パブリックチェーンとプライベートチェーンの特徴や違いを比較!
  • あなたはブロックチェーンにはいくつかの種類がある、ということは知っていましたか?

 

実はブロックチェーンにはパブリックチェーン、プライベートチェーン、コンソーシアムチェーンの3種類があるんです。

そこで今回は、

 

  • それぞれのブロックチェーンの特徴
  • それぞれのブロックチェーンのメリットやデメリット
  • それぞれのブロックチェーンの活用分野

 

について解説したいと思います。

 

本記事の内容

そもそもブロックチェーンとは?簡単におさらい

ブロックチェーンのデータ構造まずはブロックチェーンがどういうものなのか軽く復習しましょう。

 

ブロックチェーンとはいくつかのトランザクション(取引記録)をまとめて1つの「ブロック」とし、取引の承認がされた後に、それを1本の「チェーン」のように連ねる形で保存していったのものです。

 

ブロックチェーンは世界中のノード(端末)によって分散して管理されているのが特徴で、取引の承認は不特定多数の参加者によって行われています。

 

また、この特徴から、不正や改ざんが難しいといった強みがあります。

 

一目で分かる!仮想通貨の3種類のブロックチェーンを比較

ブロックチェーンのソースは公開されており、独自の進化を遂げてきました。

 

現在では主に

 

  • パブリックチェーン
  • プライベートチェーン
  • コンソーシアムチェーン

 

の3種類のブロックチェーンに分類することができます

ブロックチェーンの3つの種類

上の図がそれぞれのブロックチェーンのイメージになります。

 

オープン型は「誰でも参加できる」、許可型は「決められた人しか参加できない」という意味です。

 

では、これから3種類のブロックチェーンの特徴やメリットとデメリット、活用分野などについて詳しく解説していきたいと思います。

 

皆で管理!パブリックチェーンとはどんな仕組み?

パブリックチェーン

Publicは直訳すると「公の」という意味です。

 

まずは、「公の」チェーンであるパブリックチェーンの3つの特徴について解説したいと思います。

 

パブリックチェーンの特徴①:中央管理者がいない

パブリックチェーンは中央で管理する者が存在しない非中央集権的なシステムです。

 

ブロックチェーンの取引情報は公開されていて、世界中の人々が見ることができるという点で、非常に民主的です。

 

パブリックチェーンの特徴②:誰でも参加が自由

管理者が存在しない代わりに、パブリックチェーンではP2Pネットワークという仕組みを採っています。

 

これは世界中のノード(端末)が取引データを共有し、管理し合うというものです。

 

先程も申し上げたように取引情報は全て公開されているため、誰でも参加することが可能となっています。

 

パブリックチェーンの特徴③:取引は参加者によって承認される

管理者がいないので、取引の承認は不特定多数の参加者によって行われています。

 

参加者が取引の承認を行う作業をマイニングといい、最初にマイニングを成功させた人には報酬が支払われます。

 

パブリックチェーンのメリットとデメリットを2つずつ紹介!

では、これまで見てきたパブリックチェーンの特徴を踏まえて、そのメリットとデメリットをそれぞれ2つずつ紹介したいと思います。

 

パブリックチェーンのメリット①:透明性が高い

パブリックチェーンでは、取引情報は全て公開されています。

 

取引を承認するために、不特定多数の参加者がその取引が正当なものであったのかどうか検証する作業(マイニング)をします。

 

多くの参加者らによって正当性が担保されることになるため、透明性は非常に高くなっています。

 

パブリックチェーンのメリット②:不正や改ざんが出来ない

パブリックチェーンでは、誰でも参加が自由であるため、参加者はお互いを信頼することができません。

 

そこで、多くのパブリックチェーンではPOWという複雑な計算を要するコンセンサスアルゴリズム(合意形成)が採用されています。

 

この厳格な合意形成によって不正や改ざんはほぼ不可能になっています。

 

パブリックチェーンのデメリット①:システムの変更が困難

パブリックチェーンでは、参加者が対等な関係で無数に存在するため、システムを変更するためには全体の合意が必要です。

 

しかし、現実では参加者の間で意見の相違が発生してしまうため、システムの変更は非常に困難となっています。

 

実際、参加者間で意見が一致しなかったために、ビットコインがビットコインとビットコインキャッシュに分裂してしまったようなケースもあります。

 

パブリックチェーンのデメリット②:取引の承認に時間がかかる

パブリックチェーンでは、先程メリットの部分で申し上げた通り、POWのような複雑な計算による厳格な合意形成が必要です。

 

しかし、そのため取引の承認に時間がかかってしまいます。

 

例えば、ビットコインのPOWでは取引の承認に約10分もの時間がかかリます。

 

中央集権的!プライベートチェーンの仕組みとは?

プライベートチェーン

Privateは対照的に「私的な」という意味です。

 

次に、「私的な」チェーンであるプライベートチェーンの3つの特徴について解説したいと思います。

 

プライベートチェーンの特徴①:中央管理者がいる

パブリックチェーンとは異なり、プライベートチェーンは管理者が存在する中央集権的なシステムです。

 

管理者の有無によって、それぞれのブロックチェーンの性質は全く異なるものとなります。

 

プライベートチェーンの特徴②:許可を得ないと参加できない

プライベートチェーンでは、誰でもネットワークに参加できるわけではありません。

 

参加するには管理者の許可を得なければならず、基本的に参加者は管理者によって事前に決められています。

 

そのため、信用できない参加者をあらかじめ排除することができます。

 

プライベートチェーンの特徴③:取引は管理者らによって承認される

プライベートチェーンでは、管理者と許可された参加者によって取引の承認が行われています。

 

参加者が選別されており、不正を行う者はいないという信頼があるため、マイニングなどの複雑な作業は行われません。

 

プライベートチェーンのメリットとデメリットを2つずつ紹介!

次に、プライベートチェーンの特徴を踏まえて、そのメリットとデメリットをそれぞれ2つずつ紹介したいと思います。

 

プライベートチェーンのメリット①:システム変更がしやすい

プライベートチェーンでは、管理者が存在しているため、参加者の合意を必要とせずにシステム変更などの決定を容易に行うことができます。

プライベートチェーンのメリット②:取引の承認スピードが速い

プラベートチェーンでは、参加者が選別されていて不正が行われる心配はないといった信頼の基に成り立っています。

 

そのため、POWのような複雑な作業を必要とせず、迅速に取引の承認を行うことができます。

 

プライベートチェーンのデメリット①:カウンターパーティーリスク

カウンターパーティーのリスクとは、中央管理者の情報が漏洩したり改ざんされたりした時に被害を受けてしまうことです。

 

プライベートチェーンでは管理者がまとめてブロックチェーンを管理しているため、どうしてもこのリスクを取り除くことは出来ません。

 

もしハッキングを受けてしまったら、取引情報が外部に漏れてしまう恐れもあるので注意が必要です。

 

プライベートチェーンのデメリット②:不正や改ざんの発見が難しい

プライベートチェーンでは、取引情報は管理者と一部の参加者しか見ることが出来ません。

 

つまり、内部でしか取引を検証する人がいないということになります。

 

そのため、不正や改ざんがあったとしても見過ごされてしまう可能性が大いにあります。

プライベートチェーンの一種!コンソーシアムチェーンの仕組みとは?

コンソーシアムチェーン

コンソーシアムチェーンはプライベートチェーンの一種として位置付けられることがしばしばあります。

 

基本的な特徴は同じなのですが、実は1つだけ大きく異なる特徴があります。

 

コンソーシアムチェーンの特徴:管理者が複数存在する

プライベートチェーンは単一の管理者によって管理されていますが、コンソーシアムチェーンでは管理者が複数存在しています。

 

こうした違いによってプライベートチェーンよりも優れた点、劣った点がそれぞれ存在しますので紹介したいと思います。

 

コンソーシアムチェーンのメリット(プライベートチェーンと比較)

プライベートチェーンと比較した際のコンソーシアムチェーンのメリットには以下のようなものがあります。

 

プライベートチェーンのような過度な中央集権を防げる

先程も述べたようにコンソーシアムチェーンでは管理者が複数存在します。

 

そのため、ある程度権力が分散するといった非中央集権的な要素が取り込まれています。

 

これによって、プライベートチェーンのような過度な中央集権を防ぐことができます。

 

コンソーシアムチェーンのデメリット(プライベートチェーンと比較)

プライベートチェーンと比較した際のコンソーシアムチェーンのデメリットには以下のようなものがあリます。

 

プライベートチェーンより取引の承認が遅い

管理者が複数存在するコンソーシアムチェーンでは、その分取引を承認する人数も多くなります。

 

そのため、取引の承認には単一の管理者しかいないプライベートチェーンと比べて時間がかかってしまいます。

 

3種類のブロックチェーンの活用分野とは?例を紹介

さて、3種類あるブロックチェーンの特徴が分かってきたところで、それぞれの活用分野の一例を紹介したいと思います。

 

ビットコインの基盤となる!パブリックチェーン

パブリックチェーンの代表的な例が「ビットコイン」です。

 

ビットコインは管理する者がおらず、不特定多数の参加者によって運用されています。

 

また、取引の承認にはPOWという複雑な計算作業が必要な仕組みが用いられています。

 

POWなどの承認作業を行うことをマイニングといい、マイニングを最初に成功させた者には報酬としてビットコインが支払われます。

 

報酬のビットコインがインセンティブとして与えられているため、参加者はこぞって取引の正当性を検証する承認作業を行おうとします。

 

そのため、パブリックチェーンの正当性は、誰でも自由に参加できるにも関わらず、強固なものとなります。

 

企業での導入が期待!プライベートチェーンとコンソーシアムチェーン

一方、プライベートチェーンやコンソーシアムチェーンは、管理者が存在する、参加者が選別される、という特徴を生かして企業での導入が検討されています。

 

導入の目的の1つにはコストの削減が考えられます。

 

例えば、従来では同じ書類を何度もプリントアウトしたりFAXで転送したりと非効率的で面倒だった仕組みも、書類を電子化し、内容が変更された後も全員が共有できるといった仕組みをこれらのブロックチェーンによって実現できれば、業務は簡素化し、コストを削減することができます。

 

実際、金融や保険の分野などの企業では、ブロックチェーンの導入実験を行なっているところも数多くあります。

 

こういった例からも分かるように、プライベートチェーンやコンソーシアムチェーンは企業での活用の可能性を秘めているのです。

 

3種類のブロックチェーンの特徴や違いの比較まとめ

ブロックチェーンの3つの種類

ここまでの内容をまとめると、

 

パブリックチェーンには

 

      • 管理者が存在しない
      • 誰でも参加が自由である
      • 取引の承認が不特定多数の参加者によって行われる

 

という特徴があり、

 

プライベートチェーンには

 

      • 管理者が存在する
      • 管理者の許可を得ないと参加できない
      • 管理者ら特定の人によって取引が承認される

 

という特徴がありました。

 

また、コンソーシアムチェーンはプライベートチェーンの特徴と似ていますが、管理者が複数存在するという点で大きく異なっているということでしたね。

 

これら3種類のブロックチェーンは、それぞれの特徴を生かして異なる分野での活用が期待されています。

 

将来、様々なところでブロックチェーンの仕組みが採用される日も遠くないかもしれませんね。

 

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