
最近Siacoin(シアコイン)という仮想通貨を耳にする方も増えてきたのではないでしょうか。
siacoinとはどのようなサービスでどのように使われるでしょうか?
本記事ではそんなシアコインの特徴や仕組み、将来性などを解説しながら、シアコインがいかに革新的な仮想通貨なのかということをお伝えしたいと思います!
また、SCを購入できる取引所や買い方も合わせて解説したいと思います。
まずは動画で簡単にシアコインについて理解してから読むと良いでしょう。
本記事の内容
Siacoin(シアコイン・サイアコイン)|SCとは何か?初心者でも簡単に分かる概要
まずはsiacoinの特徴について解説するまえに、簡単にsiacoinの概要を簡単に解説したいと思います。
siacoinは「シアコイン」と言われたり「サイアコイン」と言われていますが、正式には「サイアコイン」になります。
ですが、日本人の多くの方はシアコインと呼ぶことが多いため、シアコインが定着しているんです。
まずは、簡単に概要を見ていきましょう。
Siacoin(シアコイン)の入門まとめ|マネピwiki
通貨の名前 | Siacoin(シアコイン) |
通貨単位 | SC |
発行上限枚数 | 無限(※理論上制限なし) |
取り扱い国内取引所 | なし |
取り扱い国外取引所 | Poloniex,Bittrex |
開発組織 | Nebulous Inc |
開発者 | Luke Champine、David Vorick |
公式サイト | http://sia.tech/ |
ホワイトペーパー | https://sia.tech/whitepaper.pdf |
Siacoin(シアコイン)|SCのスペック
仮想通貨の代名詞ビットコインとどの様な違いがあるのでしょうか。
siacoinとbitcoinのスペックを比較してみました。
比較項目 | siacoin | bitcoin |
総発行枚数 | 31億4000万枚 | 2100万枚 |
取引承認システム | Blake2b | POW |
取引承認スピード | 10分 | 10分 |
ブロックサイズ | 1.9MB | 1MB |
半減期 | なし | 210,000ブロック毎 |
Siacoin(シアコイン・サイアコイン)|scの特徴とは?仕組みや技術を解説
シアコインの特徴を一言で言うと、「個人のコンピューターのストレージの空き容量を、ブロックチェーンの技術を用いて他人に貸し出すことができる」といえます。
中にはストレージって何?どんなことをシアコインは解決するの?なんて疑問に思う方も多いでしょう。
シアコインの特徴お知る上で、そもそもストレージとは?このストレージのサービスにどんな課題があるのか?を知る必要がありまので、そこから解説したいと思います。
そもそもストレージって一体何?仕組みと問題点を解説!
ストレージとはパソコンやスマホなどのデータを保存する為のハードディスクやUSBフラッシュメモリーやSDカードのことを指す。
ストレージ(storage)が英語で「貯蔵する・保管する」という意味からもお分かりの通り、動画や画像などのデータを保存する場合はこのストレージの中に保存されます。
またストレージにはインターネット上にデータを保存できる「クラウドストレージ」というのもあります。
有名なクラウドストレージには、
企業 | サービス名 |
マイクロソフト | OneDrive |
Amazon | Amazon S3 |
DropBox | DropBox |
などが挙げられます。
皆さんも会社でファイルを共有したり、自分のパソコンの用量が一杯になったのでオンラインストレージを使い共有するなんて方もいるかと思います。
そんなオンラインストレージですが、現状2つの課題があります。
問題点①:オンラインストレージの管理コストが高い
awsやDropbox、Google Driveなどのクラウドストレージの運営会社は、膨大な情報を保存するためのデータをそれぞれの企業で保管しています。
そのため、運営会社が自然災害が起きて潰れたり、インターネットからハッキングされて情報が盗まれたり、データが破壊されるリスクがあります。
なので、クラウドサービスを使っている企業は情報を常にバックアップをとったりあえてサーバーを分散することでリスク管理をしています。
なので、その分かなりのコストがかかってしまう問題があるんです。
問題点②:プライバシーがなく利用者の保管情報がすべて筒抜け
2つ目の問題点は、クラウドサービスの企業にすべての情報が筒抜けになっており、全くプライバシーがないことです。
クラウドサービスを提供している企業のクラウドに、利用する側の情報を保存します。
そのため、サービス側からは保存しているファイルの情報がすべて中身が分かり、プライバシーが全く守られていない問題点があります。
クラウドサービスの中には、政府から情報の提供が依頼された場合は、閲覧できるようになっているサービスもあります。
そこで機密情報を管理しようと、各企業が自分たちで巨大なクラウドサーバーを作るところもありますが、その分維持費がかかってしまうというジレンマを抱えているんです。
シアコインは分散型クラウドソージングプラットフォーム
今現在の個人や企業の抱えるストレージ問題を解決するのが、Siacoinが提供する分散型クラウドストレージプラットフォームです。
他人に自分のPCのストレージを貸し出すことで、その対価としてSiacoinを受け取る仕組みです。
他人のストレージを借りれることから、分散型クラウドストレージプラットフォームと言われています。
siacoinが既存のストレージとどう違うのか?ブロックチェーンでどのように変わるのか?についてさらに詳しく特徴や仕組みを解説します。
シアコインの特徴①ブロックチェーンによる分散型クラウド
シアコインはブロックチェーン技術を利用して、クラウドデータが一箇所に集まるのではなく、分散型にして世界中のノード(パソコンなどの端末)に分散して保存することを可能にしました。
従来のクラウドサービスでは、1つの場所に保管しているためハッキングされてクラウド上の情報がなくなるリスクがありました。
ですがシアコインは、情報を分散化しているため、仮に1つがハッキングされても情報がなくならいようになっています。
シアコインの特徴②:自分以外の人がファイルにアクセスできない
知らない人のパソコンに情報を保管すると、用量を貸し出した人や他の人に情報が見られるのでは?と思う方もいるでしょう。
シアコインは、管理している自分のファイルには自分以外アクセスできないようになっているんです。
シアコイン上で保存する際に、ブロックチェーンによってファイルが暗号化されてから空いたノードに分散されます。
その暗号化されたファイルにアクセスして情報を見るには暗号キー(鍵)が必要になり、その鍵は自分以外の人は分かりません。
外部の人からはクラウド上にあげた情報にアクセスできない仕組みになっているので、プライバシーもしっかり保護されています。
シアコインの特徴③:クラウドコストが安い
従来のクラウドサービスは、大量のデータをデータセンターに保管してさらにバックアップ もとっていたので、相当な管理コストがかかっていました。
シアコインの場合は、ブロックチェーンで世界中の空きPCに分散して保管しているため、リスク管理のコストがいらなくなります。
実際に5TBのストレージを借りた場合のコスト比較すると、以下のようになります。
ストレージサービス | 1ヶ月のコスト | プライバシー保護 | 分散型 |
Sia | $10 | ◯ | ◯ |
Amazon S3 | $115 | ☓ | ☓ |
Google Cloud | $100 | ☓ | ☓ |
Microsoft Azure | $120 | ☓ | ☓ |
シアの分散クラウドサービスは従来のプロバイダーの約10分の1という破格のコストダウンです。
メリット④:高度な冗長性があり安定して稼働する
シアは、世界中に数十のノード(パソコンなど)に小さなファイルを保存しているため、高度な冗長性があり安定して稼働します。
冗長性とは、システムの一部に何らかの障害が発生した場合に備えて、障害発生後でもシステム全体の機能を維持し続けられるように、予備装置を平常時からバックアップとして配置し運用しておくこと。
使用しているシステムに障害が生じたときに瞬時に切り替えることが可能な仕組み。
従来のクラウドサービスは単一の企業に依存しているため、どこかに故障が起きてシステム全体が止まってしまう単一障害点の可能性があります。
一方シアは、分散化しているのでサービスが突然とまることもなく安定して稼働することができます。
シアコイン・サイアコインの仕組みや特徴を動画で理解しよう!
以下の動画は、siacoinの公式が作成した動画になります。
英語の解説になっていますが、動画で見ると今までの解説がより理解できるかと思います。
どのようにSCは使われるのか?使い道・用途を解説
シアコインの特徴について解説してきましたが、実際にSCトークンはどのように使われるのでしょうか?
シアコインのプラットフォームには2つのユーザーが参加します。
・空きのストレージを貸し出す人
・ストレージを借りたい人
自分の空きストレージを貸し出す人
プラットフォームには、自分のPCに空いたストレージを貸し出してシアコインを稼ぐことができます。
①Siacoin公式サイトに入り、「Get Started」をクリックする
②Sia-UIをダウンロードする
③ストレージ価格を選択する
④貸し出した分のSiaをユーザーから報酬として貰う
ちなみに、私のマッキントッシュのストレージの空き容量はこれだけ空いています。
この空き容量を他人に貸し出すことで、SCを貰えるということです。
空きストレージを借りたい人(企業)
借りたい人や企業は、借りたい用量分に値するSCを払い誰かの空きストレージ借ります。
①Siacoin公式サイトに入り、「Get Started」をクリックする
②Sia-UIをダウンロードする
③SCを購入する
④siaを利用してファイルをアップロードする
⑤ストレージを借りる
シアコインをマイニングして報酬を得る方法もある
シアコインは、マイニングにPow(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しており、一般の人でもマイニングに参加して報酬を得ることもできます。
シアコインの現在の相場チャートと時価総額とは?
シアコインの現在の相場チャートどのくらいで、時価総額は何位なのでしょうか?
リアルタイムで見るシアコインの現在のドルレートと価格推移
以下のチャートは今現在のドルレートと価格推移になります。
シアコインの現在の時価総額ランキングは何位?
今現在の時価総額ランキングの順位は、左の欄にある「rank」の数字になります。
日本ではまだまだマイナーなコインですが、時価総額は意外と高いのが分かります。
ストレージ業界を改革する新しいサービスなので、期待値は高いですよね。
シアコインの最新ニュースから分かる将来性!今後の動向は?
時価総額では常に上位を占めているシアコインですが、今後はどうなっていくのでしょうか?
これまでのニュースを振り返りながら将来性を考えていきたいと思います。
2018年1月 ソフトフォーク決行予定
Nebulous Incは1月21日にソフトフォークを行うと発表しました。
ソフトフォーク(アップデート)を決行するということは機能が向上するということなので、多くの人が利用するという期待感から現在価格が上昇しています。
2018年1月 AntPoolがシアコインのマイニングサポートを表明
中国にある世界最大規模のビットコインマイナーのBitmainは今月に新しいマイニング装置を発表しました。
その発表と同時に、Bitmainの子会社であるAntPoolはシアコインのマイニングサポートを開始すると発表しました。
今度は更にマイニング性能が向上することが予想できます。
今後の通貨をBurnして供給量を減らす予定も
あくまで「噂レベル」ですが、近いうちにBurnの予定があるということです。
Burnとはその名の通りに通貨を「燃やす」こと、つまり通貨の供給量を減らすことを指します。
通貨の価値は需要と供給で決まっています。
つまり「需要」と「供給」のうち、「供給」だけが減ってしまうことになるので、価格が高騰する可能性が大いにあります。
類似通貨が増えてきているから将来性も期待できる
空きのストレージを貸し出すサービスは、Siacoinだけでなく
・Filecoin(ファイルコイン)
・Storj(ストレージ)
・Safecoin(政府コイン)
など増えてきました。
つまり、空きストレージの貸し出しビジネスの市場的にもかなり可能性があり将来性があるともとれますよね。
今後、他の類似通貨の動向もチェックするとよいでしょう。
SiacoinはTwitterやDiscordで最新ニュースをチェック!
siacoinについて最新の情報をキャッチしたい方も中にはいるかと思います。
そんな方は、Siacoinの公式ツイッターをフィローしておくとよいでしょう。
Siacoinの進捗やアップデート情報など最新の情報が常に入ります。
また、Siacoinのコミュニティに参加して情報交換したい!さらに詳しく質問して知りたい!なんて方は、Discordに参加してみると良いでしょう。
シアコイン|SCの購入方法は?オススメの取引所をご紹介
今現在、日本国内では現在シアコインを取り扱っている取引所はありません。
なので取引をするには海外の取引所で口座を開設する必要があります。
海外で取り扱っている取引所は、「Poloniex」「Bittrex」「Upbit」があります。
特にBittrexは高い取引高ですので、安定して売買ができるのでオススメです。
海外の取引所を利用する場合は、まずは国内の取引所を開設して送金を行う必要があります。
もしまだ国内の取引所を開設していないという方は、国内人気取引所Bitflyerで日本円をBTCに交換しましょう。
交換したBTCをBittrexの各ウォレットのアドレスに送金し、着金したら、SCとの取引が可能になります。
仮想通貨シアコイン|SCの仕組みから買い方までのまとめ
仮想通貨シアコインの特徴や仕組みから将来性や買い方まで解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
日本では全く知られていないシアコインですが、「空きストレージを容量を貸し借りできる」という非常に画期的な機能を持った仮想通貨であることは理解できたと思います。
今後も企業のデータは蓄積されていくばかりで、大手のオンラインクラウドサービスですら、容量が飽和状態になっていくのはほぼ確実です。
そんな現状を考えれば、今はまだそれほど有名ではなくても将来的にはいずれ日本も活発に取引がされるだろうと期待できますよね。
今後のSiacoinのニュースをチェックしておくと良いでしょう。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |