたブロックチェーンの問題は、どちらもマイナーが存在することに起因していました。
Tangleもまたブロックチェーン同様に分散型の承認システムなのですが、データを承認するのがマイナーではないところにブロックチェーンとの違いがあります。
Tangleでは、”新しいトランザクションが前の2つのトランザクションを承認していく”仕組みをとります。
データ同士がどんどん絡まりあっていくイメージです。
Tangleのメリット①取引のスピードが速い
例えばBTCのTPS(Transaction Per Second)3~5、ETHのTPSは15であるのに対し、IOTAは1000TPSのスピードです!
※TPSは1秒当たりのトランザクションの数を表します。
Tangleのメリット②取引の手数料がゼロ
マイナーが存在しないため、手数料をとられることはありません。
そのため、ブロックチェーンを使った他の仮想通貨とは違い、IOT機器間のマイクロトランザクションの決済に向いているといえます。
Tangleのメリット③セキュリティが強い
IOTAを使うことで、現在のIOTのセキュリティの脆弱さをカバーすることができるといわれています!
これは、それぞれのデバイスが秘密鍵を持つことになるため、データの改ざんは難しく、セキュリティが強固になるためです。
IOTA・KIOTA・MIOTA・GIOTAなど単位が沢山あるのはどういうこと?
単位iは1i=1IOTAです。
画像を見ていただくと分かる通り、下のような仕組みです。
1Ki | 1000IOTA |
1Mi | 100万IOTA |
1Gi | 10億IOTA |
IOTAを使っているとあまりにも0が多くなってしまうため、特にMIOTAを使って表すことが多いようです。
マイクロトランザクション実現例3つ|IOTAのTangleが世界を変える?
Tangleにおけるマイナーの不在は手数料を無料にし、マイクロトランザクションを可能にします。
以下はそれによって実現するコトの例を3つ、ご紹介します。
IOTAの実現例①マイクロペイメントによる決済
マイクロペイメントはIOTAの強みです。
IOTAのトランザクションは手数料がないため、少額の取引が簡単にできるようになります。
例えば電気代や何かの使用料などを機器/デバイスから自動的に引き落としたりすることも可能になるのです!
これは手数料が大きい今までの通貨では難しかったことです。
IOTAはまさにIOTに適したシステムであるといえますね!
IOTAの実現例②eGovernanceでの選挙投票
IOTAはeGovernanceにも対応しています。
IOTAのメリット③でも述べましたが、Tangleのメリットは強固なセキュリティです。
e-Votingでの1票1票のデータをマイクロトランザクションによって送受信することができるようになります。
IOTAの実現例③シェアリングエコノミー
家電や工具、自動車や自転車などには、毎日使わないものってありますよね。
IOTAを使ってモノをネットにつないで、マイクロペイメントを可能にすれば、それらを簡単に、他の人とシェアすることができるようになります。
また、そのような物理的なものだけでなく、コンピューターパワーやストレージも取引することができるのです。
Tangle上にはモノの貸し借りの履歴がしっかり残るので、安心して利用することができますね。
これはIOTAが、実は私たちの生活を便利にするだけでなく、「所有」の常識すら変えてしまう可能性を秘めているということです!
IOTAの仕組みや特徴を動画で理解しよう!
IOTAの特徴が簡潔に紹介されている動画です。
英語なのですが、2分で分かりやすくまとめられていますので、良ければご覧ください!
日本語の動画ですと、上の動画よりも少し詳しく説明されているものがありました。
8分弱の動画ですが、とても分かりやすかったのでIOTAに興味のある方はぜひ見てみてください。
IOTAの現在の相場チャートと時価総額とは?
ここではIOTAの相場チャートや現在の時価総額についてご紹介してまいります。
リアルタイムで見るIOTAの現在のドルレートと価格推移
以下が今現在のIOTAのドルレートと価格推移です。
IOTAの現在の時価総額ランキングは何位?
2016年7月に公開されたIOTA。
現在の時価総額は何位なのでしょうか?
RANK欄の数字が今現在の順位です。
IOTAの最新ニュースから分かる将来性!今後の動向は?
続いて、IOTA上場後のニュースを見ていきましょう。
今後の将来性はあるのでしょうか?
上場直後にIOTAの時価総額ランクが急上昇
IOTAは上場した当日に価格が500倍になり、時価総額が6位になったという恐るべき過去を持っています。
その後も富士通などの企業との提携発表や技術面の脆弱性(後述します)により、時価総額は上下しますが、先ほど見た通り現在でも高い時価総額ランクを保っています。
革新的なTangle技術への企業の関心や世間の期待の結果であるのではないでしょうか。
IOTAが富士通やアクセンチュアなど大手企業との提携を発表
IOTAは以下のような企業との提携を公開し、注目を集めています。
アクセンチュア・富士通・ボッシュなど多くの企業との提携をすでに結んでいるIOTAは将来性を期待できる仮想通貨であると思います。
企業との提携以外では、台湾の台北市がTangle技術を用いた市民IDカードの導入を検討しているとのニュースもあります。
台北市では大気汚染の最新情報が表示されるカードの提供も考えているようです。
IOTAが実社会に取り入れられる先駆けとなりそうですね!
IOTAはTangleの技術面が課題?サービス開始はいつ?
IOTAは独自のハッシュ関数を利用していたり、パソコンの2進法とは異なる3進法を使っているため、技術面での不具合が未知数であることが弱点としてあげられるでしょう。
IOTA自体も技術面はまだ未完成としており、Tangleも発展途中です。
そのため、実用化・サービス開始は今すぐというわけにはいかず、まだ時間がかかるのではないでしょうか。
IOTAの最新のニュースはTwitterやMediumが早い!
IOTAの最新ニュースが知りたい方は、公式Twitterのチェックがおすすめです。
また、Mediumでブログ記事を見ることができますので、こちらもぜひご覧になってください。
IOTAの購入方法は?オススメの取引所をご紹介
残念ながら、IOTAが購入できる取引所は国内にはありません。
海外の取引所でIOTの取引高が高いのはBitfinex、Coinone、OKEx、Binanceです。
国内の取引所で扱われる前の今のうちに、IOTAを買っておきたい方には、Binanceの利用をオススメします。
Binanceはインターフェースが大変使いやすく、海外の取引所であるにも関わらず、日本語対応をしている取引所です。
もしまだ登録をしていないなら是非、この機会にチェックしてみてください。
Binanceなどの海外取引所で仮想通貨を売買する場合、まずは国内取引所でビットコインなどを購入し、送金する必要があります。
まだ国内の取引所の口座を開設していない方がいらっしゃいましたら、セキュリティが安心なBitflyerでの開設がオススメです!
仮想通貨IOTAの仕組みから買い方までのまとめ
IOTA(アイオータ)は新技術Tangleを用いたIOTに適した通貨として、今企業からも大きな注目を集めている仮想通貨です。
ブロックチェーンの欠点を補い、手数料ゼロかつスピーディーな取引を行うことができるのがIOTAの最大の特徴となっています。
技術面にはまだまだ課題が残されていますが、導入されていけば、これからの社会で不可欠になるかもしれないポテンシャルを持っているのではないでしょうか。
今のうちに買っておきたいと思った方は、国内取引所の口座からバイナンスなどの海外取引所に送金してIOTAを購入しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |