マイクロソフトがイーサリアムと提携する理由と活用例を解説

現在、時価総額2位を誇るイーサリアム。

 

最近では数多くの企業の注目を集めるようになりました。

 

中でも代表的な企業が、世界最大級のソフトウェア企業「マイクロソフト」です。

 

しかし、なぜマイクロソフトほどの大企業がイーサリアムに興味を持っているのかは気になるところですよね。

 

そこで今回は

 

・イーサリアムとマイクロソフトの関係

 

・マイクロソフトがイーサリアムと提携する理由

 

・マイクロソフトのイーサリアム活用

 

について詳しく解説していきたいと思います。

 

マイクロソフトとイーサリアムにはどのような関係があるのか?

まずはじめにマイクロソフトとイーサリアムの関係についてみていきましょう。

 

実は、マイクロソフトは様々な場面でイーサリアムを支援しているんですね。

 

マイクロソフトはイーサリアム最大の会議devconのスポンサー

マイクロソフトはイーサリアム最大の会議であるdevconのスポンサーになっています。

 

devconとはどんな会議?

devconとは「Ethereum Foundation Developers Conference 」の略称で、イーサリアム開発者向けの会議のことをさします。

 

開発者向けというと難しく感じますが、これは誰でも参加することができるとのこと。

 

また、1年に1度行われるこの会議ですが、今までで既に3回開催されています。

 

「devcon1」2015年11/9〜13 ロンドン(イギリス)

 

「devcon2」2016年9/19〜21 上海(中国)

 

「devcon3」2017年11/1〜4  カンクン(メキシコ)

 

devcon3の規模はdevcon23倍といわれており、背景にはマイクロソフトを筆頭としたスポンサーの影響があるそう。

 

こうしたことからも、マイクロソフトや他の企業がイーサリアムの発展に力を入れているとこがわかりますね。

 

さらに今年も第4回の開催が10/311/2にチェコのプラハで予定されています。

 

Devcon4 Announcement

 

毎回大きな発表があるので今年も見逃せませんよ。

 

devcon1でイーサリアムのプラットフォーム導入を発表

実際に、devcon1ではマイクロソフトから重大な発表がありました。

 

それは、マイクロソフトがイーサリアムのプラットフォーム導入を決定したという発表です。

 

具体的には、マイクロソフトのクラウドサービスであるMicrosoft Azureでイーサリアムのブロックチェーンを利用することができるようにするという内容でした。

 

2015年の早い段階から、マイクロソフトはイーサリアムの可能性を見極めてたわけですね。

 

この発表当時、イーサリアムの価格はまだ100円ほどしかなかったというから驚きです。

 

マイクロソフトはイーサリアム企業連合(EEA)に加入している

マイクロソフトはイーサリアム企業連合に所属しています。

 

イーサリアム企業連合とはいったいどのような組織なのでしょうか。

 

EEAの概要と目的

20172月に、イーサリアムのプラットフォーム活用の活性化を目指してイーサリアム企業連合が発足しました。

 

特にスマートコントラクトの仕組みをビジネスに応用することが期待されています。

 

発足時はマイクロソフトをはじめとした30社ほどでしたが、現在では150社以上が加盟する大きなコミュニティへと成長しています。

 

EEAには他にどんな企業が参加している?

加盟数150を超えるイーサリアム企業連合には、どのような企業が参加しているのでしょうか。

 

世界的な企業だと

 

・マイクロソフト

 

・JPモルガン

 

・ING

 

日本の企業だと

 

・トヨタ

 

・三菱UFJグループ

 

・KDDI

 

などが例として挙げられます。

 

そうそうたる企業が名を連ねていますね。

 

また、非常に幅広い分野の企業が参加していることもわかります。

 

これは、イーサリアムが様々な分野で応用可能だということを示唆しているといえるでしょう。

 

実際に、KDDIはイーサリアムのスマートコントラクトを利用した実証実験を開始しているとのことです。

 

KDDIによるスマートコントラクトの実証実験

 

マイクロソフトがイーサリアムを支援する理由とは?

そもそも、なぜマイクロソフトは数ある仮想通貨の中からイーサリアムを選んだのでしょうか。

 

考えられる3つの理由を説明していきたいと思います。

 

理由①:イーサリアムのプラットフォームとしての役割

イーサリアム=通貨と考えている方も多いとは思いますが、厳密にいうとこれは正しくはありません。

 

実は、イーサリアムは分散型アプリケーション(Dapps)を作成したり、スマートコントラクトを実行したりするためのプラットフォームのことなんです。

 

そして、このプラットフォーム上で発行されるのが仮想通貨であるイーサ(ETH)です。

[プラットフォーム]

アプリやソフトウェア、サービスが動作するための基盤の環境のこと。

WindowsAndroidなどがこれにあたる。

 

通貨であるイーサ(ETH)自体は、イーサリアムのプラットフォームを運用するために必要なトークンとしての役割を担っています。

 

つまり、イーサリアムの本質はDappsやスマートコントラクトにあるんです。

 

次に、この2つについて詳しくみていきましょう。

 

理由②:スマートコントラクト

スマートコントラクトは、あらゆる契約をプログラム化することで、自動的に実行できるようにしようといった仕組みです。

 

もともと、ビットコインなどのブロックチェーンでは仮想通貨の「取引」を記録することしかできませんでした。

 

しかし、これにスマートコントラクトが加わることで、「取引」だけではなく〇〇されたら△△するといった「契約」の条件や内容も記録することができるようになります。

 

そして、記録された「契約」は条件が満たされたとき、プログラムによって自動で行使されます。

 

また、こうした特徴からスマートコントラクトには2つのメリットがあります。

 

<契約コストの低下>

 

スマートコントラクトでは契約はプログラム化されています。

 

そのため、契約の間にヒトが介入する余地がありません。

 

また契約書や印鑑などの面倒な手続きも不要となります。

 

結果として、今までかかっていた人件費や時間的な費用を抑えることができます。

 

<トラストレス契約の実現>

 

従来の契約では、相手が契約の内容を改ざんしたり契約を履行しなかったりという

リスクがありました。

 

しかし、スマートコントラクトではブロックチェーンを利用しているので、情報を改ざんされることはありません。

 

また、契約は自動で行使されるので不履行の心配もありません。

 

つまり、相手を信用せずとも契約が可能となるのです。

 

以上のメリットから、スマートコントラクトはこの世のあらゆる契約を変える可能性を秘めていると期待されています。

 

理由③:分散型アプリケーション(Dapps)

Dapps(Decentralized Applications)とは、管理者なしで自律的に稼働する、ブロックチェーンによって構築されたアプリケーションのことです。

 

VCファンドCEODavid Johnston氏はDappsをこう定義しています。

 

 

完全にオープンソースで、自律的に動作しなければならず、トークンを管理する主体がいない。すべての仕様変 更はユーザーの合意によって決定されなければならない。

 

データと操作記録は、公開された分散型のブロックチェーンに記録する必要がある。

 

アプリケーションを利用するにはトークンが必要であり、参加者にはトークンが報酬として支払われる。

 

トークンは標準のアルゴリズムに従って生成されなければならない(イーサリアムの場合はPoW)

 

 

以上の4つを満たしたものがDappsになります。

 

また、Dappsの強みとしては以下の2つが挙げられます。

 

<サーバーダウンが起こらない>

 

Dappsは中央で管理する者がおらす、すべての参加者がデータを共有しています。

 

そのため、仮に1つのサーバーがダウンしたとしても、システム全体としてはまったく問題がありません。

 

<データの改ざんができない>

 

Dappsはブロックチェーンの技術を利用しています。データが分散して管理されているため、データが書き換えられたとしてもすぐにばれてしまいます。

 

 

こうした強みからDappsは従来のアプリとは一線を画すこととなります。

 

さらに、実際にイーサリアムのプラットフォーム上でリリースされたDapps1,000個を超えているとのこと。

 

ジャンルも様々なものがあり、今後ますます開発の活性化が見込まれています。

 

Dappsに興味がある方はコチラ↓

 

The curated list of 1,811 decentralized apps

 

実際にどのようなサービス・プロダクトがある?

マイクロソフトがイーサリアムを利用して、どのようなサービス・プロダクトを提供しているのかみていきたいと思います。

 

Microsoft AzureEBaaS

マイクロソフトとコンセンシスはEthereum Blockchain as a Service(EBaaS)を共同で開発し、201511月にMicrosoft Azure上で提供することを発表しました。

 

[Microsoft Azure]

マイクロソフトが提供するビジネス向けのクラウドサービスのこと。

 

EBaaSはざっくりいうと、イーサリアムのブロックチェーン環境を提供するといったサービスになります。

 

これを利用すると、スマートコントラクトをベースとしたDappsを容易に開発・構築できるようになるとのこと。

 

開発は低コストで行うことが可能なため、さらに開発が活発化することが期待されています。

 

また、 EBaaSの開発責任者であるMarley Gray氏は、イーサリアムのブロックチェーンを選んだ理由として、拡張性柔軟性を挙げています。

 

つまり、イーサリアムのブロックチェーンは顧客の需要に合わせてカスタマイズすることができるということです。

 

こうした強みから、イーサリアムは他のブロックチェーンより優れた環境を提供することができるわけですね。

 

<参照>

Ethereum Blockchain as a Service now on Azure

 

SolidityがMicrosoft Visual Studioで利用可能に

20163月、イーサリアムのプログラミング言語”Solidity”が統合開発環境の”Microsoft Visual Studio”で利用できるようになるとの発表がありました。

 

 これにより、開発者はスマートコントラクトをベースとしたDappsをパブリックブロックチェーン上に迅速に開発・構築できるようになります。

 

 同様に、プライベート型やコンソーシアム型でもこれは可能とのこと。

 

 マイクロソフトがイーサリアムの技術に興味を持ったのはなにも今回が初めてではありません。

 

 2015年には、先ほど述べたEBaaSを提供しており、すでに様々なアプリケーションが開発されています。

 

 今後のさらなる発展・普及はまちがいなく期待できるでしょう。

 

<参照>

Solidity Available in Visual Studio

 

CoCo Framework

20178月、マイクロソフトはCoCo Framework(以下CoCo)を発表しました。

 

CoCoとは、ブロックチェーンネットワークを構築するためのフレームワークのことです。

 

コンソーシアム型の機密性の保証されたブロックチェーンを実現し、企業のブロックチェーン技術導入を促進することを目的としています。

 

そもそも、ブロックチェーンは主にパブリック型、コンソーシアム型、プライベート型の3つに大別されます。

 

その中でも、CoCoはノードとアクターが明示的に宣言されており、機密性の高いコンソーシアム型のブロックチェーンネットワークを利用することを想定しています。

 

また、CoCoは自社のクラウドサービスのMicrosoft Azureだけでなく、他社のクラウド上でも実装することができるとのこと。

 

こうした柔軟性を確保する目的は、CoCoを新たなプロトコルと統合したり、各種ハードウェアで試したり、企業ごとのシナリオに適応させたりすることにあリます。

 

さらに2018年の初め頃、マイクロソフトはCoCoのソースコードをオープンソースコミュニティーに寄贈する計画を示しています。

 

マイクロソフトは自社の利益だけでなく、ブロックチェーン技術の発展にも貢献しようとする姿勢が感じられますね。

 

<参照>

  Announcing the Coco Framework for enterprise blockchain networks

 

分散型身分照明システム

20182月、マイクロソフトはMicrosoft Authenticator(認証アプリ)にブロックチェーンをベースとした分散型IDDID)を統合させることを発表しました。

 

分散型身分証明システムは、既存の身分証明と違って中央集権の機関によって管理されることはありません。

 

そのため、検閲の危険性が完全になくなるとともに、個人が自身の身分を管理・証明することができるようになります。

 

導入にあたり様々な分散型システムが検討されましたが、なぜパブリックブロックチェーンがDIDのベースとして選ばれたのでしょうか。

 

その理由は、ユーザー自身がIDに含まれる全ての要素を完全に管理することができるからです。

 

公式でも

多種の分散型IDシステムの規格を試したところ、ブロックチェーン技術およびプロトコルが分散型IDに最適である

 

と述べています。

 

また、DIDに適したプラットフォームとしては、ビットコイン、ライトコイン、そしてイーサリアムが挙げられています。

 

今後、イーサリアムのブロックチェーンを用いて分散型の身分証明が可能になる日もそう遠くはないかもしれませんね。

 

<参照>

Decentralized Digital Identities and Blockchain – The Future as We See It.

 

イーサリアムとマイクロソフトの関係まとめ

マイクロソフトとイーサリアムの関係をおさらいしましょう。

 

まず、マイクロソフトはEEAのメンバーでありdevconのスポンサーでもあります。

 

つまり、イーサリアムに期待して支援・提携をしているわけですね。

 

そして、なぜイーサリアムを選んだのかというと

 

・プラットフォームとしての役割

 

・スマートコントラクト

 

・分散型アプリケーション(Dapps)

 

において優れているという理由からでした。

 

さらに、実際にイーサリアムを用いたサービスやプロダクトも提供しています。

 

どれもイーサリアムのブロックチェーンの利用を促すようなものばかりで、開発などが進めばさらに需要は高まってくるかと思います。

 

もちろん、需要が高まれば価格の上昇にもつながります。

 

今後価格が上がる前に、イーサリアムの購入を検討してみるといいかもしれませんね。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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