天才!イーサリアムの開発者ヴィタリック・ブテリンとは?経歴を紹介

ビットコインに次いで時価総額第2位のイーサリアム。

 

そんなイーサリアムの開発者はヴィタリック・ブテリンという現在24歳の若き天才です。

 

ここでは、

 

ヴィタリック氏がどのような生い立ちか

 

ヴィタリック氏がイーサリアムを開発した経緯

 

ヴィタリック氏の今後のビジョン

 

についてご解説します。

 

イーサリアム開発者ヴィタリック氏の経歴とは?

ヴィタリック氏はどんな人物なのでしょうか?

 

ですが、ヴィタリック氏の経歴についてみる前にイーサリアムのおさえておくべき特徴について少し触れておきます。

 

そもそもイーサリアムってどんな仮想通貨?

「イーサリアムってどんな仮想通貨だっけ?」という方に、ここでしっかり押さえてほしいことが3点あります。

 

おさらいしておきましょう。

 

①システムとしてのイーサリアム、通貨としてのイーサ(ETH

ビットコインが通貨としての性質が強く決済機能が優れているのに対し、イーサリアムは通貨としての側面もありますがスマートコントラクトと呼ばれるシステムを実行する基盤(プラットフォーム)としての性質が強いです。

 

ですが私たちが普段「イーサリアム」と呼んでいる通貨とこのイーサリアムは明らかに区別されるべきですね。

 

ですから、通貨としてのイーサリアムはイーサと呼ばれ「ETH」と表されます。

 

イーサリアムには、通貨としての機能と送金システムを支えるプラットフォームとしての機能があることをしっかり押さえておきましょう。

 

②ブロックチェーン技術を用いたスマートコントラクト

 

まずイーサリアムの発行元は不特定多数の人々であり、発行量はマイニングによって増えます。

 

 

そしてイーサリアムを管理する手段こそがブロックチェーン技術を用いたスマートコントラクトというシステムです。

 

ブロックチェーンは一言で言うと通貨の取引を分散して記録し、管理するために共有されているノートのようなものです。

 

 

この分散して管理するという点が最大の特徴です。

 

というのも、ビットコインやイーサリアムには管理者と呼べる存在がなく、取引記録や契約の記録は世界中にいる不特定多数のマイナー達によって管理されています。

 

この分散して管理されているデータはそのデータに間違いがないかどうかマイナー同士でチェックしあっているため、データの正当性は高く保たれますがデータ改ざんのリスクが0というわけではありません。

 

実際にモナコインが今年の5月にハッキングされ、その被害額は約1000万円に上ります。

 

このような0ではないリスクを少しでも0に近づけるためにスマートコントラクトが取り入れられました。

 

スマートコントラクトでは契約が結ばれると同時に自動でデータが送信されるため人の手が介入する余地がありません。

 

これにより高い安全性が保たれているわけですね。

 

③現在のところ発行量に上限なし

通貨は一般的に無限に発行されることはありませんよね?

 

どんな通貨にも上限がつきもののように思えます。

 

ですが、イーサリアムには今のところ発行量に制限がないんです。

 

リリース当初の2015年に7200万枚が発行されましたがそれ以降は先ほど解説した通りマイニングによって増え続けています。

 

通貨としての希少価値がないにもかかわらず仮想通貨市場の規模がビットコインの次に大きいということからも投資家たちによるイーサリアムのシステムに対する期待度がいかに高いかがわかります。

 

天才ヴィタリック氏のプロフィールとは?

天才と称されるヴィタリック氏は幼少の頃からその頭角を現していたようです。

1994年:ヴィタリック氏誕生

ヴィタリック氏は1994年にロシアのモスクワに生まれました。

 

そしてその6年後に家族でカナダに移住します。

 

小学生の頃には既に数学、経済学、はたまたプログラミングまでを学習し、才能をどんどん開花していきました。

マネピ@兄
小学生でプログラミング?!スーパー小学生だったんだね

2011年:ビットコインと出会う

2011年にそんなヴィタリック氏に人生の転機とも思えるような出来事が訪れます。

 

それは、ビットコインとの出会いです。

 

ヴィタリック氏は父に面白い仮想通貨があるぞとビットコインを紹介されたと語ります。

 

このことからヴィタリック氏は興味を持ち、ビットコインに関する記事を書く仕事をしながらビットコインについての知識を吸収していきました。

 

2013年:リップル社に入社を考えるも実現できず

ヴィタリック氏はなんとリップル社に学生インターンとして入社しようと考えていたんです。

 

これはヴィタリック氏本人がTwitterで言及していました。

 

https://twitter.com/xrptips/status/907448961346048000?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E907448961346048000&ref_url=https%3A%2F%2Fcoin-otaku.com%2Ftopic%2F10912
https://twitter.com/VitalikButerin/status/907480569319014400

 

リップルと言えば、ビットコインよりも歴史が長く仮想通貨の市場規模はイーサリアムに次ぐ大きさです。

 

学生の頃にインサーンとして入社しようと考えていたリップル社のプラットフォーム上で使用されるXRPの市場規模を超えてしまうなんて、まさに驚くべき人物です。

 

結局ヴィタリック氏がリップル社にインターンに行くことはビザの関係で実現しませんでした。

 

ですが、もしもここでリップル社のインターンに参加できていたらイーサリアムを作ろうとは考えなかったかもしれませんね。

 

興味深い出来事です。

 

2014年:ティール・フェローシップに参加し大学退学

2014年ヴィタリック氏はティール・フェローシップに参加し、ウォータール大学を退学します。

 

 

皆さんの中には「なんで大学退学しちゃったの?」と思う方も多いかと思います。

 

実はティール・フェローシップに参加する条件が「大学中退」だったのです。

 

ティール・フェローシップは起業家であり投資家でもあるピーター・ティールという人物によって「世の中に何か新しいものを生み出したい」と考える20歳未満の青年たちの夢を支えるのために生まれた2年間のプログラムです。

 

参加するとなんと10万ドルが付与されます。

 

このプログラムに参加したヴィタリック氏はひたすらビットコインについて研究する毎日を送ります。

 

そして、ブロックチェーンが使われている世界の様々な現場を回りました。

 

実際に自分で現地に足を運ぶ中で、ビットコインが完璧な仮想通貨ではないと感じ、ブロックチェーンを決済システム以外の面で活用できないかと考えるようになりました。

 

そこで、誕生したのがイーサリアムでした。

 

2014年:ICOでのプレセールの後ついに正式にETHを発行

2014年にヴィタリック氏はICOという仮想通貨のクラウドファンディングにあたる方法を用いてイーサをプレセールし、更なる開発や正式にETHを発行するための資金を集めようとしました。

 

このプレセールは成功し、約16億円相当の資金が集まりました。

 

そして、その1年後についにETHは市場に出回りました。

 

このプレセールではビットコインで資金の調達が行われましたが、最近ではICOでの資金調達の際にETHが用いられることも多くなりました。

 

わずか4年という短い期間でETHがどれだけの信頼を獲得したかがわかりますね。

 

その信頼度の高さはETHの相場価格にも表れていて、プレセール時には1ETH=約26円だったのに対し、現在はなんと1ETH=48100円です。

 

4年間でETHの価格はなんと1850倍にも跳ね上がりました。

 

2018年3月:来日し公式イベントに参加

ヴィタリック氏が今年の春頃に来日していたことを皆さんご存知ですか?

 宮口礼子氏はイーサリアム財団の執行役員としてヴィタリック氏を支えている人物です。

 

ヴィタリック氏は3月28日に東京大学で講演イベントを開催し、イーサリアムのシステムの概要や今後の方針について語りました。

 

イーサリアムの開発者の日本初の講演に約400名にのぼるエンジニアの参加者が詰めかけました。

 

また、3月29日にはイーサリアム・コミュニティー・ファンド(ECF)の初のイベントがあり、ヴィタリック氏が参加しました。

 

ECFはイーサリアムのインフラやDappsという分散型アプリを世の中に広く広めることを目的にしています。

 

要するにイーサリアムの普及を支援するために誕生したんですね。

 

開発者の思惑としては当然かもしれませんが、ヴィタリック氏は日本でもイーサリアムのシステムを普及させる目的で来日したと考えられます。

 

イーサリアム開発の目的はビットコインの不足を補うこと

ヴィタリック氏がイーサリアムを開発した目的は、先ほども解説した通り「ブロックチェーンを決済システム以外にも応用し、ビットコインのシステムの不足を補うこと」でした。

 

なので、イーサリアムのシステムの技術はビットコインのブロックチェーン技術がベースになっています。

 

ヴィタリック氏が感じるビットコインの魅力①分散型

ブロックチェーン技術については先ほど詳しく解説しましたが、なんといっても取引記録を分散して管理するという点が最大の特徴でした。

 

というのも、一つの企業や組織に管理されているモノを利用すればどうしても、その影響を受けてしまいますね。

 

これまではそれを当たり前のこととして受け入れてきましたが、ヴィタリック氏はとうとう管理者に支配されない仕組み、非中央集権的な仕組みであるブロックチェーンに出会いました。

 

 

「非中央集権的」という特徴こそヴィタリック氏が最も大切にしている価値のようです。

 

ヴィタリック氏が感じるビットコインの魅力②個人情報の取り扱いの安全性

ブロックチェーン技術の優れた点としてデータの透明性と個人情報の取り扱いの安全性があります。

 

データの透明性は具体的に言えば、ビットコインの取引履歴は誰にでも見られるようなオープンな状態にされています。

 

こうすることで取引記録の改ざんなどの不正を防ぐことにもつながります。

 

もちろん、取引記録の詳細は閲覧できないようになっています。

 

というのも、ハッシュ値という複雑な数値によって取引記録が守られ、このハッシュ値は「〇時に取引があった」という履歴は公開しても「どんな取引がなされたか」という詳細や個人情報までは公開しないからです。

 

しかも、このハッシュ値からは暗号化する前の元のデータを読み取ることができません。

 

ですから、ハッシュ値として公開されても問題ないんです。

 

スマートコントラクトの高い安全性はこのブロックチェーンの安全性を確保する技術がベースになっているわけですね。

 

ヴィタリック氏は今後どうでる?気になる4つを解説

最後に皆さんが気になっているであろうヴィタリック氏のニュースについてご紹介します。

 

①マイニングにおける不平等を改善?POWからPOSへ移行

ヴィタリック氏は前に解説した東京大学での来日公演イベントにてコンセンサスアルゴリズムのPoWからPoSへの移行を強く主張しました。

 

マネピ@兄
コンセンサス・アルゴリズムとはマイニングをしてどんな人が報酬をもらえるか決定する方法のことだよ。

ちなみにマイニングは、ブロックチェーンに取引記録を書き込む作業のことを言うんだ。

 

 

PoWはマイナーの仕事量によって、そして、PoSはマイナーのマイニングする仮想通貨の保有量によって取引記録をする権利を得られるかが決められるというマイニング方式でしたが現在利用されているPoWには課題がありました。

 

ヴィタリック氏はそんなPOWの「非効率さ」と「セキュリティ」における課題に言及しました。

 

現在のPoWでは莫大な電気代や設備代などコスト面で非常に非効率であり、また、セキュリティの面では取引の認証作業をしているマイナー達が使用しているPCの安全性を確認できないといった課題があると主張しました。

 

ヴィタリック氏は完全な移行には3年から5年かかるだろうという見解を示すも、将来的には完全に移行されると断言してよさそうです。

 

②発行上限を設定する?価格高騰の予感

イーサリアムに発行上限ができるのではないかと囁かれたきっかけは201841日のヴィタリック氏のツイートです。

 

しかし、次の日にはこのツイートに載せられた発行上限を設けるという主旨の提案であるEIP-960がエイプリルフールのジョークであると述べています。

 

その一方で、同ツイート内にはこの提案が真剣に審議されたことを受けて今後、必要とされるなら発行上限を設定することがほのめかされています。

そもそもヴィタリック氏はジョークとはいえ、どうしてそんな提案をしたのでしょうか?

 

その背景には中国の仮想通貨マイニングを主に行っているBitmainという企業のイーサリアム用ASIC(特定用途向け集積回路)であるAtminer E3を開発したことがあります。

 

というのもこのマシンによって富の集中化が起き、ヴィタリック氏が最も重きを置いていると言っても過言ではない非中央集権化という理念が脅かされるからです。

 

また、一部には投票に参加した約6900人のイーサリアム投資家のうち57%がASICに対するハードフォークに賛成であるといったデータもあります。

 

イーサリアムに発行上限ができるのもそう遠い話ではなさそうですね。

 

発行上限ができれば、通貨としての希少性という付加価値が生まれるので、ETHの相場が上がる可能性が高いです。

 

今後の動向に注目しましょう。

 

③スケーラビリティ問題を解決?シャーディングの導入

スケーラビリティとはイーサリアムを使って取引したいから記録してほしいという需要に対して対応する能力のことです。

 

 

イーサリアムでは現在利用者が増え、そのスケーラビリティが不足し取引に時間がかかってしまうという問題が起きてしまっています。

 

 

ですから、ヴィタリック氏はこの問題を解決すべくシャーディングという技術を導入しようと考えています。

 

Sharding(シャーディング)とは?

 

シャーディングはヴィタリック氏が独自に開発した技術ではありませんが画像の通りブロックチェーンにかかる負荷を分散するために検証作業を分業するという画期的な技術です。

 

そんなシャーディングをイーサリアムに導入する準備が完了しつつあることをTwitterで報告しました。

 

 

ただしシャーディングには前に解説したPoSというマイニング方式が必要不可欠のため、まだ導入には時間がかかりそうです。

 

 

④ICOの課題点を解決?DAICOを提唱

前にも少し登場したICOですが、これはまだ市場に出回っていない開発途上の仮想通貨を完成させ、市場に出回らせるための資金を調達する方法です。

 

開発者は自らの仮想通貨と一緒に企画書を売り出し、投資家たちはそれらに魅力を感じたら投資します。

 

一見すると、開発者の夢を応援する素晴らしいシステムですね。

 

しかし、最近詐欺被害が多発しています。

 

というのも、ICOでは開発者が資金を調達した後、投資家が開発者に対して何も権限を持たないため、集めた資金をすべて持ち逃げできてしまうからです。

 

そのICOの現状を見てヴィタリック氏はICOに非中央集権的な組織という意味のDAOを盛り込んだDAICOという新しいシステムを提唱しました。

 

投資家側が開発者の一度に開発のために使える資金の上限を設け、開発の進行具合を見て投資を続けるかどうかを決める権限を付与するのがDAICOというシステムです。

 

DAICOへの期待が高まる一方で、悪意を持った人が意図的に流した悪い噂によっていわゆる風評の被害に優れた仮想通貨があってしまうのではないかといった懸念がされていますが、どんなシステムにも課題点はつきものなので今後どうなるのかに期待ですね。

 

ヴィタリック・ブテリン氏の経歴やビジョンのまとめ

こうして、ヴィタリック氏の経歴やビジョンを見てみると彼の理念が一貫していることがわかりますね。

 

それは、「非中央集権化」という理念です。

 

ヴィタリック氏がビットコインに見出した最大の魅力であり、ヴィタリック氏の提案の根底には常にと言っていいほど「少しでも非中央集権化を進めたい」といった思惑があることがうかがえます。

 

そんな理念を軸にどんどん改良され、完璧に近づいていくイーサリアム。

 

今後のヴィタリック氏からも目が離せませんね。

 

 

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