
「マイニングやってみたいんだけど何がいいんだろう?」と調べたときに「クラウドマイニング」という単語をよく見かけると思います。
実際、クラウドマイニングはマイニング初心者に人気のマイニング方法です。
今回はそんな、クラウドマイニングについて
・クラウドマイニングのメリット・デメリット
・日本語対応しているクラウドマイニングサービスの比較
・クラウドマイニングって結局儲かるの?
といった点について詳しく解説します。
本記事の内容
そもそもマイニングとは?覚えておきたい用語とあわせて解説
そしてその仕事に参加するマイナーは仮想通貨ごとに定められたマイニング方式に従って報酬を得られたり得られなかったりします。
マイニングに参加したマイナー全員が報酬を貰えるわけではないのです。
採掘難易度を意味するデフィカルティとは?
ディフィカルティには、ブロック生成の速度は約10分に保つ役割があります。
というのも、後程ご解説しますがマイニングに参加するマイナーが増えすぎるとハッシュレートが上がります。
ハッシュレートが上がりマイナーが増えると、もしもデフィカルティが一定の場合、ブロックが過剰に供給されてしまうことになります。
ですからそれを防止する仕組みが出来上がっているわけですね。
つまりディフィカルティはマイナーの仕事をこなす速さに応じて調整されます。
仮想通貨の人気度がわかるハッシュレートとは?
ハッシュレートとはマイニングの際の採掘速度を意味します。
具体的にはその仮想通貨のマイニングの計算処理がマイナー全体で1秒間にどれほどの速さで行われているかを意味します。
そのため、このハッシュレートを見ればマイニングに参加しているマイナーが多いのか少ないのかがわかります。
それがわかればその仮想通貨がどれ程人気なのかがわかると言うわけです。
マイニング初心者に人気のクラウドマイニングとは?
クラウドマイニングは投資者側がマイニングしている企業に対して出資する代わりにマイニングしてもらい、マイニングで得た利益の一部を配当として投資者側に還元するという仕組みのものです。
ではクラウドマイニングはなぜ、マイニング初心者に人気なのでしょうか?
マイニング初心者に人気な理由は専門知識が必要ないから
マイニングについて一から理解するのは大変なことです。
自分でマイニングしようとするとマイニングの仕組みや参入の仕方など勉強するべき専門知識を吸収する必要があります。
ですが、クラウドマイニングならマイニングする主体はあくまで会社側なのでその必要はありません。
気軽にマイニング投資を始められるわけです。
クラウドマイニングが生まれた理由とは?
クラウドマイニングが生まれたのは自宅でマイニングマシンを購入して自らマイニングするマイナー達が利益を得辛い状況が続いたからでした。
というのも、要因は
①ディフィカルティの上昇
②マイニングファームの出現
の大きく2つあると言えます。
要因①ディフィカルティの上昇
マイニング競争が激化していく中で、ディフィカルティが上昇していきます。
ディフィカルティ上がればこれまでと同じ仕事量をこなすにも、これまで以上にパワーが必要になりますし、マシンを長時間稼働させなければなりません。
そもそも現在仮想通貨の市場規模が大きく知名度の高いビットコインもイーサリアムもPoWというマイニング方式を利用しています。
ただでさえマイナーが仕事量をこなしづらくなっているにも関わらず、仕事量を重視するマイニング方式であるため状況はかなり厳しくなってしまいます。
要因②マイニングファームの出現
このような状況のなかでマイニング競争はますます激化していき、マイニングファームが登場しました。
マイニングファームとはPoWでのマイニング競争の要になる
「パワー量の大きい高性能のマシン」
と
「そのマシンを長時間動かす莫大な電力」
を効率よく提供する企業のことです。
マイニングに特化して集中的に、かつ、効率的にマイニングを進めます。
これでは、個人のマイニングマシンでは歯が立たないのも納得です。
これだけは知っておきたい!クラウドマイニングのメリット・デメリット
クラウドマイニングで押さえておきたいメリットとデメリットを3点ずつ解説します。
クラウドマイニングのメリット①少ない資金で始められる
クラウドマイニングにはバカにならない設備投資費が節約でき、少ない資金で気軽に始められるというメリットがあります。
というのも、マイニングを行う主体はあくまでクラウドマイニング会社のためマイニングマシンが必要ありません。
自分でマイニングを行うとなると高額なマイニングマシンを買わなくてはなりません。
しかも、仮にビットコインやイーサリアムのマイニングをするとなると、報酬を貰いたいなら少しでもパワーのある専用機器を買う必要があります。
例えば、GMOインターネットは今年の6月初旬から新商品のマイニングマシン「GMO miner B2」の販売を始めたがそのマシンは約22万円でした。
少ない資金で手軽に始められることがクラウドマイニングの魅力と言えます。
クラウドマイニングのメリット②莫大な電気代がかからない
クラウドマイニングでは自分でマイニングするわけではないのでもちろん莫大な電気代がかかりません。
本来自分でマイニングするとなるとマイニングマシンを動かすための電気代、マイニングマシン冷却のための装置を動かすための電気代が発生します。
また、それに加えそれらのマシンを長時間稼働させる必要があります。
ですから、電気代を見直しつつマイニングによる利益がいくらなのかを考える必要があります。
マイニングで利益は出たものの電気代がかかりすぎて赤字になってしまったというケースもあります。
自分でマイニングをする際には電気代をいかに抑えながら効率よく利益を上げるかを考える必要があるわけですね。
このようなリスクを避けられるという点がクラウドマイニングのメリットです。
クラウドマイニングのメリット③余計な手間がかからない
クラウドマイニングは余計な手間がかかりません。
というのも、前にも書いた通りマイニングマシンを稼働させると多量の熱が発生します。
ですから冷却作業も同時並行で行う必要があるなどマシンの維持管理に様々な手間がかかります。
また、維持管理ではありませんがマイニングを稼働させるための電気代を自分で計算しなくてはならないのも手間です。
また、維持管理ではありませんがマイニングを稼働させるための電気代を自分で計算しなくてはならないのも手間です。
クラウドマイニングならこれらの手間は全てかかりません。
クラウドマイニングのデメリット①クラウドマイニング会社への手数料が発生する
クラウドマイニングは投資者側が投資した資金で代わりにクラウドマイニング会社がマイニングするというものでした。
ですから、自らマイニングするなら発生しなかった新たな手数料が発生してしまいます。
クラウドマイニングのデメリット②詐欺やハッキングのリスクが心配
クラウドマイニング会社の中には詐欺を目的にしたものも混ざっています。
それを知らずに登録してしまうと自分が投資した資金をだまし取られる可能性があります。
また、クラウドマイニング会社がハッキングされてしまうリスクもあります。
Genesis Miningは2017年の7月にハッキングされ、すぐにセキュリティ改善策をとったためそれほど被害は拡大しなかったものの、マイニングの配当の支払いが遅れるという事態が起きました。
Nice Hashも2017年の12月にハッキングされ、当時のレートでおよそ76億円相当のビットコインが盗まれたという事件もありました。
詐欺の被害にあわないためにも、クラウドマイニング会社のハッキングの被害を受けないためにも事前の会社に対する下調べが肝心です。
自分の利益をどれだけあげられるかも大切ですが、いざというときにきちんと対応してくれる会社を選びましょう。
クラウドマイニングのデメリット③デフィカルティ調整のリスクがある
先ほども登場したディフィカルティですがこれが上昇するとマイニングで利益を得るのが難しくなってしまいます。
この事情は企業が個人に代わってマイニングしたところで変わりません。
ですから、ディフィカルティが調整されて高くなると投資者が得られる配当も当然低くなってしまいます。
この点については後程もう少し詳しく解説します。
日本人向けのクラウドマイニングサービス比較
せっかくクラウドマイニングに興味を持っても、「日系のクラウドマイニング会社ってないの?英語じゃ不安。」という方も多いのではないでしょうか?
そこで日本語対応しているクラウドマイニング企業を3つご紹介します。
無期限の採掘権を提供するGenesisMining
GenesisMiningではなんと、ビットコインのクラウドマイニングの場合には無期限の採掘権が得られます。
Genesis Miningではビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュコイン、ジーキャッシュ、モネロといった6種類の仮想通貨を取り扱っています。
しかし、契約期間はビットコイン以外の5種類の仮想通貨は2年となっています。
他の仮想通貨をマイニングするよりもお得に感じますね。
また「small」「medium」「large」といった3段階のプランに加え、購入する側が自由に購入するハッシュパワーの量を決められるカスタムプランというプランがあります。
Genesis Miningにはこのように比較的自分の予算に照らし合わせやすいという特徴もあります。
さらに、先ほど2017年にハッキング被害に遭った話をしましたがその際にも迅速な対応がとられました。
ビットコインマイニングの専門家が構成するHashing24
Hashing24はビットコインのみを取り扱い、ビットコインの専門家集団で構成されているクラウドマイニング会社です。
創業は2012年からですがその間、きちんと投資者に配当が支払われ続けているため投資者からの信用も厚いです。
Hashing24の特徴はシュミレーション機能とオークション機能です。
シュミレーション機能では自分がいくら投資したらいくら分の報酬が得られるのかについてシュミレーションします。
投資の目安になる、とても親切な機能です。
オークション機能とは、もともとクラウドマイニングに投資していて自分のマイニングの権利を売りたい人が、新たにマイニングをしたいと思っている人にその権利をオークション形式で売るというものです。
このオークション機能の魅力は新規契約を結ぶよりも割安になるケースが多い点です。
便利な機能が多く投資家に寄り添ったクラウドマイニング会社と言えます。
無料で採掘できる?EOBOT
EOBOTではなんと無料でクラウドマイニングをすることができます。
というのも、初期費用は掛かりますし決して多くはないですが無料でハッシュパワーを手に入れることができます。
もちろんディフィカルティの状況などにより貰えるハッシュパワーの量も上下してしまうことはあります。
しかしクラウドマイニングを考えている人にとってはおいしい話であることに変わりないですね。
また、それだけでなくサイトを訪れたら無料で仮想通貨が貰えます。
貰える仮想通貨の種類も豊富でありビットコインとアルトコインあわせて24種類もの中から自由に選ぶことができます。
クラウドマイニングを始めたい方にとっても仮想通貨を貯めたい人にとっても魅力が豊富なクラウドマイニング会社ですね。
気になる2018年のクラウドマイニング事情とは?
ここまでクラウドマイニングについて見てきましたが現在のクラウドマイニングの状況がどうなっているかが気になりますよね。
現在のクラウドマイニングはあまり儲からない
結論から言うと、ディフィカルティが上昇しているにもかかわらずビットコインの市場価格が下落しているためクラウドマイニングは儲けづらいです。
その結果、大手クラウドマイニング会社であるHash Flareはクラウドマイニングサービスの提供を中止しました。
原因を2つに分けて解説します。
クラウドマイニングが儲からない原因①ビットコインのデフィカルティ上昇
この1年間でビットコインのマイニングのディフィカルティがかなり上昇しています。
去年10月と今年9月を比べるとディフィカルティはなんと約6倍以上に跳ね上がっています。
ディフィカルティが高いということはマイニング参入者が多いということになります。
そのため、ビットコインの安全性そのものは上がりますがマイナー達にとっては当然マイニングしにくくなります。
前にも書きましたが、マイニングの主体が個人から会社に移ったところで事情は同じです。
クラウドマイニングが儲からない原因②ビットコインの相場価格の緩やかな低下
この1年間でビットコインの相場価格が緩やかに低下してきています。
去年の年末と現在の市場価格を見比べてみると現在の市場価格は去年の市場価格の約3分の1になっています。
一つの要因としては今年はコインチェックなどの仮想通貨取引所のハッキング被害が相次いだことが挙げられると思います。
仮にハッキングを受けて流出したのがビットコインではなかったとしても、ビットコインが仮想通貨の代表格というイメージは変わりません。
ですから仮想通貨へのマイナスイメージがビットコインの市場価格にそのまま表れているのではないかと考えられます。
ビットコインの市場価格が回復しなければクラウドマイニングで儲けるのは難しそうです。
ビットコインの相場価格回復の兆しがある?ハッシュレートは上昇中
ここまでクラウドマイニングが儲からない理由にビットコインの相場価格が低下してきていることを挙げました。
しかし、ビットコインのハッシュレートは上がっています。
前にも書きましたがハッシュレートを見ればマイニングに参加しているマイナーの多少がわかって、その仮想通貨がどの程度人気なのかがわかります。
つまりビットコインのハッシュレートが上がっているということはまだビットコインの人気は根強く残っているということです。
いつ、ビットコインの市場価格が回復してもおかしくはないわけです。
たしかに、クラウドマイニングに投資するには適さない時期ではあります。
しかしそれでも投資し、ビットコインを少しでも多く保持しておけばビットコインの価格が回復した時にはその分の利益を得ることができます。
これらを踏まえてクラウドマイニングを始めたい方はぜひ紹介したサービスを利用してみてください!
クラウドマイニングまとめ
今回の記事で押さえておいてほしいことは4つです。
①クラウドマイニングは専門知識も初期費用も不要のため初心者も手軽に始められる
②クラウドマイニングにも詐欺やハッキングのリスクがつきもの
③クラウドマイニングは現在投資するには適さない
④ビットコインの相場価格回復はいつ回復してもおかしくないためクラウドマイニングに投資してビットコインを保持することは必ずしも損ではない
たしかに、いまはクラウドマイニングに適した時期だとは言えません。
しかし、現在もビットコインのハッシュレートは上昇し続けているため相場価格が元に戻る可能性は十分見込めると思います。
ですからクラウドマイニングで少しずつでもビットコインを稼いで持っておけば価格が高騰した時に多かれ少なかれ儲けることはできます。
今後に期待です。
bitbank(ビットバンク)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン モナ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | 初心者でも簡単(アプリ無し) |
通貨の購入方法 | 取引所のみ(ビットコイン以外も安く購入できる) |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
GMOコイン
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ビットコインキャッシュ ライトコイン リップル イーサクラシック |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・二段階認証有り
・コールドウォレット対応 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ウェブもアプリも使いやすい |
通貨の購入方法 | 販売所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が高く安定して取引できる |
BITPoint(ビットポイント)
取扱通貨 | ビットコイン
イーサリアム ライトコイン ビットコインキャッシュ リップル |
取引手数料 | 無料 |
セキュリティの高さ | ・アイ・エス・レーティングによる情報セキュリティ格付け『A』
・コールドウォレットとホットウォレットの利点を組み合わせた自社開発ウォレットで管理 ・マルチシグ対応 |
使いやすさ | ・取引ツールが使いやすい!MT4を導入
・提携銀行が多い |
通貨の購入方法 | 取引所のみ |
取引所の出来高 | 取引高が少な目 |