
ICOでめちゃくちゃ儲かった!
こんな噂、みなさんも耳にしたことはありませんか?
正直すごい胡散臭い!
よく分からないものの儲け話ほど怪しいものはないですからね。
しかし、そんなうまい話はないと思いつつも気になってしまうものですよね?
この記事では、
ICOってそもそもなんなの?どういう仕組みで儲かるの?どんなリスクがあるの?
このような疑問に全てお答えします。
仕組みが分かれば、ICO関係の儲けへの期待度が見えてくると思います。
さらに有望なICO案件の見つけ方、ICOへの参加方法も紹介していきますね。
本記事の内容
ICOとは、今注目の資金調達手段!従来の方法との違いは?
ICOって一体なに?
また、IPO・クラウドファンディングといった他の資金調達手段とはどこが違うの?
まずはこのような疑問を解決していきましょう。
仮想通貨のICOとは一体何か?
ICOとは「Initial Coin Offering」の略で、簡単に言うと企業や事業プロジェクトの資金調達方法の一つです。
企業や事業プロジェクトが独自の仮想通貨を発行し、世界中の投資家に売却することで資金を調達します。
仮想通貨はトークンとも呼ばれ、プロジェクトのサービス内で使われることもあります。
これは仮想通貨だからこそ実現できるICO投資の特徴的な点の一つです。
ICOの認知度は徐々に高まってきており、その調達額はICORating Weekly Report No4によると2017年9月には10億ドルを超えるなど驚異的なスピードで伸びてきています。
(引用:ICORating Weekly Report No4(2017/12/11 to 2017/12/17))
IPO(新規株式公開)とICOの違いは?
企業の資金調達の手段の一つにIPOというものがあり、ICOを説明するにあたりしばしば比較される対象となります。
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、未上場企業が新規に株式を証券取引所に上場し、一般の投資家に株式を売り出すことを言います。
これによって得られる資金をもとに設備投資や従業員の増員を行い、事業規模を大きくすることができるのです。
IPOでは上場申請時や準備にかかる費用がICOの準備費用に比べ莫大です。
ICOでは証券会社のような仲介業者はありませんし、まだ法整備が整っていないこともあり、低コストで実施することができるのです。
また、ICOでは法定通貨でなく、仮想通貨で出資してもらう点も特徴的です。
さらに投資家はトークンを持っていても経営へ関与することはできません。
ICOとクラウドファンディングの違いは?
インターネットなどで不特定多数の人から資金調達をするという点はICOでもクラウドファンディングでも同じです。
異なるのは出資に対する見返りの譲渡がICOの場合では簡単という点です。
ICOのメリットとデメリット情報まとめ
ICOという仕組みにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
企業側、投資家側それぞれの目線でまとめてみました。
ICOする企業のメリット
- 準備に要する様々なコストが抑えられる(安い、早い)
- 誰でも実施できる(過去、現在の実績は関係ない)
- 世界中から小口の投資を募れる
- 株とは違いトークン保持者が経営に関与してこない
ICOに参加する投資家のメリット
- 小額から世界中の案件に簡単に投資できる
- ICO時のトークン価格は割安であることが基本
- プロジェクトが成功すれば大きな売却益が得られる
ICOする企業のデメリット
- トークンの上場には仮想通貨取引所に認可される必要がある
- 規制されたりルールができた時の対応が必要
ICOに参加する投資家のデメリット
- 法規制が整っていないため詐欺が多く見分けにくい
- トークンが取引所に上場されないこともある
- プロジェクトが失敗すればトークンは使えないし、売れない
- 株のように経営に関与する権利はない
ICOに参加すれば儲かる!?
ICOに参加すれば儲かるのでしょうか?
一番気になるところですよね。
率直に答えると、儲かる場合もあれば損する場合もあります。
具体的に過去の例をみてみましょう。
トークン価値の高騰による売却益に注目してみました。
ICOで参加してればすごい儲かったEthreumの成功例
時価総額が現在Bitcoinに次いで第二位のEthreumは2014年の7月から9月にかけてICOが行われました。
ICO時の交換レートは1BTC = 2000ETH(1ETH = 0.0005 BTC)であり、当時1BTCが約5万円であったことを考えると1ETH=25円になります。
ETHは2018年1月に1ETH=16万円を突破しているので、このタイミングでICO時の価格と比較すると6,400倍にもなっていることが分かります。
仮に、ICO時に1万円投資して受け取ったトークンを2018年1月に全て売却したとすると6400万円が手に入ったということになります。
驚きですよね。
最近行われたICOの投資成功例
「Ethreumって例は昔すぎるよ。もう少し最近ICOが行われたものが知りたい。」
という人のためにtokenstatsというサイトを紹介します。
このサイトでは、ICO時の価格と現在の価格を見ることができます。
いくつかの例を下の表にまとめて見ました。
通貨銘柄 | 何倍? | ICO時の価格 | 現在の価格 | ICO期間 |
Ethos | 67倍 | 3.3円 | 222.2円 | 2017/6/28-
2017/7/16 |
Qtum | 60倍 | 16.5円 | 994.4円 | 2017/3/12-
2017/3/17 |
Populous | 48倍 | 18.7円 | 888.8円 | 2017/7/16-
2017/8/16 |
OmiseGO | 34倍 | 26.4円 | 907.5円 | 2017/7/14-
2017/7/14 |
Ontology | 26倍 | 22円 | 565.4円 | 2018/3/8-
2018/3/8 |
(注:1$=110円として日本円換算しています。現在の価格は2018/7/5現在の価格です。)
このような大きなリターンが多くの投資家を魅了しているのです。
投資の失敗例も教えて!リスクが知りたい
失敗例はいくらでもあります。
というより現状ではICO投資はリスクがとても大きいです。
プロジェクトが上手くいきそうだと考える投資家が増えトークンの需要が大きくなると価格は上がります。
逆に、プロジェクトに期待が持てなかったり頓挫してしまうとトークンの価値は下がってしまい損することになります。
つまりトークンの需要しだいでは上場後に価格が上がらないこともあり得るわけです。
また、以下のような場合もあります。
- 上場する予定がないトークンを買ってしまい売ることができない。
- 詐欺ICOに参加してしまい仮想通貨を騙し取られてしまう。
特に詐欺ICOはとても多いのが現状です。
ICOは詐欺の温床!どんなリスクがある?
2017年Bitcoinの高騰により仮想通貨の認知度は上がり新規参入者も増え続けています。
一方で初心者には構造理解が難しく、法整備が未熟なことから詐欺師たちの仮想通貨への注目度も高くなってきています。
さらにICOは現時点で監査もなく誰でも実施できてしまうので詐欺の温床になっているのです。
ICO後の上場を偽っていたり、調達したら姿を消してしまう詐欺
「ICOで資金を調達したらとんずらしてしまおう」という作戦の詐欺のことです。
初めから上場する気が無かったり開発を進める気がないのですが、様々な工夫をして(偽装して)、それらしいプロジェクトに見えるようカモフラージュしています。
人気のあるICO案件の偽サイトでお金を騙し取る詐欺
知名度が高く、人気があるICO案件でも油断できない理由がこれです。
広告やメールなどで偽の公式サイトへの引き込みを行い、そこでお金を騙し取る詐欺があります。
詐欺師たちは偽サイトを用いて自分たちのアドレスに送金するよう促すのです。
この偽のICOアドレスに仮想通貨を送金してしまうと二度と手元には戻ってきません。
有望なICO銘柄を探す方法!おすすめの判断基準は?
全体で見るとリスクが大きいICO投資ですが、当たれば数百倍、数千倍になり得るので挑戦したくなる気持ちはとても分かります。
上手いこと当たりそうなICOを見つける方法はないのでしょうか?
安易に美味しい儲け話にのっかるのは危険ですよ。
当たりを引くには自分で納得がいくまで徹底的に調べることが大切になります。
ここでは投資するICOを選ぶ際に判断基準になるものを紹介します。
ホワイトペーパーが充実しているか
ホワイトペーパーとは事業計画書のことで、プロジェクトのビジネスモデルや社会的価値、ICO情報、開発ロードマップなどが記されています。
公式サイトで見ることができます。
ホワイトペーパーがどれだけきちんと書かれているかは大事です。
プロジェクトのテーマは今後成長しそうなものか、プランは具体的で実現できそうか、世の中に需要はあるのか、といったことに注意しながら目を通してみましょう。
日本語版がない時はグーグル翻訳を使うと良いですよ。
プロダクトがあるかないか
ICOが終わった後でも本当にモノを作っているか分からないプロジェクトというのは数多く存在します。
怖いですね。
逆に既にユーザーがいるサービスを持っている企業がICOを行うなら安心感がありますよね。
試験版でもいいのでプロダクトがあるかないかは気にした方が良いです。
チームメンバーは信頼できるか
詐欺の場合はそもそも偽プロフィールであったりします。
誰がやっているかは重要であり、既に実績のある方だとそのプロジェクトも上手くいく確率は高くなるでしょう。
Facebookが公開されていたりすると過去がわかるので少し安心ですね。
SNSを利用する!Twitter民の意見を聞く
チームメンバーに自由に質問したりできるSNSが用意されていることが多いので、気になったこと、分からないことは積極的に聞いてみましょう。
そのSNSの盛り上がり、会話の内容も参考になると思います。
また、Twitterなどで検討しているICO案件に関して自分より詳しそうな人の意見を参考にするのも良いと思います。
怪しい儲け話には注意ですよ。
仮想通貨のICOの情報を集めるおすすめの方法|ICO一覧・カレンダー
ICOカレンダーのようなICO案件をまとめているサイトや、企業の公式HPでICOの情報を集めましょう。
オススメのまとめサイトを紹介します。
ico countdown
世界的にたくさんのICO情報サイトがある中でトップクラスの知名度があるので安心して利用できるサイトです。
運営者の判断で怪しいICOは既に排除されているのが特徴的です。
海外のサイトなので英語が苦手な人はグーグル翻訳しましょう。
coin jinja
ICOの詳しい情報が日本語で読むことができる、とてもおすすめなサイトです。
日本発のICO検索エンジンで検索条件を細かく指定することができます。
シンプルな作りで使いやすいですよ。
ICOに参加する方法とは?買い方や最低金額について
- 参加したいICOを決める
- 公式HPでメールアドレスを登録
- 応募を受け付けている通貨対応のウォレットを用意する
- ウォレットから指定されたアドレスへ応募する
- トークンの受け取り
2、3に関しては、取引所から直接ICOのアドレスに送金することはできないので、専用ウォレットを準備する必要があります。
5に関して、トークン付与のタイミングは案件によって様々なので事前に確認し焦らないようにしましょう。
購入できる最高金額や最低金額はICOごとに様々で、公式サイトに説明があります。
ICOに参加するなら仮想通貨の準備を
最後になりますが、ICOへの参加を考えている方はあらかじめ仮想通貨を準備しておくことをオススメします。
急に参加を決心した場合でもすぐに送金できるようにするためです。
過去には人気のICOが販売開始から数十分で売り切れるということもありました。
仮想通貨を初めて買う場合は取引所に登録し、日本円と交換する必要があるのですが、これが即時にはいかないのです。
取引所に登録する際の本人確認には5日ほどかかってしまうのです。
本人確認の最終段階、ハガキの郵送受け取りが完了するまで仮想通貨を送金することができません。
参加するICOは決まっているのに送金できる仮想通貨がないというストレスを避けるためにも先に取引所に登録し、仮想通貨を手元に置いておきましょう。
その際、取引所の選び方はこちらの記事で紹介しています。
仮想通貨 ICO まとめ
ICOとは比較的新手の資金調達手段のことです。
そのメリットは様々ある一方で、技術の新しさ、法整備の不十分さからデメリットも多く存在しています。
投資する側からするとプロジェクトが成功した時のリターンの大きさは莫大で魅力的ですが、上手くいくことは稀です。
上手くいくプロジェクトを選び抜くためには、自分なりの基準を持って情報を集め判断することが必要になります。
ICOの情報はico countdownといったまとめサイト、公式HP、SNSなどで集めましょう。
またICOへの参加を考えている場合は先に仮想通貨を準備しておくのも忘れないでくださいね。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |